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船上山(せんじょうざん)615.6
勝田ヶ山(かつたがせん)1149甲ヶ山(かぶとがせん)1338.0
 
    鳥取県赤崎町
山の概要
 鳥取県の中西部、赤崎町と中山町の境に位置する甲ヶ山は、遠くから見ると山頂の形が鎧兜の甲に似ていることから名がついたという。
 この山は大山火山の噴火でできた外輪山の一部である。山頂から流れ出た溶岩が長い尾根をつくり、その先端は船上山まで続いている。甲ヶ山から船上山の間はブナやミズナラの自然林に覆われており、野鳥の生息数も多く森林の生態系が保たれている貴重な山域である。 ーヤマケイアルペンガイド「中国の山」よりー
   
 Route Map東坂登山口から船上山、勝田ヶ山を経て甲ヶ山山頂へ、帰路は往路を下山
 Road Map米子自動車道溝口ICから県道45号線を東進し大山環状道路を経由して東坂登山口駐車場へ 

 2015年10月19日(月曜日)
  晴れ

ホテル5:50.......6:23東坂登山口駐車場6:40→ 7:13船上山7:21→ 7:39船上神社7:43 →

8:40 941mピーク8:52→ 9:47勝田ヶ山三角点:→ 9:57勝田ヶ山10:07→ 11:14ゴジラの背11:30→

11:38甲ヶ山山頂(昼食)12:03→ 12:10ゴジラの背12:20→ 12:48勝田ヶ山12:58→ 13:08勝田ヶ山三角点→ 
13:45 941mピーク→ 14:30船上神社14:35→ 15:15東坂登山口15:30.........19:15ホーム

 行動時間:8時間35分(休憩、昼食時間含む)
 昼食時間:25分

断崖上に建武中興の夢を訪ねて
 船上山は、離れて見ると船底のように見えるところから名付けられた。昔は「船ノ上」とよばれ、奈良時代には智積上人が霊場として開山したとされている。大山の噴火によってできた外輪山の一部で、山の東側には屏風岩と呼ばれる断崖が約600mにわたって続き天然の要害を形づくっている。その昔、今から約600年前の南北朝時代、隠岐を脱出した後醍醐天皇を擁護した名和長年の軍勢と幕府方の佐々木清高との軍勢がぶつかり、戦場となった場所でもある。 ーヤマケイアルペンガイド「中国の山」よりー
 今回の登山は長丁場になりそうなので旅館を早めに出発する。無人の東坂登山口の駐車場で用意してくれた朝食 用のおにぎりを食べ出発する。
 横木の階段道を登っていくと眼下に船上山ダム湖が見えてくる。立ち並ぶ赤松林の左手には、緑の草原の上に切り 立った断崖が朝日に映えて美しく輝いている。右手には文政6年(1823年)建立の「一丁地蔵」が草叢に埋もれて佇み、すぐ森林鉄道跡への標識が現れる。
 美しいアカマツ林を抜け断崖近くまで来ると屏風岩の断崖に沿って歩く「横手道」の標識を左に過ごすと、次第に傾斜が増し、コナラやミズナラ等に覆われた岩のゴロゴロした道をジグザグに登っていく。
 傾斜が緩み、平坦な道になるとアカマツ林の先が明るくなり、ススキと笹が茂る広々とした「薄が原」というところに着く。この薄ヶ原には真新しい休憩小屋と船上山行宮碑が立っている。山頂付近からは展望は無いが、碑の右手から断崖を見下ろす「千丈のぞき」への道が下っている。前回訪れた時(2008.06.16)は屏風岩の景観を満喫した。が今回はパスして先を急ぐ。
 
 
東坂登山口駐車場 東坂登山口(マウスON 説明板)
 朝日に染まる屏風岩 文政6年(1823年)建立の「一丁地蔵」と
森林鉄道跡への分岐
広い参道 赤松林の先が開けてくる
ススキが茂る薄ヶ原 頂上休憩小屋
船上山行宮ノ碑 船上神社への参道

 薄ヶ原から船上神社へ向かう登山道は雑木林の中にあり、緩やかな登りが神社まで続く。木立の中をのんびり進んでいくと石の階段が現れる。「一ノ木戸」と呼ばれ、石段の手前には苔むした石塔が残っている。
 石段を過ごすと間もなく船上山古石塔群の標識が見え、苔むした石塔群が笹薮の中に埋もれて佇んでいる。石塔群を出発 するとすぐ広く平らな寺坊跡が道の両側に展開し、やがて船上神社前に到着する。神社手前には西坂登山口への分岐標識があり、又、神社の前の道を直進すると500mで千丈滝の上に出る。
 船上神社の右手には樹高23m、周囲5.6mの杉の巨木が立っている。朝の光が差し込む神々しい境内で暫く休んだ後、いよいよ勝田ヶ山、甲ヶ山に向かって大山縦走路に入る。 縦走路は船上神社の左手奥から続いており、縦走路入口の標柱が立っている。
 
一ノ木戸の石段 船上山古石塔群(マウス ON)
寺坊跡を左右に見ながら船上神社へ
 船上神社前
 
船上神社 船上神社本殿
船上神社の御神木(杉の大木) 大山縦走路入口    次(甲ヶ山)へ
 ひとこと:もう少しゆっくりして、後醍醐天皇の足跡を辿ってみたかった!        
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