低山でも名山
簡保の宿・光から見た室積半島の絶景につられて予定を変更。眼下に見える峨嵋山を縦走することにする。
ゆっくり朝食後、出発点のフィッシングパークに向かう。フィッシングパークは工事中で閉館、駐車場も整備中で工事
車両が停まっている。邪魔にならないように駐車して、駐車場の横にある登山口から登って行く。
コンクリート舗装された遊歩道は意外と急で、ジグザグに高度を上げ稜線に向かって登っている。10分ほどで稜線
北端の展望所に着く。室積海岸から光の工業地帯が一望出来る。
常緑広葉樹の樹林帯をいく遊歩道「峨嵋山自然研究路」は全て舗装され、どんなに傾斜がきつくなろうとも階段には
ならず、急なピークをジグザグの道で越えていく。周りは樹木に囲まれ、湾外の周防灘に面した断崖絶壁の景観も
殆んど見ることが出来ない。ただ飛び交う鳥の姿と常緑樹の森を楽しむのみである。
稜線上の縦走路に向かって何箇所か麓からの登山道が合流してくる。その最初が登山口から杵崎神社への中間
点(共に700m)に登ってくる登山道である。
合流地点から暫く平坦な道を進み、ジグザグに下り登り返す。立ち入り禁止の看板が立つ文殊菩薩の峰を右手に
見送ると杵崎神社へと下って行く。クサフギの産卵地への下りは山の崩落により立ち入り禁止になっている。
杵崎神社から10分ほど登ると秩父宮登頂記念碑のある小さな峨嵋山山頂に着く。
峨嵋山山頂からは長い下り坂になり、最低鞍部から日和山跡の石柱があるピークに登り返すと護国神社の裏手に
下って行く。
維新の志士や太平洋戦争の戦没者の慰霊碑が並ぶ参道を過ぎ、石段を下ると遊歩道の分岐がある。標識に従い
鼓ヶ浦への道を辿る。間もなく東屋のある開けた場所に出ると数匹の大きな猫が駆け回っている。東屋では小柄の
猫がしきりに鳴いて先ほどの猫達を呼び戻している。猫の家族だ。こんな処で何を食べて生活しているのか?
鼓ヶ浦展望所は広場を直進する。毛利敬親卿の石碑の傍を抜け、岩場に出ると周防灘が視界いっぱいに広がり
眼下には鼓ヶ浦が見えている。反対側には室積半島の先端部、象鼻ヶ岬(ぞうびがさき)が見下ろせる。
今回の縦走路で唯一の絶景に会える場所だ。
展望所の先端まで進み、穏やかな瀬戸の海を見ながらコーヒータイムにする。
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簡保の宿・光から見た室積半島 |
フィッシングパーク駐車場の登山口 |
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コンクリート舗装された遊歩道 |
北端の展望所 |
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杵崎神社中間点分岐 |
遊歩道に咲く椿 |
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木の間から見る峨嵋山と象鼻ヶ岬 |
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文殊菩薩の遊歩道は立ち入り禁止 |
杵崎神社 |
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秩父宮登頂記念碑のある峨嵋山山頂 |
日和山跡 |
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峨嵋山護国神社 |
標識に従い鼓ヶ浦へ |
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展望所分岐 展望所まで100m |
展望所入り口にある毛利敬親卿の石碑 |
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くさふぐの産卵地鼓ヶ浦海岸と展望台 天橋立に似た象鼻ヶ岬(ぞうびがさき) |
広場まで戻り、分岐を右折するとあっという間に海岸に下りてきた。お台場跡を過ぎると象鼻ヶ岬灯台、海を挟んで
昨夜の宿・「簡保の宿・光」の白い建物が見える。大師堂のある岬をぐるっと一周して、頭上に護国神社に通じる赤
い橋の架かる小さな峠を越えると象鼻ヶ岬公園の駐車場にでる。ここから車道を歩き普賢寺へ。今日は寺の接待
の日のようだ。普賢堂の立派な山門を潜り、本堂横で接待に預かり、うどんを頂戴する。代金は・・・・忘れました。
普賢寺は普賢堂とは小さな流れを鋏んで隣り合わせ。同じ寺ではなかったのか?
普賢寺では雪舟作といわれる庭を見学。本堂前の庭で今年初めてのマンサクの花を見た。
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幕末の歴史を刻む室積台場 |
象鼻ヶ岬灯台、海を挟んで簡保の宿・光 |
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象鼻ヶ岬の空海が唐の帰りに立ち寄った大師堂 |
象鼻ヶ岬の石碑「周防橋立 象鼻ヶ岬」の文字 |
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普賢堂の立派な山門 |
ここにはかわいい象の石像 |
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普賢寺(後ろは峨嵋山)と庭に咲くマンサクの花 |
ひとこと:遊歩道で周防灘の海が見えれば最高なんだが・・・・!・ |