おしどり登山隊                                             |山便りへ ホームへ 

 鷲ヶ頭山(わしがとうざん):436.5m
         愛媛県大三島町

 山の概要
  瀬戸内海中部、今治市の北方海上15kmにある大三島の最高峰である。島のほぼ中央に位置し、古名は神ノ山、
  または神野山ともいい、近くの安神山(あんじんさん)とともに、霊峰として古くから崇拝されてきた。主に花崗岩から
  なり、西の大三島側からは急峻な山容が望める。山頂からの展望は内海第一といわれ、瀬戸の多島美をはじめ、
  中国、四国山地のパノラマが展開する。
  山麓の大山祇神社は山、海の守護神としてあがめられてきたが、全国の国宝、重文に指定された武具、甲冑類の
  約八割が保存展示されている。また、神社の楠木群は日本最古の原始林社叢のクスノキ群として、国の天然記念
  物に指定されている。
  登山道は大山祇神社から安神山経由と、入日ノ滝経由の二本が主で、頂上まで約1時間30分。ほかに頂上までの
  スカイラインがある。

 Route Map大山祇神社から安神山経由し山頂から入日ノ滝に周回するコース
 Road Mapしまなみ街道大三島ICから国道317号線を西に進み、県道21号線に入り、大山祇神社を目指す
 

 2014年1月11日(土曜日)
  晴

 ホーム8:00.。。。9:35藤公園駐車場9:47 → 大山祇神社参拝 → 10:03わくわくパーク → 10:12安神山分岐→

 10:47安神山10:55 → 11:03烏帽子岩 → 11:25鷲ヶ頭林道出会い →11:45鷲ヶ頭山山頂(昼食)12:35 → 

 12:48入日ノ滝分岐 → 13:23入日ノ滝13:28 → 13:336遊歩道入り口駐車場 →<遊歩道 >→14:05安神山分岐→
 14:21藤公園駐車場14:45 。。。。。16:20ホーム

 行動時間:4時間34分(休憩、昼食時間含む)
 昼食時間:50分
山の神、大山祇神社に今年の安全を祈願して
 
去年の暮れ以来、日本列島を襲う寒波の度に繰り返し風邪を引き、山行きも儘ならなかったが、いつまでも家に閉じ
 こもっていても体力が無くなるばかりだと、思い切って今年の初詣を兼ねて大三島に出かける。
 しまなみ街道大三島ICから大山祇神社を目指す。道の駅「しまなみの駅御島」と道路を挟んで反対側に藤公園町営
 駐車場(無料)がある。ここに駐車し、仕度をして出発する。
 鳥居を潜って境内に入ると前回来た時(20年ほど前)には無かった真新しい門が出来ている。総門と言って2010年
 に688年ぶりに3億2千万かけて再建されたらしい。
 天然記念物のクスの大木を通り過ぎ、今年の山登りの安全を祈願して本堂に参拝する。本堂を出て、東に行き、宝
 物館の前から川沿いに進み、「安神山わくわくパーク」の標識に従って行くと間もなくわくわくパークに着く。
 カラーブロックの道を緩やかに登っていくとやがてコンクリート舗装された道になり安神山へ0.8kmの標識に出会う。
 「大三島自然研究路」の大きな看板を過ぎると自然休養林遊歩道の分岐がある。左の階段道が自然研究路だ。
 途中の展望台をやり過ごし、分岐から10分ほどで急峻な岩肌を纏った安神山が正面に見え、「安神山へ0.6km」
 の標識が立つ開けた場所に着く。
 急な階段を登り、舗装された道を回りこむと安神山へ繋がる岩稜の尾根が目の前に聳える。登山道は岩稜の西斜面
 をトラバースし尾根に上がる。尾根に上がるともう一息だ。急登からは幾つものピークの先に鷲ヶ頭山が見えている。
 急登を上りきり、平坦な道になると安神山山頂(267.1m)に着く。山頂からの眺めは素晴らしい。大山祇神社のあ
 る宮浦港から西に広がる瀬戸内海、東には岩稜を縫うように延びる縦走路の先に鷲ヶ頭山。
 これから進む縦走に思いを馳せながら持参した甘酒を味わう。
 
藤公園駐車場入り口 今日の全行程を一望 安神山から鷲ヶ頭山の山並み
 大山祇神社 2010年 688年ぶりに再建された総門 
宝物館の前を左折 わくわくパーク
安神山まで0.8kmの標識 安神山分岐
安神山へ600mの標識 舗装された登山道
岩稜帯を巻きながら安神山の稜線へ
 
