登る機会のない孝霊山
孝霊山は山と渓谷社選定の中国百名山に選ばれているが、登山意欲のわかない山だ。長い舗装路歩きと登山
者があまり登らない為に藪がかった登山道の風評のせいだろうか?
山陰自動車道淀江ICを出て、白鳳高校の前を通る。向かいには古代住宅のレプリカの建物も見える。広域農道を
進み、妻木晩田(むきばんだ)遺跡の分岐を過ごし、森の中に入ると「長田西入口」の道路標識がある。孝霊山へ
の登山道入り口の目印「孝霊無中」の標識は進行方向の反対側にあり、おまけに草に埋もれている。従って「長田
西入口」の標識を見つけたら標識の手前を右に曲がり、果樹園の中の道に入っていく。その上端のカーブ手前の
貯水タンクの脇に駐車する。カーブのところには「NTT無線中継所」の看板と真新しい「登山口まで3.5km」の標
柱があり、その先には車止めのチェーンが張ってある。
鎖をまたいで歩き始める。道の下は伐採してあり見晴らしがいい。海岸近くに立つ風車の西の果ては境港に続く
弓ヶ浜の海岸線が延びている。強い日差しの注ぐ中、道端にはキンポウゲが咲き誇り、頭上にはタニウツギが花
盛りだ。
伐採地帯が終わると新緑が美しい森の茂みが日陰になり、気持ちの良い歩きになる。道端には車止めからの距
離を示すポールが立っている。緑のトンネルの中、視界が塞がれていて、変るのはポールの距離表示だけ。山腹
をぐるっと周り、反転して次の山へ。さらに再び反転して進むとやっと鉄塔が見えてきた。
松林の間から孝霊山の山頂が見え出すと間もなく登山口だ。車止めから1時間10分やっと到着だ。
ネットで見慣れたガードレールを跨ぐ登山口だが、その先のガードレールの切れ目に「孝霊山登山口」の新しい標
柱が立っている。最近になって整備したのだろう。
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広域農道からNTT管理道へ
「長田西入口」の標識の反対側に草に埋もれた標識が |
駐車地(マウス ON 「登山口まで3.5km」の標柱) |
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車両止めの鎖の横を登っていく |
満開のタニウツギ |
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道端を彩るキンポウゲ |
鎖止めからの距離の標識 |
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暑い! |
樹下にはキエビネが咲いている |
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?ツツジ |
やっと鉄塔が見えてきた。あと一息 |
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これ なあに? |
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孝霊山が松の木の間がら見える |
登山口到着(マウス ON 新登山口) |
登山口から山に入ると、切り開かれたばかりのような登山道が左方向に向かって下っている。旧登山口の下を過ぎ
ると右に曲がり鞍部に向かって下って行く。道は笹も刈られ良く整備されている。 前評判とはまるで違う?!
鞍部から暫く進むと次第に傾斜が増し、短いピッチのジグザグの急登になる。何度も立ち止まり、息継ぎをして山頂
を目指す。登山口から約1時間、山頂手前の平坦地に到着。コンクリートの残骸が散らばる先に見えるコンクリート
の壁に付けられた階段を登ると孝霊山山頂に着く。
三角点越しに見る大山は北壁を取り囲むような馬蹄形の姿が、三平山から見た南壁とは打って変わって違う美しさ
を見せている。また目を転じて北の方面を見ると弓ヶ浜が日本海に美しい円弧を描いている。
バテバテで食欲も無く、すっぱい蜜柑だけを食べ下山にかかるが、ふらふらして足下もおぼつかない。ついに我慢
が出来ず、展望所でダウン。涼しい風に当りながら、特効薬の梅干と冷水を口に入れると見る見る回復してきた。
毎年、この時期には熱中症に掛かってしまう。これからは気をつけよう!
登山口から舗装路を歩き、駐車地へ。 苦しい一日だったが、今日もなんとか無事帰ることが出来た。
帰りの運転は副隊長に任そう!
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初めは緩やかに |
フデリンドウ一輪 |
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切り開かれた展望地より |
ジグザグの急登 |
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急登の連続 |
山頂のコンクリート |
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孝霊山山頂 疲れて眩暈がする |
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大山と孝霊山の三角点 |
山頂から大平山の電波塔と弓ヶ浜の眺め |
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舗装道路をひたすら下る |
貯水タンクの脇に駐車した車に帰る |
ひとこと:又、やってしまった五月病、1年たつと忘れてしまう熱中症!・ |