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 鹿岳(かなたけ):1015.0m
        群馬県甘楽郡南牧村

 山の概要
   鹿岳はラクダのふたつのコブのような形で遠くからも目立ち、四季を通じて繁華に富み、人気の高い山である。
   下仁田町と南牧村の境にあるが、南牧村下高原から登られている。昔、岩峰の上から鹿を追い落として狩猟を
   したので鹿(か)ノ岳(たけ)と呼んだと言う。
   鹿岳に近づいてくると青空にコッペパンをたてたような、鹿岳南峰の200mの岩壁が現れる。あの岩峰の上に
   立てるのか心配になってくる。山頂は南・北峰とも西上州の山々の展望台である。南峰から北峰に取り付くとこ
   ろには梯子が懸けられている。下高原登山口から南峰経由で山頂まで2時間の行程。木々岩峠登山口へのル
   ートは道が不鮮明なところがあるので注意が必要。
 
 Route Map:下高原登山口から南峰経由で山頂を目指し、木々岩峠登山口に周回
 Road Map 四つ又山大久保登山口から鹿岳登山口へ

 2015年4月22日(水曜日)
  晴れ

 四つ又山登山口 6:00.。。。6:05下高原登山口6:12 →6:42鹿岳まで50分の標識 → 7:40二ノ岳分岐→ 

 7:54一ノ岳山頂 → 8:06二ノ岳分岐 → 8:23鹿岳(二ノ岳)山頂8:30 → 8:58高原下降点→ 9:55木々岩峠登山口→
 10:20登山口10:30。。。。。。 11:30立岩駐車場

 行動時間:4時間8分(休憩時間含む) 
 昼食時間:ー

アカヤシオ咲く鹿岳山頂
 昨夜のキャンプ地・四つ又山登山口駐車場から鹿岳登山口までは1kmほどの距離だが車で登山口に向かう。途中
 に南牧ハーブガーデン跡地の駐車場があったが、そのまま進み登山口前の道路の脹らみに駐車する。村の人に下
 の駐車場に停めるように注意されたが、お願いしてそのまま駐車し、登山開始。
 一軒家と物置の間を抜けて植林された杉林に入り、小さな沢を渡って右岸につけられた急坂をジグザグに登って行
 く。沢から付かず離れず続く急登の登山道には、山頂まで70分の表示板、洞窟のような大岩、山頂まで50分の表
 示板などがある。涸れ沢を登り詰めると杉林から広葉樹林に変わり、木の根が張り出したザレ道の急登になるとコル
 が近い。
 鎖とロープの掛る岩場を登り切ると丸太の梯子のあるコルに着く。この梯子が南岳(一ノ岳)への登り口だ。
 コルから梯子・ロープの掛る急登の左は切れ落ちた絶壁になっている。尾根に出ると向かいの二ノ岳の岩峰が目の
 前に聳えている。
 山頂部の平らな道を回りこむと一ノ岳山頂だ。山頂の岩頭には石碑の立ち、見渡せば四つ又山の向こうには浅間山
 が霞んでいる。
 アケボノツツジに似たアカヤシオ越しに本峰(二ノ岳)が綺麗に見える。聞けばこの辺り一帯の山はアカヤシオで有名
 な所だとか。
 今年は裏年で花が少ないそうだ。(アカヤシオは近畿から東北南部に分布し、アケボノツツジは近畿以西に分布して
 いるらしい)。
 ヤセ尾根を木に掴まりながら慎重に下り、コルまで戻って次の二ノ岳に向かう。
 
 
登山口近くの路側に駐車 鹿岳登山口
いきなり植林帯の急坂 大きな空洞のある大岩
鹿岳まで50分の標識 伐採された植林帯を登る
大岩を過ぎ、広葉樹林帯の急坂を登ると一ノ岳・二ノ岳の鞍部(四つ又山分岐)へ
コルから梯子・ロープの掛る急登をクリアし、尾根に出ると向かいの二ノ岳が目の前・・・
鹿岳一ノ岳山頂 
一ノ岳山頂より四つ又山を望む
鹿岳(北峰・二ノ岳)  アカヤシオが綺麗! 二ノ岳に向かう

 コルの標識に従い二ノ岳(鹿岳本峰)へ向かい、四つ又山から登ってくる道を右に見送り、二ノ岳東面の岩場に架かる梯子
 と鎖を利用して岩稜の上に出れば、1,2回のアップダウンで二ノ岳山頂に達する。
 岩頭の山頂は遮る物が無く、昨日登った妙義山や上州、奥秩父の山々が一望でき、先ほど登った一ノ岳も岩頭を目の前に
 ニョキッと突き出している。
 山頂で展望を楽しんだら、木々岩峠に向け下山開始。一般的には来た道を戻るのだが、この先どんな事になるのやら・・・・
 ガイドブックには「不明瞭な為ルートファインディングの力量が必要で経験者向け」となっている。
 塚田ガイドを信じて付いて行こう! 山頂の北側から西に向かって急降下する細い道が付いている。これが木々岩峠の入
 り口になる。急坂というより、崖を下っているようだ。道なりに30分ほど下ると左に曲がり高原方面に向かうが、道標らしき
 物は全く無いが、踏み跡がしっかりしており迷うことはない。
 ここからまた急降下。暫く下るとロープのある急な露岩帯。さらに岩場の斜降と続き、やっと伐採跡の斜面のトラバース道
 に出た。
 その後は、木が伐採された場所や、林道の崩落場所を迂回するルートなど、幾つかの迷いそうな場所を切り抜けて、無事
 木々岩峠登山口に下山した。後は車道を歩き鹿岳登山口の駐車地までテクテク歩くだけだ。
 それにしても、道標も無く、悪路が連続する木々岩峠への道は、踏み後が薄くなると道迷い間違いなしの刺激的ルートだ!
 
南峰(一ノ岳)  北峰(二ノ岳)への梯子と鎖場
遠くに妙義山のギザギザ峰            鹿岳山頂(北峰・二ノ岳) 一ノ岳(写真下)
 
急な崖を下る 高原下降点
がむしゃらに下って行く 斜面をトラバース
もうすぐ林道 10:15 無事帰着
 ひとこと:妙義山の岩場に比べれば、なんてことは無い!        
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