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 五輪山(ごりんざん):832.7m
        広島県安芸太田町加計

 山の概要
   五輪山は広島県安芸太田町加計にある標高833mの山である。加計の市街地の背後に聳える五輪山は平家
   伝説が残され、山名の由来は山頂案内板によれば「京都福原を追われ屋島の戦いに敗れ、河野水軍に守られ
   西海の赴く途中、源氏の追及厳しく止む無く広島港五箇の浦に上陸し大田川を遡る。平家時代六波羅探題の遣
   使庁の役人であった尾沢何某と栗栖何某同勢300余人が加計に至る。川三方に有り、それぞれの行き先を定
   めんが為正面の高き山に登る。そこに五輪の塔を建て京以来亡き人の菩提を弔う。以来此の山を五輪山と言う」
   とある。この案内板の足元にはその由来の小さな五輪の塔が立っている。
   登山ルートは加計町内から登るコースと、戸河内猪山から林道を経て尾根伝い登るコースがある。
   コースは植林帯の中にあり、展望は望めないが標識が整備され、その名称を辿りながら歴史に思いを馳せるのも
   また趣がある。
 Route Map加計道の口登山口から入り、鎌ヶ原入口より山道(尾根道)で山頂へ、帰途はトラバース道を下山
 Road Map中国道加計ICから国道191号線に入り、加計市街から登山口へ 

 2015年3月27日(金曜日)
  晴れ

 ホーム8:00.。。。。 9:35五輪山登山口駐車場9:48 → 10:22鎌ヶ原入口分岐10:33 → 10:47鉄塔 → 

 11:29 747mピーク → 12:00五輪山山頂(昼食)12:45 → 13:05寺屋敷 → 14:05鎌ヶ原入口14:15 →
 14:35登山口14:40。。。。 。。。16:10ホーム

 行動時間:4時間50分(休憩、昼食時間含む)
 昼食時間:45分

五輪山に登って五輪塔を見逃す大失態
 この時期の天気は変わりやすい。昨日まで今日の天気は快晴だと予報していたが、今朝になると曇りの天気予報
 に変わっている。
 幸か不幸か、今日の山は樹林に覆われ展望は望めない山だ。雨さえ降らなければ曇っていても差し支えない。
 中国道加計ICから国道191号線に入り、太田川に沿って北上していくと正面に端正な山容の山が見えてくる。それ
 が今日、目指す五輪山だ。加計の街に入り、神社の石門から狭い路地を進むと町営駐車場(無料)がある。案内や
 標識は見当たらないから注意しながらゆっくり車を走らさなくてはならない。
 駐車場を右手に見送り、舗装路を鍵の手に曲がって進むと大きな案内板のある小さな駐車場に着く。4台停めるの
 が精一杯だろう。 今日は駐車場に車の姿は無い。
 最終民家を過ぎると舗装路は終り、砂防ダムの前で道は反転し、谷から尾根に向かう。
 植林の中の尾根道は明るく気持ちが良い。すぐ道は2分するが上の道は墓場への道だ。上の道が合流してくる所に
 長迫の標識。このあとも次々と標識が立っている。昔の生活道が登山道となっていて、深く掘れた道には倒木がの
 し掛かっている。鬱蒼として荒れた竹林の傍には「旧火葬場」の標識。あまり気持ちのいいもではない。
 広場の見当たらない土俵場や五十駄、テンテン山、市分れなどの意味不明の標識もかっては生活や言い伝えとし
 て重要だったのだろう。
 歩き始めて35分「鎌ヶ原入口」の標識のある所に着いた。古い石柱の道標には直進方向に猪山・右手の方向には
 山道の文字が見える。猪山は戸河内の集落だが鎌ヶ原とは何処だろう? 山道を辿ると鎌ヶ原に行き着くのか?
 休憩しながら、どちらの道を行くべきか思案? 標識に懸けられた小さな案内「五輪山尾根道 ヤブ有・テープ有」と
 副隊長の一声で尾根道を登ることにする。
 、
神社の石門が登山口 町営駐車場
 登山者用駐車場 駐車場の案内板
植林帯の尾根道から深く抉られた登山道へ
旧火葬場の標識 広場の見当たらない土俵場
砂走り 五十駄
テンテン山 市分れ
「深谷」の標識の先に「鎌ヶ原入口」の標識と石の道標