山頂部の尾根に上がるともうすぐ 安神山山頂
岩峰が連なる縦走路の彼方に鷲ヶ頭山 宮浦市街と安神山

 一休みした後、いよいよ縦走に出発する。石鎚権現の岩を潜って、絶景の縦走路に踏み出す。最初のコブを巻き道で過ごす
 と次は烏帽子岩へ。 烏帽子岩で一遊びしてさらに次のピークへ。楽しい縦走の終わりは未舗装の安神山林道の終点。入日
 の滝分岐を右に見送り、林道を歩いていくと車道に飛び出す。車道を横切り、階段を上がり尾根を登っていくと安神山からの
 縦走路が一望出来る。再び車道に出て、すこし歩くと「鷲ヶ頭山250m」の標識のところから急な階段を登っていく。舗装され
 た道に埋められた石を足がかりに急坂を登って行くとNHKの電波塔の前に出る。やっと山頂部に到着だ。
 NHKの電波塔の先にあるもう一基の電波塔の奥に鷲ヶ頭山の三角点と山頂がある。山頂は木々に覆われ展望は無い。山頂
 から戻りNHKの電波塔のところで昼食にする。
 
 
烏帽子岩の彼方に鷲ヶ頭山 烏帽子岩へ
烏帽子岩に挑む副隊長  岩稜が続く縦走路
アルペンムードたっぷりの縦走路
鷲ヶ頭山山頂の電波塔が見える 歩いてきた道を振り返りながら高度を上げる
鷲ヶ頭林道から山道へ 鷲ヶ頭山250mに標識  ここから急登
 
舗装路に埋められた石を足がかりに登る 縦走路は遥か下に・・・
 
電波塔の奥に三角点 展望の無い鷲ヶ頭山山頂

 電波塔の陰で風を避け、日向ぼっこをしながら昼食した後、帰路に着く。転んだら何処までも転がりそうな程、急な坂をを下り
 鷲ヶ頭林道から、安神山林道に入ると入日ノ滝分岐がある。分岐から見下ろすととんでもない急坂だ。案内標識には「電柱に
 そって下る」とある。ザレ場になった急坂の尾根に電柱が連なって立っているのが見える。下ってみると崩落を防ぐ網に靴が
 引っかかり躓きそうになる。歩きやすそうだが注意が必要だ。一息ついて見上げるとアルペンムードたっぷりの稜線の上を山
 頂で出会った親子連れが歩いている。お互い手を振り合うと何故か懐かしさを感じる。
 30分ほど急坂を下りると沢に出、羊歯の生い茂った道になる。沢に沿って荒れ気味の道を進み、石のゴロゴロした枯れ沢を
 下ると入日の滝のお堂の右手に出る。
 お堂の横には落差15mの入り日の滝があるがこの時期水量は少ない。ここから車道を下っていくと「入日の滝寺」があり、そ
 の先に駐車場がある。その角に「自然休養林」の案内があり、駐車場の奥から遊歩道に入って行く。
 横木の階段を登ると道は平坦になり、安神山を巻くようにして大山祇神社に向かっている。振り返れば電波塔の建つ鷲ヶ頭
 山、そこから続く急な下山道が一望出来る。展望の良い遊歩道を進んで行くと安神山の登山口がある。ここが安神山へのもう
 ひとつのルート、この階段の先にある「クサリ場ルート」の入り口だ。副隊長の闘争心に火が着いたようだが今日はここまで。
 急な下りで膝の痛くなった隊長は足を引きずりながら、やっと駐車場へ。
 今日歩いた山並みを見ながら、道の駅「しまなみの駅御島」で蜜柑を買って大三島を後にする。
 
 山頂から鷲ヶ頭林道に下り、安神山林道に入ると入日ノ滝分岐がある
 
標高差200mを一気に下るザレ場の急坂
仰ぎ見ればアルペンムードたっぷりの稜線
マウス ON 稜線を行く親子ずれ
急坂下りが終わると羊歯の藪漕ぎ
下りの終点は入日ノ滝のお堂 入日ノ滝
入日ノ滝寺の駐車場が遊歩道の入り口 遊歩道から鷲ヶ頭山と下山道を振り返る
・・・・・岩(モアイ像) 安神山クサリ場ルートの登山口
 ひとこと:今年は浮気をして大山祇神社へ。        
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