吉川元春の史跡を訪ねて
浜田道大朝ICから国道261号線を南下すると中山峠に至るが、峠手前の「日山城跡」の標識は裏側になって見
えないので注意が必要だ。
案内板のところから右折して坂を登るとすぐ駐車場がある。史跡散策専用駐車場とあるが、要は日山城(火野山)
登山用で簡易トイレも設置しある。3〜4台は駐車できそうだ。
駐車場から50mほど行くと「日山城跡」の看板があり、右手の階段を登ると常仙寺跡がある。寺と云うよりも吉川
興経の墓所だ。元就が山陰制圧の野望の為、幽閉され謀殺された吉川興経の供養の為、後の城主となった元春
が建立したのだそうだ。
「日山城跡」の看板の下に本丸まで40分の標識があるが、寄り道をせず、かなり頑張らないと無理な時間だ。
未舗装になった林道を進み、最初の分岐は直進、二番目の分岐は左の道へ入る。杉の木に「日山城」の案内が
括り付けてある。右手の道は堰堤に向かう作業道のようだ。
橋を渡り、緩やかに登っていき、沢に突き当たったところで林道は終わる。ここから渡渉を繰り返しながら桧林のV字
谷を詰めていく。途中に石段らしきものもあり、かっての大手道の名残だろうか?幾度かの渡渉後、右手の斜面に
取り付く道があり、「日山城←」の標識に続き「日山城↑」「浄必寺←」のプレートがある。
「日山城↑」の案内に従い、右手のジグザグ道を登っていくと、谷を高巻きする良く踏まれた道になる。
道が右にカーブし、急坂になると米蔵段分岐(今回はパス)があり、尾根に乗ると間もなく大きな「日山城跡」の説明
版のある中城跡に着く。
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中山峠の侵入路 |
史跡散策用駐車場 |
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駐車場から5分ほど歩くと常仙寺跡 説明版はこちら |
左上部には犬塚 |
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本丸(山頂)まで40分の標識(大分頑張らないと・・・) |
最初の分岐は直進 |
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二番目の分岐 右は堰堤へ |
林道終点 |
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小川を渡りながら谷を詰めていく |
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浄必寺分岐から右の斜面へ |
谷を高巻きしながら登っていく |
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米蔵段分岐(今回はパス) |
最初の広場 中城跡 |
中城跡から尾根道を登っていくとすぐ「本丸」の標識しかないが、道は明らかに分岐している。しかし、ここは本道の大手道
で登城しよう! だがこの谷道、なかなかの急登だ。昔は石段でもあったのだろうか?
急登を越えると大門の原の正面に出た。平らで真っ直ぐな道が延びている。城の大通りだったのだろう。
大通りを進んでいくと土塁で囲まれた大広間の段が広がっている。 土塁の上に乗ると「←二の丸」と「本丸→」の標識が
ある。二の丸は帰りに寄ることにして本丸に向かう。土塁の上を歩いて行くと石垣が現れ、それを越えると「下り丸」、「三の
丸」の分岐を右手に見送り、最後の壁をのぼると本丸。火野山山頂だ。広い山頂のカヤトの原はイノシシの運動場だ。周囲
は潅木が茂り展望を遮っている。本丸広場の一段下の郭で昼食にする。そうしているうちに次々と登山客が登ってきて山頂
は一気に賑やかになった。
帰途は大広間の段西の土塁の道を通って二の丸へ。二の丸からは南方向、千代田が一望出来る。二の丸も展望所から先
は藪に被われている。藪を漕ぎ、ほぼ崖の斜面を下り大門の原の入り口に降り立ち、姫路丸への坂を登る。
姫路丸から尾根道を下り中城跡の手前で谷道と出会い、そこからは登ってきた道を下って行く。
下山後は時間もあるので更に吉川氏の史跡を訪ねることにする。
短い山旅だったが良い歴史の勉強をさせてもらった。
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尾根道分岐(尾根道の標識は無い) |
谷道の急登 |
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伸びやかな大門の原 |
土塁に囲まれた大広間の段 |
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土塁の上に分岐 |
石垣跡 |
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三の丸分岐 |
本丸(火野山山頂) |
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本丸の一段下の郭で昼食 団体さんもやってきた |
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展望の二の丸 |
姫路丸から尾根道を通り下山 |
万徳院跡 |
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万徳院本堂を模したガイダンスホール |
万徳院跡 石垣の奥が境内 |
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吉川流?石垣 |
風呂場 月に一度は炊くとか |
吉川元春館跡 |
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大きな吉川流?石垣 |
台所跡の復元 |
ひとこと:かなり整備され歩き易くなっていた! |