やっと登れた大山の展望台
いつでも登れる山はなかなか登る機会が訪れないものだ。大山山系の登山の帰りに寄ったことも有ったが、生憎の天候で断念したことも。それほど短時間で気軽に登れる山だが、その山頂に広がる360度の大展望はどんな山にも負けることはない。
今回はついでではなく、三平山を一つの目的として訪ねることにする。
日曜日で人気の山なので、7,8台しか停められない登山口駐車場が満杯なら森林公園の駐車場にと思ったが、まだ 誰も来ていない。
準備をして登山口に向かうと登山口の手前で林道が崩落し、登山口の先で通行止めになっている。さらに登山口には「入山はご遠慮ください」の看板も立っている。ネットで見るかぎり、たいした崩落ではないようだが・・・・。
登山口から整備された横木の階段を登り、美しい松林を過ごすと鮮やかな新緑の森が一面に広がっている。若々しい緑の中の広い登山道をジグザグに登っていくと登山道を寸断する最初の崩落地に出会うが幅も狭く、深さも浅いので何の問題も無く渡れる。崩落地を過ぎるとカラマツの林となり、新緑の美しさが目にしみる。カラマツは新緑、紅葉とも独特の美しさがあり、一番のお気に入りの木だ。
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登山口駐車場 |
通行止め(マウス ON 崩落地) |
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三平山登山口(マウス ON 注意書の看板) |
綺麗な松林 |
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新緑が目にしみる登山道 |
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崩落地を過ぎると新緑が美しいカラマツの林 |
カラマツ林を過ぎると疎林となり、一気に展望が開ける。雄大な蒜山高原と蒜山の山々が伸びやかに横たわり、その風景に感動する。二つ目の崩落地を過ぎ、左にカーブすると登山道は枯れた笹が広がる山腹を這い、ジグザグと尾根に向かっていく。去年登った蒜山の笹も枯れていたが、この種の笹は毎年枯れるのだろうか?
間もなく県境沿いの土塁に到着。「この土塁は明治31年蒜山の原野2.300haが陸軍の軍馬育成場として撤収された時に、放牧された軍馬が外にでないように建設されたもので、実に総延長56kmに及ぶ大工事であったそうだ。
現存している46kmの土塁には往時をしのばせる幾多の史実が秘められていると説明版に記されている。
説明版の所からはこの土塁が現在の登山道となっており、カヤトの原の中を緩やかに登っていく。傾斜が次第にきつくなってくると、間もなく中央に祠の立つ平坦な三平山山頂に達する。
大山山系を望む最高の展望台、三平山山頂からの眺望は素晴らしい絶景である。正面に聳える大山、弥山から連なる頂稜から一気に崩れ落ちる南壁、少し離れて烏ヶ山の奇峰が一塊で大山を形成している。象山、擬宝珠山、皆ヶ山が一群をなし、広大な蒜山高原の背後には蒜山三座の柔らかな稜線が重なり、さらに中国山地の山並が霞の中に続いている。
強い風を避けながら俣野平に続く山頂平で、風景に酔いながらコーヒータイム。帰路はこの素晴らしい風景を目前に短い時間だったが素晴らしい山行きだった。
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展望が開けると雄大な蒜山高原と蒜山三座が・・・・・・ |
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枯れた笹が山肌を覆う山腹の道を行く |
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土塁の説明版 |
内海峠に向かう土塁の道 |
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土塁に付けられた快適な登山道を山頂へ |
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山頂標識と三等三角点それに石祠が鎮座する三平山山頂 |
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山頂から見る大山、烏ヶ山の雄姿 |
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蒜山高原に連なって聳える蒜山三座と皆ヶ山 |
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雄大な景色を見ながら下山 |
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自転車で登る若者 |
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新緑の中をジグザグに降りていく |
松林に切り株のイス発見 |
ひとこと:手ぶらの山登りは楽チン、楽チン!・ |