おしどり登山隊                                 |山便りへ ホームへ 

 竜王山(りゅうおうざん):613.9m
     山口県下関市

 山の概要
  本州最西端に位置する山口県下関市の名峰で、足下に響灘を、遠くに九州、瀬戸内海を望み、展望は
  きわめてよい。山名の竜王とは竜神の王である雨乞いの神様で、西麓吉見に竜王神社が、山腹には
  中宮と上宮がある。
  深坂溜池周辺は「深坂(みさか)自然公園」として市民の憩いの場となっている。
  一等三角点の立つ広い山頂にはベンチ・テーブルが設置され、遮るものがない大展望が楽しめる。
  登山コースは中国自然歩道を歩き尾根を縦走する深坂溜池コース、短時間で登れる深坂峠コース、西麓
  吉見から中宮・上宮廻る吉見コース、東麓の亀が原から赤田代を経由する赤田代コース等がある。
 Route Map深坂溜池駐車場から雌鋤先山・鋤先山を経て竜王山山頂を踏み、深坂峠コースを下山する。
 Road Map中国自動車道・下関ICから県道34号線を北に秋根北町を左折し県道247号線に入る。
       蒲生野を右折し県道244号線に入る。深坂(みさか)自然公園の標識に従い目的地に進む。
 

 2014年4月6日(日曜日)
  晴時々曇り、一時雨

ホーム5:30.....8:55深坂溜池駐車場9:05→ 9:20溜池分岐→ 9:37稜線鞍部→ 10:31雌鋤先山10:35→

10:53鋤先山11:00→ 11:17竜王山山頂(昼食)11:38→ 11:44深坂峠コース分岐→ 12:34深坂峠登山口
12:54森の家→ 13:10溜池分岐 → 13:20駐車場13:40.......16:10一の俣温泉

 行動時間:4時間15分(休憩、昼食時間含む)
 昼食時間:21分
中国自然歩道の階段を登り詰め大展望の山頂へ
今日は何という天気だろう。霙交じりの雨が激しく降るかと思えば明るい青空が顔を出す。そんな空模様を繰り返しながら、目的地の深坂溜池駐車場に着く。散り始めた桜並木に囲まれた駐車場には沢山の車が駐車している。
幸いにも、今は青空だが、北の空には黒い雲も見える。風も強く、肌寒い。急な雨に備えてスパッツと合羽を着て出発する。
深坂茶屋の前から道路を渡り、溜池側に行くと竜王山3.6kmの標識がある。右側の中国自然歩道の説明板や深坂自然の森案内図を見ていると白鳥が寄ってきた。池の周辺や山麓は公園になっているようだ。
水天宮の大鳥居を抜けて堤を歩いていくと二匹の狛犬が迎えてくれる。赤い橋を渡り、対岸にでると水天宮の社がある。舗装された道は右に曲がり、湖畔に沿って進んでいく。やがて、道は高巻きし湖畔を離れて森の中へ入って行く。山に向かう散策路の階段が2箇所ほど分岐しているが、道なりに進んでいくと竜王山3kmの標識が立つ分岐がある。
深坂茶屋と駐車場 深坂溜池の向こうには、これから登る山並が見える
竜王山まで3.6kmの中国自然歩道のスタート地点 鳥居を潜って堤防を歩く
狛犬の先には水天宮がある 溜池コースの登山口 竜王山3kmの標識

分岐から登り始めると横木の階段が現れる。木漏れ日も差してきた暑くなってきたので合羽を脱いで服装調節する。
15分ほど階段を登ると尾根道の合流した。竜王山2.6kmの標識がある。出発して1km歩いたことになる。
尾根に上がると風が吹き抜け、肌寒く感じるが山登りには丁度良い。
歩き易い広い道を快適に進んで行くと再び階段の道になる。
尾根道分岐から10分で竜王山2.2kmの標識。この標識を過ぎると急な階段道になるが、すぐ緩やかな坂道になりその先に鋤先山の山頂を垣間見ることが出来る。
スタートしてから約50分、丸太のベンチが設置された休憩場所に着くが、濡れているので、そのまま進む。しかし、ここからの階段は今までと違い、ジグザグ道で段差も高くなり、一気に高度を上げていく。たまらず少し展望の開けた場所で階段に腰掛休憩する。
元気を回復したところで、一歩一歩階段踏みしめ登っていくと、次には天まで続くかと思われるような真っ直ぐの階段が立ち塞がっている。 登山道に赤く散った椿の花に励まされ、登り切った先には四等三角点が鎮座する雌鋤先山の明るい山頂が待っていた。
山頂のベンチに腰掛ゆっくり休憩し、眼下の展望を楽しむ。響灘に浮かぶ加茂島に白く砕ける波が海の青さに映えて一際美しい。
 
