紅葉には早かったのか?遅かったのか?
県北の紅葉は今週が最後の見頃と秋晴れの今日、三段峡に出かける。秋に三段峡を訪れるのは何時以来だろう?
もう思い出すことも出来ないほど昔だ。
人影も疎らな三段峡入り口の駐車場に車を停め、土産物屋の前を通り、ホテルの横から橋を渡り、遊歩道に入って
行く。山肌の紅葉はすでに色褪せ茶色に見えるが・・・・・・。
三段峡は水梨口に駐車場ができてから正面口からの観光客が減ったように思える。水梨口からは短時間(それぞ
れ30分)で二段滝・三段滝へ行くことが出来るし、周回しても1時間30分の行程だ。正面口から周回して帰ると6時
間もかかる健脚コースになる。
渓谷の荒々しい岩の造形美を楽しみながら歩くこと40分で黒淵に着く。今日は渡船に乗ってみよう。迎えは船外機
で来たが渡しは竿でゆっくりと進む。船頭さんの話を聞きながら素晴らしい景色に見とれる。ソムリエの田崎さんもこ
の船に乗って撮影したそうだ。渡った先にある黒淵荘という茶屋の軒先には丸々としたヤマメが生けすの中を泳い
でいる。山奥の渡し舟と鄙びた茶屋で味わう山の恵みがテーマの番組だったのだろう。
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三段峡正面入り口 |
入り口の橋の上から |
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三段峡遊歩道 |
姉妹滝 |
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石樋 |
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朝日を浴びて色鮮やか |
女夫淵 |
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三段峡5大景観の一つ 中国桂林を連想させる黒淵の絶景 |
黒淵から先は渓谷に跨る二本の吊り橋以外これといった見所も無く水梨口に着く。水梨口の駐車場は車で溢れており、観
光客の姿で賑わっている。 今は簡単に三つの景観が観て回れるこちらがメインの入り口となっているのだろうか?
水梨口から少し歩くと見事なカエデの紅葉がある葭ヶ原に着く。今日一番の紅葉だ!
葭ヶ原の先にある橋を渡ると二段滝・三段滝への分かれ道がある。二段滝への散策路は初めは川沿いに進むが次第に
川から離れ高い所を歩くようになる。秋らしい散策路ではあるが正面口から黒淵に比べると単調で何処にでもありそうな散
策路という感じで三段峡のハイライトは正面口〜黒淵のように思える。
猿飛・二段滝の渡船場は黒山の人だかりだ。船待ち2隻の後、救命ジャケットを着けて船に乗り込む。断崖に鋏まれた狭い
空間を船はゆっくりと進んでいく。エメラルドグリーン深い緑の淵は水深7mもあるそうだ。
5分弱船に揺られて辿り着いた二段滝は岩場に囲まれた秘境の地だ。小さな滝だがその流れは勢いがよく、囲いの中を
水飛沫で満たしている。昔、訪ねた時にあった二段滝は1988年の集中豪雨で、今は一段になっている。 |
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渓谷に架かる二本のつり橋 |
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白い岩壁に紅葉の赤が美しい |
水梨口の駐車場と出会い橋 |
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見事な紅葉の葭ヶ原 |
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秋の小路 |
三段滝への分岐(直進は二段滝) |
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三段峡5大景観 渡船で渡る猿飛と二段滝 |
二段滝の次は三段滝へ。水梨口から歩いてきた道を途中まで戻り、三段滝への近道を辿る。峠から急勾配の坂道
を下り、別の沢に出る。少し歩くと三段滝に着く。10人ほどの人がカメラを構えたり、昼食をとったりしている。
三段滝から少し戻った河原で昼食にする。今日はラーメン。食べていると三組ほどの夫婦に取り囲まれた。よほど好
い場所に見えたらしい。
これで今年の紅葉狩りは終了。紅葉は枯れ葉や青い葉もあり思うほどではなかったが、秋の野山は十分楽しめた。 |
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三段峡5大景観 三段滝 |
上:二段滝・三段滝を結ぶ近道の分岐
下:昼食をとるのに絶好の河原 |
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岩をくりぬいたままのトンネルが二箇所 |
大淵の休憩所 |
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黒淵を遊歩道から見下ろす |
ひとこと:いつもながらコンクリート舗装の遊歩道は膝にくる! |