 ここからはガイドブックに無い登山道だ。ヤブ有りとあったが送電線の鉄塔までは快適な尾根道だ。少し掘れていて、かって
 は沢山の人が行き来したかのような痕跡の残る道だ。
 15分ほどで鉄塔に到着。眺望の無いこのコース全体で、唯一展望が開ける場所だ。
 鉄塔の奥から樹林帯に入ると明瞭な登山道は無く、テープと探しながら登って行く。ところどころに出てくる古い登山道が行き
 止まるの峠から左手のコブに上がると747mピークの山頂に着く。小さな三角点があるだけで展望は無い。
 植林帯をテープに導かれ、ひたすら登っていると突然、重機が目に飛び込んできた。なぎ倒された木々が痛ましい林道の建
 設現場だ。最近活発になってきた日本林業の最先端風景をあちこちで良く見かけるようになったが後始末はどうなるのか?
 山頂手前の反射板のあったという平坦な場所からの展望も樹木の生長により既に失われている。そこから一登りすると三等
 三角点の鎮座する五輪山山頂だ。立派な山頂標識が立つ山頂は狭く、あまり展望は利かない。僅かに木の間越しに雪の残
 る西中国山地(恐羅漢山)が見えるだけだ。
 今日はここで昼食。飽きもせず鍋焼きうどん。今日の気温(かなり高い)でもまだいける!
 、
しっかりとした尾根道 送電線の鉄塔
 
踏み跡の薄い山肌をテープを探しながら 行き止まりの峠から山頂へ
747mピーク 丸印は小さな三角点? 林道を建設中の重機
 
五輪山山頂 山頂から雪の残る西中国山地(恐羅漢山)

 山頂から北に少し下ると五輪山の説明板がある。説明版を読み入っているうちに足下に在ったはずの肝心の五輪
 の塔を見逃してしまった。大失態だ!まぁ、失敗はいつものことだが・・・!
 山頂部の平坦な道をしばらく下って行くと登山道は西に向きを変え、笹に隠れた踏み跡の薄い急斜面の道になる。
 木に巻きつけられた色とりどりのテープに迎えられ降り立ったところが安中(あんじゅう)道だ。安中方面は倒木に
 テープで×印がしてある。今は県道434号線から入れるが、かってはこの道で山越えしたのだろうか?
 安中道をすこし下ると寺屋敷という十字路の峠に着く。右に曲がれば猪山道、直進は???、左が帰る道だ。
 寺屋敷を出発して10分ほどすると道が少し崩落した地点に出る。雑木にテープが巻かれ、右下には細い道が分岐
 している。猪山道への分岐だろうか?分岐位置が地図とは違うように思うが?
 石のごろごろした道を下って行くと針葉樹の森が切れ、明るい雑木林になり周囲が開けてくるが、すぐ再び針葉樹林
 の中に入って行く。
 次々現れる看板、水場、鹿ヶ谷、一本橡、立野分れ、ゴリラ岩、天岩。植林の中の同じ風景、どの看板を見ても格別
 感動はないが単調な道行に少しは変化や期待を持たせてくれる。寺屋敷から1時間、やっと鎌ヶ原入り口だ。
 一息入れて、朝来た道を下って行く。深く掘れた登山道を過ぎれば、退屈なトラバース道も終点だ。
 、
五輪山の説明板 左下に五輪塔? 山頂部の平坦な尾根道
急斜面の尾根道から安中(あんじゅう)道へ
倒木にテープで×印 通行不可か?
寺屋敷の十字路
沢山のテープがある左手の細い道は何処へ? 明るい自然林の道は珍しい
水の無い水場 平凡な谷、鹿ヶ谷
一本橡 下方に一本見えたがまだ若い橡だ 立野分れ 右手に中電道?
ゴリラ岩(似ているのか良くわからない) 天岩?天を突く大岩でもないが・・・
ここまで帰れば後少し 駐車場には我が愛車のみ
 ひとこと:トラバース道を往復しなくて良かった。とんでもなく退屈な山旅になるところだった!        
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