急階段を登り、ブナの原生林へ
鷲峰山は2年前河内から登ろうと登山口まで来たが、悪天候の為引き返した山だ。今回は雲一つない晴天だ。
県道から見上げる鷲峰山は近くの山の上にゆったりと聳えている。森林公園の最奥に登山口のあるキャンプ場がある。月曜日だというのに宿泊客がいるのか沢山の車が駐車している。
管理事務所に登山届を出して、準備完了。駐車場のすぐ後ろにある車道を登っていく。「登山される方は5時までには帰ってきてください」の注意書がある。
舗装路を登っていくと、左に大きくカーブするところに「鷲峰山登山口」の標識があり、ここから地道の登山道になる。
登山道は始めは下っているが、その後はアップダウンを繰り返しながら山の斜面をトラバースしていく。やがて稜線の縦走路に出ると、そこから右に安蔵峠を目指して下っていく。 |
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県道281号線より |
安蔵森林公園キャンプ場駐車場 |
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駐車場の後ろに登山口 |
車道から登山道へ |
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アップダウンを繰り返しながら安蔵峠へ |
坂を下りきると十字路になった鞍部に出る。ここが安蔵峠だ。 グラグラして座りごこちの悪いベンチに腰を下して小休止を取る。
安蔵峠を出発すると、階段道で有名なこの山のまずは、手始めの丸太の階段になる。ピークを越えたところに「眺望の広場」とあるが展望はさほどに良くはない。さらに進むと右手に鉄塔が見えてくるが、左手の道を進んでいく。ここからが長くて急な丸太の階段が始まる。あまりに急な傾斜の為、階段もジグザグに登っていく。何度の立ち止まりながら、急階段を登り切ると、道は平坦になり、間もなく「712mピーク」に着く。 |
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稜線の道を下ると安蔵峠 安蔵峠と「眺望の広場」の標識 |
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712mピークに向かっての急階段 |
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階段を登りつめると平坦な道になり、間もなく712mピークに着く |
ピークで小休止して、息を整え、次のピークに向かう。しばらく気持ちのいい樹林帯を緩やかに下っていくと再び階段道が始まるが、この階段はすぐ終わり、一息ついた後には長い階段道が待ち受けている。712mピークから約30分で次のピーク(790m)に着く。ここからは素晴らしいブナの森が続く。登山道脇に生えるブナの巨木を楽しみながら歩くと「山頂まで0.6km」の標識がある「やま道分岐」に着く。分岐を過ごすともう山頂は近い。あたりには素晴らしい
ブナの原生林が広がっており、木の間越に山頂を見ながら進むと階段が見えてきた。最後の登りに備え最後の小休止を取る。
最後の階段道を登り切ると三叉路分岐(一方は通行止め)、山頂までは40mの標識がある。山頂に向かう平坦な道を進んでいると登山道の右手に二等三角点の石柱が立っている。さらに進むとその先には展望台のある広い鷲峰山山頂が待っている。展望台からは日本海と鳥取市街の展望が望めるが、日差しの強さとスズメバチの飛来で早々に退去し、少し戻った木陰で昼食にする。 |
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階段と階段の間の、ほっとするなだらかな道 |
790m地点の標識 |
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巨木の茂る美しいブナの森を行く |
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ブナの原生林を行く |
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山頂への最後の階段 |
山頂部の三叉路分岐 |
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二等三角点 |
展望台 |
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展望台からの眺め(間近に日本海) 木陰で昼食 |
下山は往路を引き返す。長くて急な階段は下りもゆっくり。素晴らしいブナの樹は、巨木でありながら苔や蔦も付かず、白い木肌が若々しく美しい。そんなブナの原生林に出会える鷲峰山は素晴らしい山である。時折背後に広がる鷲峰山を振り返りながら、尾根道を下っていくと、もう712mピークだ。ここから、この山一番の急な階段を下り、眺望の広場を過ぎると安蔵峠だ。
「安蔵峠に幼稚園児?!」 小さな子供が自然学習の真っ最中だ!
帰りの安蔵森林公園では先を越された。公園からの緩やかな近道があるに違いない。 |
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山道分岐辺りから鷲峰山を振り返る |
安蔵峠で憩う幼稚園児 |
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安蔵公園へのトラバース道 |
鷲峰山を振り返る |
ひとこと:階段道とブナの森 登り甲斐のあるタフな山、そして美しい自然林が残る山!!・ |