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石鎚山(イシヅチサン):1982.0m
    愛媛県西条市

 山の概要 石鎚山は、四国山地西部に位置する標高1982mの山で、近畿以西の西日本最高峰である。 
       石鎚山は、山岳信仰の山として知られる。日本百名山、日本百景の一つであり、日本七霊山のひとつとされ、霊峰
       石鎚山とも呼ばれる。石鎚山脈の中心的な山であり、石鎚国定公園に指定されている。
       正確には、最高峰に位置する天狗岳(標高1982m)、石鎚神社山頂社のある弥山(標高1974m)、南尖峰(標
       高1982m)の一連の総体山を石鎚山と呼ぶ。
       三角点は天狗岳や弥山には設置されておらず、弥山の北西にある1920.63mのピークに三等三角点「石鎚山」
       が設置されている。神社の敷地を避けたものと思われる。石鎚山系の一等三角点「面河山」は南西側の二ノ森
       頂(標高1929.24m)に設置されている。  ー「ウィキペディア」よりー
         
 Route Map:成就社登山口から登り、山頂を往復
 Raod Map :国道11号線氷見交差点を右折し県道142号線から県道12号線をへて、石鎚ロープウエイ下谷駅へ
         
 以前の石鎚山:2012.07.27 土小屋登山コース.:2012.02.20 冬の石鎚山:2010.08.25 土小屋登山口コース・
           2008.05.15 成就社コース
 
 2014年3月3日(月曜日)  曇り後晴れ
 ホーム4:30.。。。。 7:15駐車場8:00 → 山麓下谷駅8:40 〜 8:50頂上駅8:55 → 9:19成就社9:30 → 

 9:45遥拝所 → 9:54八丁 → 10:57前社森11:15 → 11:36夜明峠 → 12:15二の鎖小屋 → 13:00三の鎖小屋 → 

 13:23弥山頂上(昼食)13:38 → 15:02夜明峠 → 15:23前社森 → 16:29神門 → 16:50頂上駅17:00 〜
 17:10山麓駅17:10 → 17:15駐車場17:25 。。。。。。20:30ホーム

 行動時間:7時間55分(休憩、昼食含む)
 昼食時間:15分
 
 今年最後の雪山は西日本最高峰の石鎚山。天気予報は曇りのち晴れ。
 早すぎるとは思ったが目が覚めたので4時半に家を出る。車の燃料を気にしながら県道12号線を走り高度を上げていく。
 7時過ぎに泉屋さんの駐車場に到着。8時40分が始発だから1時間半も待ち時間がある。8時前になり、やっと泉屋さんの
 主人が現れた。待合室が開いたというので車から出ると装備の点検をされ、「昨日登ったのは4人だった。」とのこと。今日
 は何人登るのだろうか?
 待合室にはスキー場の係員以外、スノーボーダーの女性2人と成就社までの女性2人だけが居るだけだ。スキー場の案内
 には上級コースがアイスバーンの為、滑降不可となっている。これは先が思いやられるぞ!
 
 8時55分、山頂駅から凍りついて歩きにくい路面を踏んで成就社に向かう。天気は曇りだが霧氷のトンネルが美しい。
 約20分ほどで石鎚神社の鳥居が見えてくる。鳥居の奥は人影も無く静まり返っている。
 今日の登山の安全を成就社に祈願して登山口の神門に向かう。
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ロープウエイ入り口 山麓下谷駅 山頂駅付近は白くなっている
山頂駅から成就社へ 前回に比べ雪の多い境内
雪に埋まった成就社  登山口の神門
 
 9時30分 アイゼンを装着し服装を整え、神門を潜って出発する。 
 はじめは八丁坂を下って行く。霧氷の花を付けたブナやモミの巨木が神秘的なモノトーンの世界を創っている。
 15分ほど下ると遥拝所の鳥居に着く。天気が良ければ、その先から雪を戴いた石鎚山が拝めるはずだが・・・・・。
 下り切ったところが八丁。成就社から標高で100m程下ってきたことになる。ここから前社ヶ森目指して登って行く。不揃いの
 階段の代わりに、直登の雪道が、アイスバーンを交えて行く手を阻む。
 前社ヶ森の手前まで来るとさらに傾斜がきつくなり、汗が噴出す。我々を追い越していった若いカップルは「ピッケルがいる」
 とここで敗退、引き返してきた。ピッケル無しでよくここまで来たものだ。鞍部を越えて下り、急登を上り返せば前社ヶ森だ。
 成就社を出て、既に1時間30分、ようやく前社ヶ森の茶屋に到着。前回より30分の遅れ!
 ここで燃料補給の休憩。いつものドーナツと温かいコーヒーが美味しい!
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神門を潜って、ご登拝へ 凍結した踏み跡のデコボコ道が続く
神門から15分で遥拝所の鳥居に着く。鳥居の先には白く輝く雪嶺が・・・。
 
