今年最後の雪山は安心・安全の熊城山
今年の春の甲子園は、ここ北広島町にある新庄高校が初出場。その大朝町にある熊城山に遊びに行く。
無雪期の熊城山は舗装された林道と砂利道の遊歩道が山頂まで続き、趣に欠けるが、雪に覆われていれば又、
違った風景が開けているだろう。
天狗シデ駐車場に着いて仕度をしているとワカンを忘れてきたことに気がついたが、整備された遊歩道だから、そ
れほどの踏み抜きも無いだろうと出発する。
外気は暖かく、春の陽気だ。駐車場先のロータリーを右にとり、天狗シデの群生地に向かう。天然記念物の曲がり
くねったイヌシデが何十本も群生している。天狗シデの説明版に納得し、群生地横の渓流に沿った脇道を奥へと進ん
でいく。群生地の最奥から「ツツジの道」の標識に従い樹林帯の中に入って行く。樹林帯を抜けると、リョウブ等の広
葉樹が植林されたような明るく開けた場所には出る。この辺りから雪が現れ、朝日に輝いて眩しい。雪道を一汗かい
て登ると林道に合流する。ここにあったという、熊が冬眠したといわれる縦長の洞があるブナの大木も、その痕跡も
発見することは出来なかった。
林道に上がると一面の雪。期待通りの展開だ!
雪道には鹿の足跡が先導し、途中からそれとは違う足跡が合流してくる。五本の爪跡があるから熊に違いない!
雪の深さは20cmほどで、楽しく歩くことが出来る。15分ほど林道を歩くとトイレ付きの休憩所があり、建物の裏は
絶好の展望所となっている。
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立派なトイレと広い駐車場 |
恐ろしそうな天狗シデの火災予防の案内板 |
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まずは天狗シデの群生地へ |
天狗シデの群生地 |
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熊城山の案内図 |
群生地の脇道 |
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「ツツジの道」の標識から樹林帯へ |
樹林帯を抜けると明るい日差しが・・・・ |
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雪に覆われた遊歩道を林道へ |
林道は一面の雪 |
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トイレ付きの休憩所 建物の裏はベンチ付きの展望所 |
休憩所の手前で路面を露わにした林道も、休憩所を回り込むと再び雪に覆われ、一段と積雪が多くなる。林道終点
辺りは膝まで埋まりそうだ。林道終点から少し道幅も狭くなり、傾斜も少し出て、未舗装の遊歩道になったようだ。
すぐに稜線に向かう「針葉樹の森」分岐があるが、そのまま遊歩道を直進する。ほどなく頂上へ向かう「広葉樹の森」
の分岐に着く。ここからこの山で最も急な道になる。山名の由来だという岩壁が見えたら頂上は間近だ。深くなった
雪をラッセルして、最後の急登を頑張ると稜線の分岐に上がる。
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休憩所を過ぎると日陰になり、再び雪道に |
林道終点も雪の中 |
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「針葉樹の森」分岐を過ごし、さらに遊歩道を直進 |
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「広葉樹の森」分岐から山頂へ |
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山名の由来、熊城の巨石群 |
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最後の急坂 |
稜線に上がってきた |
稜線分岐から右手の尾根を行くが50mほどで行き止まりだ。下から見えたピークは無く、あの岩壁も全く見えない。
分岐から左にすこし行った、なだらかな稜線上に熊城山の三角点と標識がある。
山頂からの展望は無いが広々とした稜線が青空に映え、明るい気分になる。山頂付近に残ったマンサクの花がか細く
空に溶け込みそうだ。
山頂から先は、動物の痕跡すらない真っ白な雪原が何処までも続いている。
今からこのバージンスノーを踏んで楽しい稜線漫歩だ!
雪は膝下までで歩くのには左程苦にならない。楽しい雪歩きも存在感のある大きなブナが現れると終わりになる。
道は急勾配の階段になり、丸掛山との鞍部に向かって急降下する。鞍部手前の分岐を左に採り、林道に向かって下り
て行く。朝と比べ、雪は緩み、積雪も少なくなった遊歩道、林道を下り、休憩所へ。
今日はこの山で一番眺めが良いここで展望を楽しみながら昼食にする。
昼食後は天狗シデの群生地には寄らず、林道を下り駐車場に帰る。
これで今年の雪山は終わった!
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稜線右手の風景 |
稜線左手 縦走路 丸印が三角点 |
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四等三角点のある熊城山山頂 |
山頂付近に残るマンサクの花 |
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楽しい稜線散歩 バージンスノーを踏んで・・・・・ |
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丸掛山との鞍部に向け急降下 |
分岐を左へ、直進は丸掛山への縦走路 |
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だいぶ緩んできた雪を踏んで |
休憩所から熊城山を見ながら昼食 |
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車の増えた駐車場に帰着 |
麓から熊城山(右)・丸掛山(左)を見る |
ひとこと:期待通りのシチュエーションに満足!・ |