立川番所
高知自動車道 大豊ICを降り、県道5号線に入る。時間が早いので立川番所に寄ってみる。参勤交代時に土佐最
後の宿舎として使われてきたものだ。大きな藁葺き屋根の建物だが、昭和58年の復元から時を経て屋根には草
が生え、痛んできている。
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参勤交代に使われた立川番所(国の重要文化財) |
植林帯から尾根に上がれば別世界
立川番所から少し戻ったところに木製で出来た立川郵便局の案内板がある。ここから町道仁尾ヶ内線に入る。暫く
走ると舗装が途切れ、オフロードの道が始まる。伐採のトラックが通るのか、かなり荒れている。底を擦らないように
ゆっくり走るが、それでも何度か腹を擦った。1時間ほど悪戦苦闘して、やっと奥工石山登山口に到着。
登山口には立派な工石山荘がある。トイレと広い駐車場を備えているが、山荘前の水溜には水が無く、電気も来て
いないようだ。
登山仕度を整え、山荘前の鳥居を潜り、登山口から山へ入って行く。最初は薄暗い植林帯の中を行く。結構急な坂
道だ。やがて植林帯を横切り、岩が重なり合う岩海へ。植生が杉からブナに変わると苔むした岩場の頭上に明るい
稜線が見えてくる。
苔むす岩場の急登を登り切ると明るい尾根道に出る。今までの急斜面とは異なり緩やかな登り。ベンチで展望を楽
しみながら、小休止する。
緑が薄くなった木々に秋を感じながら進んで行くと巨大な岩が行く手を塞いでいる。登山道は岩の手前を右手に巻く
ように付いている。ロープのある急登だ。岩陰にリンドウがとても可愛く咲いている。
岩のうえに上がると1370m台の尾根に乗る。明るい日差しの中、苔むす山肌の登山道を進むと巨岩の連続する場
所にでる。その一つに岩清水の標識。今日は水が出ていなかったが・・・・・。
岩清水を過ぎ、紅葉間近のブナ林を進むと、目の前に巨大な岩! 岩の横を巻き、最後の急登を登り、左に行くと祠
のあるピーク。右に行けば一等三角点のある山頂だ。
まずは祠のある岩場へ。ドウダンツツジの紅葉が迎えてくれる岩を越えると山頂標識と祠のあるピークに着く。
祠の名前は白山神社だ。その根元にこの祠の守り神?の大きな蛇の抜け殻があった。
ドウダンツツジに彩られた岩場のピークや足下に展開する絶景を見ながら昼食。陽の光があればドウダンツツジの
色はもっと鮮やかだっただろうに・・・・・。
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工石山荘 横には広い駐車場がある |
登山口 |
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はじめは植林帯の中 |
植林帯から岩海へ |
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岩海の急な岩場 尾根間近の急登 |
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1320m尾根に乗ると景色が一変 |
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大岩が立ちはだかる 秋本番近し |
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ロープのある急登 |
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岩を越えると、又、新しい世界が・・・・・ |
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苔むす山肌の登山道 |
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竜王峠分岐 |
巨岩の空洞 |
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岩清水の標識 |
ジンジソウ |
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ブナ林の尾根道 その先に山頂を支える巨岩が見える |
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巨岩を回り込むとドウダンツツジの紅葉に迎えられる |
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岩の上に鎮座する祠と山頂標識 標高1516m奥工石山山頂 |
昼食後、三角点のあるピークへ。ほんの5分程で一等三角点に到着。三角点の周りは木や草が刈られているが、
周りは樹木が茂り、殆んど展望は無い。
鞍部まで戻り、急坂を下り大岩を下から見上げれば、大岩に生える木々の紅葉が岩の白さに映えて一段と美しい。
下ってみれば傾斜の急さがよく判る奥工石山・・・短時間で登れる変化に富んだ山・・・
静かな山旅を楽しみました!
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岩場の山頂から見た三角点峰 |
工石山三角点 |
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急坂を下り、色づき始めた岩肌の木をもう一度見上げて下山 |
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後は、滑らないように下るだけ |
静かな工石山荘に帰ってきた |
ひとこと:あの悪路のアプローチが無ければ・・・・・・!・ |