八丁坂を下って鞍部の八丁へ、ここからは前社ヶ森への急登が待っている
 前社ヶ森に向かって急坂を登る
 
 前社ヶ森を過ぎると、次はこのルートで一番楽しみな夜明峠だが・・・・・。
 茶屋から尾根を直登し、剣山の斜面をトラバース?(前回と違って、凄い急登だ)、やっと尾根を乗り越えたが、ガスに包まれ、
 雪を纏った石鎚の雄大な北壁がを見ることはできなかった。
 霧氷の美しい門ブナを潜り、夜明峠を後にして、一ノ鎖のピークを巻き再び尾根に出ると弥山がグッと近くに迫り、二ノ鎖元の
 鳥居が雪に埋もれて小さく見える。
 大きく口を開けた雪面のほとりを通り、深くなった雪の急斜面をのぼると二ノ鎖元の鳥居に着く。
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剣山の斜面をトラバース 尾根を越えると、夜明峠の背後に霊峰石鎚が聳えている
 
夜明峠を過ぎると暫くは平坦な道
口を開けた雪原 二ノ鎖元の鳥居

 鳥居からいよいよ弥山への登りだ。暫く迂回路の斜面を進むと、ほぼ雪に埋もれた二ノ鎖巻き道の桟道が現れる。
 ここからが噂に名高い難関!滑落しそうな所を歩くことになる。
 僅かに雪から姿を出している桟道の端を手摺を持ちながら歩いていくと気の遠くなるほどの長い直登の急登が待っている。
 アイスバーンに新雪が積もった厄介な斜面だ。ピッケルとアイゼンをフルに使い、息を切らしてやっとの思い出たどり着いた
 ところが三ノ鎖元小屋だ。もう山頂近くまで来ていると思ったのに・・・・・。
 ここから最後で最難関、三ノ鎖巻き道が始まる。
 いちだんと雪に埋もれた桟道を必死の思い出進んでいくと前方は氷の壁、山際は直角に近いアイスバーンに新雪が積もっ
 た斜面が立ちはだかっている。 万事窮すか?
 先行した副隊長は凍った崖を登ったようだ。この懸崖ルートは地元の人が急遽ステップを切って作ったルートらしい。
 それにしてもこの直登ルート、最初の足がかりが無い。ピッケルでステップを切り、2歩ほど登った時、前方からザイルで結ばれ
 たカップルが桟道の斜面をトラバースしてきた。直登ルートを下るのは危険だからトラバースしたそうだ。
 カップルに倣い、ピッケルをホールドにして斜面を無事トラバースする。
 緩やかな弥山への最後の石段がキツイ! そして、今日4人目の登頂に成功!
 成就社を出て4時間、辿り着いた山頂は風に飛ばされた雲の間に一瞬の青空が見え、天気予報どおり晴れてくるようだが
 長居することは出来ない。 帰りの最終便の5時までには頂上駅まで帰らなくてはならない。
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最初の難関、二ノ鎖巻き道
最後で最大の難関、三ノ鎖巻き道 ピッケルでホールドしながら氷の斜面をトラバース
下山時撮影
ガスに包まれる山頂小屋 石鎚神社
一瞬、姿を見せた天狗岳 弥山山頂

 恐怖のトラバースや巻き道も無事通過し、土小屋ルートの分岐まで降りてくると一安心。何時しか青空が広がり霧氷がいちだん
 と美しく輝いている。夜明峠で石鎚山と名残を惜しみ、前社ヶ森へ。朝見えなかった前社ヶ森や瓶ヶ森の絶景が青空に映えて
 美しい。
 八丁手前の下りに「成就社まで1.1km」の標識。時間は午後4時。もう時間が無い。ここから30分で八丁坂を登り成就社まで
 帰らなくてはならない。ギアを切り替え、ひたすら先を急ぐ。
 成就社までの後100mがキツイ。16時30分、やっと神門の姿が見えてきた。アイゼンを外し軽くなった足で山頂駅へ急ぐ。

 終った!厳しい雪山の石鎚山だった!無事帰ってこれたのが不思議なくらいだ!
 恐れを知らぬ副隊長は楽しいばかりだったようだが・・・・。
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ザイルを準備して下山するカップル 再び恐怖のトラバース
三ノ鎖小屋から急坂を下り二ノ鎖巻き道桟道へ
危険が過ぎ、見渡せば何時しか青空に・・・・・・石鎚北壁
輝く白銀の世界を歩く 瓶ヶ森山頂はまだ雲の中
 
明るく輝く石津中山と美しい霧氷
夜明峠の門ブナと石鎚山
 
前社ヶ森と瓶ヶ森
無事、帰ってきました。石鎚さんに感謝!
 ひとこと:思い出してもぞっとする!夢中で過ごした一日だった!
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