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 亀ヶ岳(かめがだけ):539.4m
        広島県府中市

 山の概要
  亀ヶ岳は広島県東部府中市に位置する標高539.4mの山である。この地域には多くの神話や伝説が残っており
  その一つに火呑山七つ池の大蛇伝説がある。かって亀ヶ岳は火呑山とも呼ばれ、東の蛇円山(545.8m)と共に
  大蛇の伝説が伝わっている。
  登山コースには府中八幡宮、八尾城跡、旗立山、七つ池、青目寺の御堂跡など見所も多く、府中市街や芦田川を
  見下ろす絶景ポイントも多々ある。
  
 Route Map府中公園登山口から八尾山、旗立岩を経て山頂を目指し、望見の小径を下山
 Road Mapやまなみ海道尾道北ICから国道486号線を西進し、府中市の剣先橋を左折し、首無し地蔵の案内に
          従って北に進み府中公園へ 

 2015年3月21日(土曜日)
  晴れ(黄砂)

 ホーム8:00.。。。。9:05府中公園駐車場9:15 → 9:28八幡宮9:32 → 10:03妙見社10:15 → 10:18八尾山 → 

 10:29鞍部十字路 → 10:57林道出会い → 11:06旗立岩入口11:16 → 11:25旗立岩山頂(昼食)12:15 → 

 12:20林道二番池堰堤 →12:32展望台12:40 →12:51亀ヶ岳12:58 → 13:06峠十字路 → 13:34青目寺分岐→
 13:45日吉神社 → 13:52車道出会 → 14:10府中公園駐車場14:15。。。。。。 16:00ホーム

 行動時間:4時間55分(休憩、昼食時間含む)
 昼食時間:50分

寺社を巡り、伝説の頂へ
 今週は随分春めいた天気になってきた。冬の衣を脱ぎ捨て、身軽になって県東部の山に出かける。
 明日(3月22日)に全線開通する「やまなみ街道」を走り、府中市に入って「首無し地蔵」の標識に従い剣先橋を左折
 し府中公園へ。公園入り口を通り越し、50mも進むと旧府中東小学校の前に十台余り駐車できる駐車場がある。
 駐車場には妙見社登山口の標識があり、案内図も設置してある。登山者用の駐車場だろうか?
 駐車場の奥にある石柱が妙見社への登山口だ。正面に見えるこんもりしたピークが妙見社のようだ。「文芸のこみち」
 と名付けられた石段を上がっていくと道の両側には和歌を刻んだ石碑が並んでいる。地元の人が詠んだ歌だろう。
 左にカーブしながら登っていくと府中八幡神社の参道にになり、池の右手を登って行く。 
 参道の階段を進むと立派な随神門がある。その奥、長い階段の先には朱塗りの本殿が見えている。
 本殿の右手には沢山の摂末社が祀られた一角がある。妙見社・八尾山の標識に従い階段を登ると正面の金盛稲荷
 神社の赤い鳥居の奥に「八つ尾山もみじの会」の石碑と登山道らしき横木の階段が見える。多くのサイトでこの道が
 紹介されているが、妙見社への参道は天満宮の右手の小路を上がるのが正解である。
 コンクリート舗装された道はすぐ終り、緩やかな石段の道になる。10分ほど登ると「歴史の小径」と書かれた林道が
 合流してくる。この林道を行くと妙見社に通じる中電の巡視路があるのだろう。分岐を過ぎると階段道は谷筋になり、
 一気に傾斜を増してくる。息を切らしながら登っていると下山してくる元気な中高年の一団と出会う。彼らにはいつもの
 通い慣れた道なのだろうが初めての自分達にとっては凄くしんどい急坂だ。
 谷筋の壁を背にして東屋が見えてきた。やっと休憩できる。久振りに持病の心臓が悲鳴をあげている。ガイドブックに
 は水量豊かな水場とあるが溜まり水のようであまり飲む気はしない。
 落ち着いたところで谷筋の壁に付けられた九十九折の急階段をゆっくり登る。稜線近くの山腹に付けられた道になる
 と傾斜は緩む。鳥居を潜り、左にカーブするとあと一息で妙見社だ。
 妙見社からは府中市街や蛇行する芦田川が一望できるが、きょうは生憎霞の中だ。
 
駐車場の案内図 (クリックで拡大 府中公園駐車場
妙見社への登山口 中央ピークが妙見社  歌碑が並ぶ「文芸のこみち」
府中八幡神社の参道を登って行く
梅が似合う府中八幡神社本殿
沢山の摂末社が祀られた一角 登山道の標識もある 金盛稲荷神社
天満宮の右手に妙見社・八尾山への登山口がある
緩やかに石段を登っていくと「歴史の小径」と書かれた林道が合流してくる
元気な中高年とすれ違う お地蔵さんを祀る休憩所
 
