おしどり登山隊                                             |山便りへ ホームへ 

 雄山(おんぜん):
1153.0m雌山(めんぜん)1067.2m
        岡山県新見市

 山の概要
   雄山と7雌山は、岡山県大佐町の北西に位置し、備作山地自然公園内で連なる山々の中でもひときわ際だった
   存在である。大佐ダムの上流、小坂部川と分かれた大井野川の御洞渓谷は、独特な地形の影響で急に水流が
   増し岩山を削ってV字谷を形成している。壁のようにそそり立つ花崗岩盤が織りなす情景は、四季折々の変化を
   見せてくれる。
   山名は、麓から見た二つの峰を夫婦と見立て低い方を雌山(めんぜん)、高い方を雄山(おんぜん)と名付けたの
   ではないかと言われている。  −中国新聞社「中国地方の山100選」よりー
   
 Route Map大井野登山口から山頂を往復
 Road Map中国道戸新見ICから国道180号線を北上し、県道317号で登山林道入口へ 

 2015年9月20日(日曜日)
  晴れ

 ホーム6:00.。。。。 8:45苗畑管理小屋駐車地9:00 → 9:25林道終点登山口 → 9:58展望岩10:15 → 

 10:18雌山山頂 → 10:46 1096mピーク → 11:05雄山山頂(昼食)11:50 → 12:27雌山山頂12:35 →
 12:58登山口 → 13:18苗畑管理小屋駐車地)13:30 。。。 。。16:40ホーム

 行動時間:4時間18分(休憩、昼食時間含む)
 昼食時間:45分

展望の無い縦走路から大展望の山頂へ
 新見ICを下りて大井野に向けて車を走らせる。国道180号線から県道317号線に入ると全面通行止めの立て札、
 あと9kmほど残して、今週もアプローチのトラブルに見舞われる。迂回路は県道443号線だ。舗装はしてあるが途
 中からは離合の難しい狭い道だ。幸い車に出会うこともなく無事大井野に着く。
 大井野から県道317号線を200mほど引き返すと山の方向に向かう林道の角に「雌山登山口」と「雄山・雌山登山
 案内図が立っている。
 雄山から雌山に続く美しい山並みを正面に見ながら舗装路を進んでいくと「ここからさきは車では危険」の注意書が
 あり、ここから先は未舗装の道路になる。危険というほど荒れていないので、さらに登っていくと苗畑管理小屋が見
 えてきた。道幅の広くなったところに車を停め、登山開始。
 ボクチとツリフネソウの咲く林道を「登山道」や「矢印」の標識に沿って登っていくと25分で林道終点の登山口に着く。
 
 
登山林道入口 雄山・雌山の雄姿を見ながら車を走らせる
舗装路終点の標識 苗畑管理小屋
苗畑管理小屋をスタート 登山道の案内標識を過ごす
ボクチとツリフネソウの咲く林道
小さな矢印に従い、林道最後の折り返し
林道終点の登山口 「雌山山頂まで20分」とても無理?! 案内板には30分程度の表記

 ここで標高は既に約870m、雌山山頂までは比高200mほどの登りだ。登山道入口の標識には雌山山頂まで20分
 の表示もある。そんな短時間では登れそうもないが・・・・・・?
 ここからは急斜面につけられた狭い登山道をジグザグに登っていく。見上げれば、紅葉の始まったカラマツ林から
 木漏れ日が漏れ美しい景観が広がっている。いつの間にか登山道は谷筋に沿って左の斜面をまっすぐ登っている。
 地形図では右手、尾根近くの斜面を登るようになっているが、実際は谷を挟んで向かいに斜面を登っている。
 頂上が近づき、左手に回り込むように登ると大きな岩が見えてくる。山頂直下に張り出した岩は草に埋もれ、進入路
 も定かでない。おまけに岩を包むように紅葉した三つ葉の蔦が岩の表面に延びている。ツタウルシか? 触らぬ神に
 祟りなし! 身を細めながら休憩する。
 展望岩からの眺めは素晴らしい。 左手にはこれから登る雄山、その裾野の先には大倉山、花見山等の山並み、そ
 して大井野の谷が一望できる。
 
急斜面につけられた狭い登山道をジグザグに登っていく
 草に覆われた展望岩 展望岩から雄山の眺め
展望岩からの眺望

 展望岩から2〜3分坂を登れば、そこは雌山山頂。山頂標識とともに四等三角点の金属標が設置されているが、山頂から
 の展望は樹林に遮られ望めない。
 縦走路は藪漕から始まる。藪の中に「雄山山頂まで45分」の欠けた標識が立っている。短い藪漕ぎが終わるとヒノキの植林
 帯を下りていく。下った鞍部には「山火事注意」の垂れ幕が懸かり、最初のピークは広葉樹の林の中をトラバース気味に、次
 は石柱のあるピーク(1096m)を、そして緩やかな三つ目のピークに上がると雄山が見えてくる。
 縦走路はよく整備されており、案内標識も数多く設置されている。「雄山登山道」から「雄山山頂」に標識が変わると山頂が
 近づいたことが判る。 雄山への最後の登りは深い藪を漕いで登る。お椀を伏せたような、こんもりとした山頂は遮るものは
 何もない360度の大展望だ。
 北には毛無山から金ヶ谷山へと稜線、その向こうには大山の雄姿、食事が終わり、写真を撮るときにはその姿は雲に隠れ
 たが。
 西には大倉山、花見山、東に遠く星山まで美しい山容を見せ、南はゆったりとした山容の大佐山が間近に望める。
 
展望の無い雌山山頂 縦走路は藪漕から(マウスON 山頂まで45分の標識)
 
明るいヒノキ林を下っていくと鞍部に「山火事注意」の旗
       ピークを三つ越え、雄山へ                  マユミを右手に過ごし最後の藪を登れば山頂  
      
                  
二等三角点の鎮座する雄山山頂は360度の大展望
雄山山頂からの眺め

 食後のコーヒーを飲みながら、ゆっくり周囲の展望を楽しんだ後、雄山山頂を後にする。 
 山頂直下にあるサルナシの樹には美味しそうな実がたわわになっている。食してみるが味は無く、噛んだ瞬間にわ 
 ずかにナシの感触が残るのみだ。
 復路は来た道を辿り、雌山へ引き返す。最後の植林帯の急坂を登ったところで小休止。
 紅葉前の淡い緑が美しいカラマツ林を過ぎると林道終点の登山口だ。足下のツリフネソウに見送られ林道を下れば
 20分で苗畑管理小屋の駐車地に帰ってきた。
 広島へは大井野から刑部駅に出て、県道32号線で新見ICから帰る。大佐では我が隊員ペーターとキャンプを共に
 したことが懐かしく、思い出話に花が咲いた。
 
藪を漕いで下山 山頂直下にあるサルナシの樹(マウス ON)
縦走が終わり、美しいカラマツ林へ
牧草地に出ると苗畑管理小屋はもうすぐ 今日の山旅の終わり
 ひとこと:雄山山頂直下の藪は刈り取って欲しい!        
ページTOP 山便りへホームへ 

osidori登山隊