アカヤシオ咲く鹿岳山頂
昨夜のキャンプ地・四つ又山登山口駐車場から鹿岳登山口までは1kmほどの距離だが車で登山口に向かう。途中
に南牧ハーブガーデン跡地の駐車場があったが、そのまま進み登山口前の道路の脹らみに駐車する。村の人に下
の駐車場に停めるように注意されたが、お願いしてそのまま駐車し、登山開始。
一軒家と物置の間を抜けて植林された杉林に入り、小さな沢を渡って右岸につけられた急坂をジグザグに登って行
く。沢から付かず離れず続く急登の登山道には、山頂まで70分の表示板、洞窟のような大岩、山頂まで50分の表
示板などがある。涸れ沢を登り詰めると杉林から広葉樹林に変わり、木の根が張り出したザレ道の急登になるとコル
が近い。
鎖とロープの掛る岩場を登り切ると丸太の梯子のあるコルに着く。この梯子が南岳(一ノ岳)への登り口だ。
コルから梯子・ロープの掛る急登の左は切れ落ちた絶壁になっている。尾根に出ると向かいの二ノ岳の岩峰が目の
前に聳えている。
山頂部の平らな道を回りこむと一ノ岳山頂だ。山頂の岩頭には石碑の立ち、見渡せば四つ又山の向こうには浅間山
が霞んでいる。
アケボノツツジに似たアカヤシオ越しに本峰(二ノ岳)が綺麗に見える。聞けばこの辺り一帯の山はアカヤシオで有名
な所だとか。
今年は裏年で花が少ないそうだ。(アカヤシオは近畿から東北南部に分布し、アケボノツツジは近畿以西に分布して
いるらしい)。
ヤセ尾根を木に掴まりながら慎重に下り、コルまで戻って次の二ノ岳に向かう。
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登山口近くの路側に駐車 |
鹿岳登山口 |
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いきなり植林帯の急坂 |
大きな空洞のある大岩 |
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鹿岳まで50分の標識 |
伐採された植林帯を登る |
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大岩を過ぎ、広葉樹林帯の急坂を登ると一ノ岳・二ノ岳の鞍部(四つ又山分岐)へ |
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コルから梯子・ロープの掛る急登をクリアし、尾根に出ると向かいの二ノ岳が目の前・・・ |
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鹿岳(北峰・二ノ岳) アカヤシオが綺麗! |
二ノ岳に向かう |
コルの標識に従い二ノ岳(鹿岳本峰)へ向かい、四つ又山から登ってくる道を右に見送り、二ノ岳東面の岩場に架かる梯子
と鎖を利用して岩稜の上に出れば、1,2回のアップダウンで二ノ岳山頂に達する。
岩頭の山頂は遮る物が無く、昨日登った妙義山や上州、奥秩父の山々が一望でき、先ほど登った一ノ岳も岩頭を目の前に
ニョキッと突き出している。
山頂で展望を楽しんだら、木々岩峠に向け下山開始。一般的には来た道を戻るのだが、この先どんな事になるのやら・・・・
ガイドブックには「不明瞭な為ルートファインディングの力量が必要で経験者向け」となっている。
塚田ガイドを信じて付いて行こう! 山頂の北側から西に向かって急降下する細い道が付いている。これが木々岩峠の入
り口になる。急坂というより、崖を下っているようだ。道なりに30分ほど下ると左に曲がり高原方面に向かうが、道標らしき
物は全く無いが、踏み跡がしっかりしており迷うことはない。
ここからまた急降下。暫く下るとロープのある急な露岩帯。さらに岩場の斜降と続き、やっと伐採跡の斜面のトラバース道
に出た。
その後は、木が伐採された場所や、林道の崩落場所を迂回するルートなど、幾つかの迷いそうな場所を切り抜けて、無事
木々岩峠登山口に下山した。後は車道を歩き鹿岳登山口の駐車地までテクテク歩くだけだ。
それにしても、道標も無く、悪路が連続する木々岩峠への道は、踏み後が薄くなると道迷い間違いなしの刺激的ルートだ!
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遠くに妙義山のギザギザ峰 |
鹿岳山頂(北峰・二ノ岳) 一ノ岳(写真下) |
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急な崖を下る |
高原下降点 |
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がむしゃらに下って行く |
斜面をトラバース |
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もうすぐ林道 |
10:15 無事帰着 |
ひとこと:妙義山の岩場に比べれば、なんてことは無い! |