花崗岩に刻まれた急登の階段を登り山頂へ
国道53号線から用瀬市街に入り、鳥取市用瀬支所の前を道成に進み、それらしい表示板を見つけ左折する。狭い車道を上っていくと大きな鳥居の左に参拝客用の駐車場がある。そこから先は一段と道幅が狭くなり、上り詰めると女人堂に着いた。境内の広場に車を置き、登山支度をする。
登山道は女人堂の奥の鳥居を潜って山中へ延びている。静寂に満ちた女人堂を後にすると、すぐ花崗岩を削った急な階段の道になる。汗を滴らせながら登ること30分、尾根に上がると左に分ける影石城址への分岐がある。分岐を右に取り山頂に向かうと「中鳥居」の説明板があるが鳥居は無い。この付近が女人堂から山頂本殿の1/3の地点、ベンチで最初の休憩。
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女人堂境内 |
女人堂(説明版はこちらをクリック) |
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鳥居を潜り出発する |
花崗岩に刻まれた階段 |
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花崗岩の急階段が続く |
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影石城址分岐 |
中鳥居 |
鎖が要所要所に設置してある岩の多い急登を折り返しながら登っていく。分岐から約15分でベンチのある明るい稜線に出る。ここが「仙行者(せんのぎょうじゃ)」の休憩所。女人堂から山頂までのおよそ2/3の里程となる。
ベンチの腰掛ゆっくりと休憩。ひんやりとした秋風が疲れを癒してくれる。
一休みして岩場の尾根筋を登ると登山道は平坦になり、山腹を巻いていく。ほっとするのもつかの間、再び急登が始まる。 「上三丁」の丁石を過ぎると谷筋の急登になり、谷を上り詰めると「上二丁」の丁石がある稜線鞍部の休憩所に着く。 |
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尾根に出ると一面の紅葉。おなじみのブナの巨木も紅葉している。 |
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仙行者の休憩所(マウス ON) |
上三丁の丁石 |
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谷筋の急登を登り、稜線鞍部の休憩所へ |
ベンチの前には分岐の標識が並んでいる。左は用瀬アルプスの主峰・一等三角点の鎮座する洗足山(せんぞくさん)標高743mへのルートだ。
山頂への直進ルートは最後の急登だ。ジグザグの狭い道を慎重に高度を稼いでいくと目の前に石の階段が現れた。
階段を登り、右手の手水鉢を過ごすと正面には大岩の上に立つ三角山神社の本殿が見える。
名前の付いた巨岩の群れを回り込むと三角神社の正面に出る。
こんな山の上に、こんな立派な神社をよく建立したものだ。社殿の施された精緻な彫刻には驚くばかりだ!江戸時代(1845年の再建)の宮大工の技術の高さを垣間見たようだ。
本殿先の岩場で西側に広がる展望を楽しみながら昼食。眼下に用瀬の街並み、遠くに鷲峰山の特徴ある山容が雲を被っている。 |
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稜線鞍部からの最後の急登 |
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石段を上がると巨石の群れ |
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岩を回り込むと三角神社本殿の前に出る
素晴らしい彫刻を施した立派な社殿(画像クリック) |
南に続く用瀬アルプスを背に
一番奥の山が主峰 洗足山(せんぞくさん) |
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三角山山頂の岩場から見える用瀬の街並み 遠くに雲の懸かる鷲峰山が聳えている |
山頂でのんびりしていると女性3人組が登ってきた。展望の一等地を譲り、下山することに。
急坂を慎重に下り、「中鳥居」の先から影石城跡に向かう。
秋近しの明るい稜線を歩いていくとベンチのある小さなピークに達する。ここには「子持ち松砦跡」の標柱と説明板がある。丸太の階段を下っていると影石城址の山頂が見えてくる。標高は子持ち松砦跡と同じらしい。
鞍部を過ぎて登り返すと「林間広場(駐車場)」の分岐がある。
分岐を過ぎると最後の急登が始まる。やがて石垣が見えてくると山頂(本丸)広場に到着。
本丸広場の一段下には東屋の休憩所がある。広場にはベンチが設置してあり、三角点は広場の奥にある。
帰りは、先ほどの分岐から林間広場に下りる予定だが、東屋の横の道を行くと、二の丸、三の丸を経て、林間広場に出るらしい。(案内表示は無い)
分岐から10分ほどで遊歩道に出る。右に行くと林間広場の駐車場、遊歩道は左に続いている。
三角山の中腹を巻く舗装された遊歩道は緩やかなアップダウンを繰り返し、子持松櫓跡登山口を左に過ごすと間もなく女人堂への参道と合流する。女人堂までは50mほどの距離だ。
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急坂を慎重に下る |
影石城址分岐 |
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明るい尾根道を進むと「子持ち松砦跡」の小ピークへ、前方には影石城址のある山頂が見える |
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三角山を振り返る |
林間駐車場分岐 |
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石垣の残る城跡 |
影石城本丸跡 |
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林道終点駐車場 |
遊歩道 |
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子持ち松砦登山口 |
参道に合流 |
ひとこと:用瀬アルプス最高峰で一等三角点のある洗足山を差し置いて中国百名山入りした三角山! |