九十九折の急階段 鳥居を潜れば、あと少し
ベンチがある展望台の妙見社 境内、左奥の登山道

 妙見社の左奥の「幡立山・亀ヶ岳」の標識のところから登っていくと2〜3分で八尾城跡の標識がある。標識から踏み跡の
 ハッキリしない急な道を登ると八尾山の平らな山頂に着く。山頂は雑木と背丈ほどの笹が茂り展望は無いが、そのまま北に
 進むと木立の間から旗立岩と亀ヶ岳が透けて見える。更にそのまま進むと登山ルートに下りてくる。そこにも八尾城跡の標識 
 が設置してある。そこから登山道はジグザグに一気に高度を下げ、送電鉄塔の真下を通り、鞍部の十字路に達する。
 左手の道は植林帯の中へ、右手の道は雑木林の中へ笹に埋もれて下っている。鞍部からは苦しい登りだ。休み休みゆっくり
 登っていくと展望が開けたザレ場に出る。足場を確認しながら登っていくと大きな岩が現れる。岩の右手が登山道のようだが
 左のルートもロープがあり、岩を越えて行けるようだ。
 崩落した右手の岩場を抜けるとガードレールの間から車道に出る。
 今度は車道を登って行くが、傾斜が緩くてもやっぱりシンドイ。 七つ池公園の大きな看板のある展望所のところに旗立岩の
 標識がある。 急な岩の多い道だが、さっきの展望所で休んだせいか、調子が良くなってきた。これで救急ヘリの心配は無く
 なった!やれやれ!
 10分足らずで旗立岩の山頂に着く。山頂には旗竿が立つ大岩を含め数個の岩が点在している。
 山頂からは眺望が開け府中市街が一望出来る。今日の登山で一番山らしく眺望がきく場所だ。また、この山頂には平成8年
 国体の炬火採火之地の記念碑が建っている。
 今日はここでまったりと展望を楽しみながら昼食にする。
八尾城跡の標識 八尾城跡から見る旗立岩と亀ヶ岳
ジグザグの急な下り 鉄塔を過ぎ鞍部へ
鞍部を越え、開けた尾根から八尾山を振り返る 早春の山を彩るダンコウバイ
崩落した岩場を越えると林道に出る(マウス ON)
 
林道展望所にある七つ池公園の案内板 旗立岩への登り口
岩尾根の道 旗立岩山頂

 旗立岩から北に下ると数分で七つ池の林道に出る。林道を横切り二番池の堰堤を渡り、案内標識に従って遊歩道を進むと
 龍王山展望台に行き着く。
 展望台からの眺めは素晴らしい。これまで歩いてきた八尾山、旗立岩も一望出来、これから登る亀ヶ岳は目の前だ。
  
 七つ池は亀ヶ岳の山頂近くにあり、その池名は平岩池、下新池、上新池、蓮池、大池、ツツミ池、口の池といわれ、備後の
 名勝地となっている。灌漑用として江戸時代、数十年の歳月と費やして作られ、1712年に最後の平岩池が完成したと云わ
 れている。
旗立岩から七つ池へ 新池の堰堤を渡り遊歩道へ
遊歩道の標識 小さく亀ヶ岳の案内 龍王山展望台
西側 先ほど登った旗立岩、右手の奥に岳山は見えない
東側 市街地を鋏んで蛇円山

 亀ヶ岳の取付きは展望台への石段の麓にあり、側溝を跨ぐ新しい木橋を渡って山道に入る。踏み跡のハッキリした道
 を10分登ると三等三角点のある亀ヶ岳山頂に着く。南東方向が切り開かれ展望が開けている。展望台と同じ風景な
 ので登頂記録の写真と撮って、北に向かって下って行く。遊歩道にでたところで右にとる。左は7つ池、右は峠十字路
 への道だ。7つ池を散策すべきか迷ったがパスすることにした。
 十字路に出て正面の道は東御堂、左は五番池方面、右が下山する林道だ。
 十字路から30分で青目寺から下ってくる車道のヘヤピンカーブのところに出る。車道を下って行くと紅白の梅林があ
 り、芳しい臭いが漂っている。見上げれば梅林の上には青目寺の建物も見える。
 梅林の先から「路面養生中 車両通行禁止」看板が立つ青目寺の急な参道を下って行くと日吉神社に出る。境内を
 通り、暫く下ると車道にでる。棚田の広がる長閑な風景を見ながらのんびり歩いて行くと20分で府中東小学校が見え
 てきた。駐車場には我が愛車一台のみが帰りを待っていた。
 、
亀ヶ岳 展望台から 展望台下に亀ヶ岳の取り付きがある
亀ヶ岳への登り 南東に展望が開けた亀ヶ岳と三等三角点(マウスON)
下山道は北に向かって緩やかな道 十字路にある東御堂の標識
林道から車道へ 右は青目寺             桃源郷の青目寺
日吉神社 日吉神社の参道から車道へ
棚田の広がる長閑な風景
 ひとこと:我が体には階段が鬼門と思える!        
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