おしどり登山隊                                             |山便りへ ホームへ 

 火野山(ひのやま):705.4m
        広島県北広島町大朝・千代田

 山の概要
   火野山は旧大朝町と千代田町の境に位置し、戦国時代末期には吉川元春によって築かれた大規模な山城が
   あった。
   火野山は日野山、日山、火山などと古書のも書かれているが、日山城(ひのやまじょう)跡であり歴史的にも貴
   重な山である。また一帯は寺院が多いことも特徴であり、東麓中山からの大手道を行けば常仙寺跡や吉川興経
   墓所が、西麓舞綱および海応寺への搦手道に沿って浄必寺跡、万徳院跡などがある。また海応寺には広大な
   吉川元春館跡が発掘され、その石垣とともに台所が復元されている。
 Route Map中山峠登山口から山頂を目指し、往路を下山
 Road Map浜田道大朝ICから国道261号線を南下し、中山峠手前から林道に入る 

 2015年4月18日(土曜日)
  晴れ

 ホーム8:35.。。。10:10史跡散策駐車場10:16 → 10:20常仙寺跡 → 10:29堰堤分岐 → 10:45浄必寺分岐 → 

 10:52中城10:55 → 11:02大門の原 → 11:16火野山山頂(昼食)11:50 → 12:02二の丸 → 12:13姫路丸 →
 12:17中城 → 12:37駐車場12:45。。。。万徳院跡。。。。吉川元春館跡。。 。。。16:05ホーム

 行動時間:2時間11分(休憩、昼食時間含む)
 昼食時間:34分

吉川元春の史跡を訪ねて
 浜田道大朝ICから国道261号線を南下すると中山峠に至るが、峠手前の「日山城跡」の標識は裏側になって見
 えないので注意が必要だ。
 案内板のところから右折して坂を登るとすぐ駐車場がある。史跡散策専用駐車場とあるが、要は日山城(火野山)
 登山用で簡易トイレも設置しある。3〜4台は駐車できそうだ。
 駐車場から50mほど行くと「日山城跡」の看板があり、右手の階段を登ると常仙寺跡がある。寺と云うよりも吉川
 興経の墓所だ。元就が山陰制圧の野望の為、幽閉され謀殺された吉川興経の供養の為、後の城主となった元春
 が建立したのだそうだ。
 「日山城跡」の看板の下に本丸まで40分の標識があるが、寄り道をせず、かなり頑張らないと無理な時間だ。
 未舗装になった林道を進み、最初の分岐は直進、二番目の分岐は左の道へ入る。杉の木に「日山城」の案内が
 括り付けてある。右手の道は堰堤に向かう作業道のようだ。
 橋を渡り、緩やかに登っていき、沢に突き当たったところで林道は終わる。ここから渡渉を繰り返しながら桧林のV字
 谷を詰めていく。途中に石段らしきものもあり、かっての大手道の名残だろうか?幾度かの渡渉後、右手の斜面に
 取り付く道があり、「日山城←」の標識に続き「日山城↑」「浄必寺←」のプレートがある。
 「日山城↑」の案内に従い、右手のジグザグ道を登っていくと、谷を高巻きする良く踏まれた道になる。
 道が右にカーブし、急坂になると米蔵段分岐(今回はパス)があり、尾根に乗ると間もなく大きな「日山城跡」の説明
 版のある中城跡に着く。
 
 
中山峠の侵入路 史跡散策用駐車場
 駐車場から5分ほど歩くと常仙寺跡 説明版はこちら 左上部には犬塚
本丸(山頂)まで40分の標識(大分頑張らないと・・・) 最初の分岐は直進
二番目の分岐 右は堰堤へ 林道終点
小川を渡りながら谷を詰めていく
浄必寺分岐から右の斜面へ 谷を高巻きしながら登っていく
米蔵段分岐(今回はパス) 最初の広場 中城跡

 中城跡から尾根道を登っていくとすぐ「本丸」の標識しかないが、道は明らかに分岐している。しかし、ここは本道の大手道
 で登城しよう! だがこの谷道、なかなかの急登だ。昔は石段でもあったのだろうか?
 急登を越えると大門の原の正面に出た。平らで真っ直ぐな道が延びている。城の大通りだったのだろう。
 大通りを進んでいくと土塁で囲まれた大広間の段が広がっている。 土塁の上に乗ると「←二の丸」と「本丸→」の標識が
 ある。二の丸は帰りに寄ることにして本丸に向かう。土塁の上を歩いて行くと石垣が現れ、それを越えると「下り丸」、「三の
 丸」の分岐を右手に見送り、最後の壁をのぼると本丸。火野山山頂だ。広い山頂のカヤトの原はイノシシの運動場だ。周囲
 は潅木が茂り展望を遮っている。本丸広場の一段下の郭で昼食にする。そうしているうちに次々と登山客が登ってきて山頂
 は一気に賑やかになった。
 帰途は大広間の段西の土塁の道を通って二の丸へ。二の丸からは南方向、千代田が一望出来る。二の丸も展望所から先
 は藪に被われている。藪を漕ぎ、ほぼ崖の斜面を下り大門の原の入り口に降り立ち、姫路丸への坂を登る。
 姫路丸から尾根道を下り中城跡の手前で谷道と出会い、そこからは登ってきた道を下って行く。
 下山後は時間もあるので更に吉川氏の史跡を訪ねることにする。
 短い山旅だったが良い歴史の勉強をさせてもらった。
 尾根道分岐(尾根道の標識は無い) 谷道の急登
 
伸びやかな大門の原  土塁に囲まれた大広間の段
土塁の上に分岐 石垣跡
三の丸分岐 本丸(火野山山頂)
本丸の一段下の郭で昼食 団体さんもやってきた
展望の二の丸 姫路丸から尾根道を通り下山
万徳院跡
万徳院本堂を模したガイダンスホール 万徳院跡 石垣の奥が境内
吉川流?石垣 風呂場  月に一度は炊くとか
吉川元春館跡
大きな吉川流?石垣 台所跡の復元
 ひとこと:かなり整備され歩き易くなっていた!        
ページTOP 山便りへホームへ 

osidori登山隊