おしどり登山隊                                  |山便りへ ホームへ 

 比婆山(ひばやま):1264.0m
        広島県庄原市

 山の概要
  比婆山は、広島県庄原市にある標高1264mの山。中国山地中部にあり、比婆道後帝釈国定公園に属
  している。比婆山連峰の最高峰は立烏帽子山(1229m)であり、比婆山といえばこれを指すことも
  あるが、立烏帽子山の北西方向のブナ林の中に標高1264mの円丘があり、イザナミノミコトの御陵
  と伝えられる巨岩が横たわっている。この峰を特に比婆山あるいは比婆山御陵と呼ぶ場合もあり、国土
  地理院の地形図では、これを「比婆山」としている。
      
 Route Map県民の森登山口から出雲峠、烏帽子山、御陵、池ノ段・立烏帽子山と周回するコース
 Road Map中国道庄原ICから国道183号線を北進し国道314号線、県道256号線を通り県民の森へ
 以前の比婆山:2013.05.222012.05.30,2011.04.292010.05.03

 2015年5月22日(金曜日)
  晴れ

 ホーム5:50......8:07県民の森駐車場8:12→ 8:14六ノ原登山口→ 8:48出雲峠→ 9:26烏帽子山9:37→ 

 9:56御陵→ 10:15越原越→ 10:36池ノ段(昼食)10:57→ 11:11立烏帽子山→ 11:20立烏帽子駐車場→
 12:00展望園地12:06→ 12:24県民の森駐車場12:40...... 15:10ホーム

 行動時間:4時間12分(休憩、昼食時間含む)
 昼食時間:21分
新緑の一人旅を楽しむ
里では威力を増した陽光にいつしか山も濃い緑に変わって初夏の様相だが、ここ比婆山は新緑の真っ只中だ。
今日は腰痛の隊長を家に残し、新緑を求めて一人の山旅だ。今週の天気は今日までが晴れ週末は雨の予報だ。
県民の森の駐車場に降り立つと肌寒い。一番乗りだ。気温は12℃、薄曇りの空だが午後は晴れてくるだろう。
久振りの山旅にワクワクしながら出発する。県民の森公園センターの前を通り、橋を渡って静かな公園内へ入ると「出雲峠・毛無山」の指導標が立つ六ノ原登山口がある。ここはまだ県道256号線比婆山県民の森線で400m先がこの県道の起点になっている。登山口を入るとすぐ舗装は終り、地道になる。新緑に被われた県道はキャンプ場で終わる。ここが起点のようだ。 
キャンプ場を右手に過ごし、遊歩道の分岐を指導標通り右に採ると、柔らかな登山道が美しいブナの新緑の下に延びている。いつの間にか左手下に渓流が近づき、せせらぎを聞きながら暫く登ると避難小屋のある芝生広場に着く。 
 
県民の森駐車場 県民の森公園センター
橋を渡り静かな公園内へ  六ノ原登山口   標識に従い出雲峠へ
緑がまぶしい県道 キャンプ場
・・・・・ コケイラン ユキザサ
気持ちのいい平坦な道を行くと避難小屋のある芝生広場へ

登山口から35分、芝生広場の一番奥が出雲峠だ。緩やかな道だが、こんなに遠いとは思わ無かった。
分岐から烏帽子山へ。ここから本格的な山道だ。杉林の中を緩やかに登って行く。やがて自然林になり、小さな流れを渡り、となりの尾根に移ると急傾斜の道に変わる。山頂まで登り一辺倒の急な登りが続く。ブナの森から樹高の低い雑木に変わると烏帽子山の広い山頂に着く。誰もいない静かな山頂は寒い。温かいお茶を飲みながら休憩する。
烏帽子山頂からは、手前に毛無山 左奥には船通山、右手には道後山が見える。そして大山が中央最奥に霞んで微かに見えている 
出雲峠 烏帽子山への入り口
杉林の中で存在感を見せるブナの巨木 沢を渡ると傾斜が増してくる
エンレイソウ ギンリョウソウ イワカガミ
新緑の尾根道
烏帽子山頂から  手前は毛無山 左奥は船通山   中央最奥微かに見えるのは大山
 
ゆっくりした後は目の前にあるなだらかな山、御陵に出発だ。烏帽子山から一旦下り、鞍部からブナの森を登り返す。かっては広島県を代表するブナの巨木が茂っていたが、今は世代交代期か巨木の数は少なくなった。
大きな岩が登山道に出てくると間もなく平坦な道になり比婆山(御陵)山頂に着く。いつもながら虫の多い場所だ。
御陵の門栂を出ると暫くは潅木帯を進み、やがてコナラの茂る平坦な道を行く。小さかったコナラも随分大きくなり木陰を作る までになっている。コナラの林が終るとブナの森が広がる。トレイルランの競技が行われる登山道は広く、良く整備されているが、なかなかの急坂だ。 道は平坦になると休憩場所にでる。ベンチは既に無く、県下1,2を誇った思い出のブナの巨木は2本とも朽ち果てている。 そこからジグザグにもう一下りすると越原(おっぱら)峠につく。ここは県民の森センターへの分岐でもある。
「池の段 0.9km」の標識が立っている所からジグザグに急坂を登り、平坦な尾根に上がるとブナの新緑薫る素晴らしい道になり、道端にはマイズルソウが群生している。ブナ林が終り、荒れた急な登山道になると、間もなく草原が広がる「池の段」の分岐に着く。山頂部を散策して、山頂のお地蔵さんに挨拶。山頂から先に広がるミツバツツジの群生はすでに開花が終わっている。
 いつの間にか青空が広がり、気温も上がって気持ちが良い。分岐まで戻って、芝生に座り込み早い昼食にする。
 
  
比婆山(御陵) イザナミノミコトの御陵
御陵入り口の門栂 朽ち果てたブナの巨木
越原峠 樹林が切れると池の段
池の段 池の段山頂のお地蔵さん
池の段山頂から立烏帽子を望む

まどろみたくなる気持を振り払って、今日、最後の峰・立烏帽子山(1299m)に出発する。
分岐から下ったところにある鞍部の広場には朽ちた標識が残っており、かってここにあった避難小屋の証もある。 今、その広い草原はお花畑となって、夏にはカワラナデシコやキンポウゲの花が咲き乱れる。
 ここから立烏帽子駐車場に迂回する広い道が右手にあるが、立烏帽子山への岩稜の尾根道は比婆山連峰の中でも一番好きな道だ。イワカガミの咲く岩尾根はホンの10分で終り、最高峰の立烏帽子山(1299m)に着く。山頂広場は無く、登山道脇に山頂標識が在るだけの山頂だ。
山頂から急坂を下ると立烏帽子駐車場に出る。舗装はされていないがバイオトイレと東屋があり、綺麗な水もある。
竜王山への道を右に過ごし、通行止めの林道に入るとすぐ分岐がある。ここで林道と分かれて、左の道を下って行く。ブナの茂る尾根道を歩くこと40分で展望園地に着く。前方に広がる牛引山・毛無山の山並を見ながら暫し休憩する。ここからは林道を通り、20分で県民の森センターに出る。
4時間ほどの新緑に癒された山旅だった。 
鞍部から見る立烏帽子 比婆山連峰最高峰の立烏帽子山頂
立烏帽子駐車場を過ぎ、林道を左に分けるとブナの茂る尾根道になる
圧倒的な迫力のブナの大木          向かいの連山を臨む展望園地
展望園地登山口まで降りてくると県民の森センターはもうすぐ・・・・
 ひとこと:久しぶりの山、ストレス解消になりました!        
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