照葉樹の森を登っていく 尾根の鞍部を右へ
歩き易い緩やかな階段道 丸太のベンチ
何処までも続く横木の階段
森の緑に映える赤い色
雌鋤先山山頂 山頂から東に下る歩道

竜王山の山頂から、一旦坂を下り登り返していく。
その階段の凄いこと!中国地方でもトップクラスの急坂だ!
雌鋤先山から20分程で鋤先山山頂に到着。明るく開けた山頂は広くて、雌鋤先山よりさらに展望が良い。
ここまで来れば竜王山もあと一息と思ったが、此処からの下りも半端でなく、一気に急階段の坂道を下った後、再び急な階段を登り返す。途中で出会った女性の登山者が「あら、珍しい!」だって。 その訳は竜王山山頂の賑わいを見て分かった。地元の人は、この中国自然歩道を登りのルートには使わないのだと。
急な階段を登り切ると深坂峠コースの分岐がある肩のピークに着く。そこから5分で竜王山山頂に達する。
一等三角点のある山頂には沢山の人が思い思いに昼食を採っている。振り返ると厳しかった雌鋤先山と鋤先山の尖った山容が連なり、北面には鬼ヶ城と狩音山がクッキリと見える。
東面に面したベンチに腰掛、軽食とコーヒーで昼食にする。
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鋤先山への急登 鋤先山山頂
長い横木の階段の先に竜王山の広い山頂が開ける
振り返れば、雌鋤先山と鋤先山のピークが・・・ 竜王山山頂と鬼ヶ城・狩音山

帰途は一番ポピュラーな深坂峠コースを下る。どこがポピュラーかって、それはすぐ分かった。
肩のピークから左折し、階段の無い山道を下って行くと8番の迂回路分岐が現れる。何も知らずに直進すると踏み後のない滑りそうな急坂になった。次の7番の迂回路分岐で迂回路に入ってみると沢山の踏み後でどろどろになった
山道が下の合流地点まで繋がっている。8箇所の迂回路で急坂を緩和しているのだ。このコースを登れば1時間余りで、手軽に山頂に立てるポピュラーコースとなるのだ。 登山口手前には汚れた靴を洗うブラシまで用意してある。
深坂峠コースに出て、車道を左に採れば深坂峠の駐車場へ、右に採れば深坂自然公園「森の家」に至る。
登山口の右手から林間歩道に入るとサイクリングロードの標識に変わるが、そのまま樹林帯の中を気持ち良く歩いて行くとキャンプ場に出る。あちこちでバーベキューの煙があがっている。キャンプ場を抜け、車道に出て暫く行くと「森の家」に着く。花見客で賑わう公園を過ぎ、春を楽しみながら湖畔の道をのんびり進んで行くと朝の登山口に出た。
暫くすると突然雨が降り出した。駆け足で駐車場へ急ぐ。
深坂茶屋でうどんを食べ空腹を満たす。下山後のうどんが癖になりそうだ!甘辛い出汁と、麺の喉越しがたまらない!
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肩のピークにある分岐 急登には迂回路が・・・・(マウス ON)
 
388mピークの分岐(迂回路) ブラシが用意された小川
深坂峠登山口 車道を避けて林間歩道へ
 
林間歩道(サイクリングロード?)を鳥の囀りを聞きながら・・・・  
キャンプ場を過ぎると森の家へ。最後の花見を楽しむ人が沢山来ている
明るい溜池周回路 赤田代コース登山口の桜
 ひとこと:今日は体調悪し、中国自然歩道の階段はシンドイ!・        
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