おしどり登山隊                                             |山便りへ ホームへ 

 石岳山(いしだけやま):559.0m
         広島県東広島市黒瀬町

 山の概要
  石岳山は広島県中央部の賀茂台地の南部と熊野町の境に横たわる小田山山塊の南端に位置し、訪れる人も
  少ない静かな山である。
  かって黒瀬側から熊野へは笹ヶ峠、大峠、亀割峠と三つの山越えルートがあったが、大峠ルートが県道として
  整備された以外残りの2ルートは荒廃し通行困難となっている。現在登山道は熊野側からの道があるのみで黒
  瀬側からの道は失われてい。山頂からの展望は無いが稜線を結ぶ尾根道は歩きやすく自然を楽しみながら縦
  走出来る。
  
 Route Mapイラスケ登山口から亀割峠を経て石岳山へ
 Road Map東広島・呉道路黒瀬ICから県道34号線を熊野方面に2.6km進み、左折する。
 

 2014年1月24日(金曜日)
  晴

 ホーム10:05。。。。。。 10:15イラスケ駐車地10:22 → 10:24終民家 → 10:32旧道分岐? →10:43溜池上 →

 11:22 437.7mピーク → 11:42亀割峠11:45 → 12:04 453mピーク → 12:40反射板(昼食)13:10 → 

 13:13石岳山山頂13:16 → 13:47 453mピーク → 14:05亀割峠 → 14:24 林道出会い → 14:36溜池 → 
 14:50 最終民家 → 14:55駐車地。。。。 15:05ホーム

 行動時間:4時間33分(休憩、昼食時間含む)
 昼食時間:30分
再び里山探検ー亀割峠への道を求めてー
 
我が家の窓から何時も眺めている山。反射板が目立つ石岳山。黒瀬から登ったという報告は眼にしたことが無い。
 はたして亀割峠への古道は健在なのだろうか? あわよくば古道の再開発をと藪漕ぎ覚悟で鋸に鎌、テープを
 持って出発。
 小田山登山口のあるイラスケを小田山の反対側の道に入り、広くなった路肩に駐車し探検開始。
 三叉路を右に採り、少し歩くと最終民家、「この先方向転換不可」や「まむし注意」の看板を過ぎると広い道は笹に
 埋もれてくる。人の生活跡が残る石垣が見えると間もなく笹薮も消え、よく踏まれた山道が沢沿いに山の中へと
 続いている。道はやがて植林帯の中に入り、尾根を跨ぎながら緩やかに高度を上げていく。
 眼下に溜池が見える地点に来て、ちょっと迷った。少しコースを外れたようだし、池の向こうには林道も見える。あの
 林道を行くのかな?と。しかし今歩いてきた登山道はしっかりしているので、そのまま登り続けることにする。
 標高400m辺りで登山道が消えた。それにここは尾根の上だ。完全に亀割峠への古道から外れてしまった。後は
 道を切り開きながら、この尾根を稜線まで登るしかないと覚悟を決める。 約30分の格闘の末、飛び出した稜線に
 は437.7mの三角点があった。 「やったぞ!」とバンザイしたくなった。   
県道34号線を熊野方面に  
 小田山登山道の反対側に入って行く
県道から1kmほど入った地点
登山道は直進、左に行くと広い路肩がある
最終民家  この先方向転換不可の看板 かっての広い道は笹に覆われている
石積み跡が終わると堰堤が見える 藪を過ごすと良く踏まれた登山道が・・・
渓流沿いの山道を進んでいくとやがて植林帯の中へ
なだらかな登山道を登って行くと眼下に池を見下ろす 向かいに林道も見える
約30分道を切り開く副隊長 437.7mピーク

 稜線上の道は倒木はあるものの広くて快適だ。二つほどコブを越えると亀割峠に着いた。主稜線の道だけが目立ち、熊野
 や黒瀬への道は荒れて明瞭な入り口さえ分からない。主稜線の道を辿り、いくつかピークを越えると453mピークに着く。
 ここから左に急坂を下り、小さなコブを越え鞍部に達すると熊野からの登山道が合流してくる。 そしてここから石岳山の急
 登が始まる。15分ほど喘いで小コブに立つとここにも熊野からの登山道が合流している。
 さらに急登が続き、やっとの思いで待ちわびた反射板にたどり着いた。
 
広い稜線の道 亀割峠
稜線の尾根道 前方に石岳山が見えてきた
453mピーク ここから左へ急降下
熊野からの登山道が合流してくる
再び熊野からの登山道が合流してくる
マウス ON 案内板
マイクロウェーブの反射板

 切り開かれて明るい反射板の傍で簡単な昼食を採り、石岳山山頂に向かう。山頂までは3分の距離だ。山頂からの展望は
 全く無く、写真を撮っただけで戻ることにする。山頂には何年にもわたって登ってきた日付が書かれた古い手製の地図が架
 けられていた。この山をこよなく愛する人がいるのだ。
 転がり落ちそうな急坂を下り、いくつかのピークを越えていると木の間から小田山が垣間見られた。展望の無い尾根の帰り
 道に一幅の清涼剤だ。
 山頂から50分、亀割峠まで帰ってきた。ここから今回の山登りのもうひとつの目的、イラスケへの登山道確認だ。それと午前
 中の失敗を取り戻す作業が待っている。
 亀割峠から右へ、倒木に覆われた道?に入って行く。黄色のテープに誘われて、深く掘れた溝状の道を足場を探しながら
 進んでいると、いつしか印のテープは見当たらなくなり倒木が行く手を塞ぎ道らしき存在も消えてしまった。
 もう登山道を辿ることは諦めて、安全な所を強引に下るしかない。小木を掻き分け、落ち葉の積もった斜面を下っていくと林
 道に飛び出した。林道から地図上の谷道を探すがそれらしき踏み後を見つけることはできなかった。
 林道を左に進み、陥没箇所を2箇所越えた先に朝見た溜池が見えてきた。 やれやれ、やっと帰ってきた!
 池から猪の足跡が残る細い獣道を使って急斜面を登ると航路の登山道に出た。 すこし下ると登山道脇の檜の幹にピンク
 のテープがあった。ここが古道の入り口だろう(登るときには見逃したが)。 だが踏み込んでみるととても登れる道ではな
 かった。やはりイラスケから亀割峠への古道は倒木に覆われ消失していた。 今回登った437.7mピークへの尾根道が
 新しい亀割峠へのルートとして使うほうが安全で楽なように思う。  
 
石岳山山頂 急坂を下る
木々の間から見える小田山 亀割峠
 
荒れ果てた登山道に呆然とするばかり・・・・・・・    
ブッシュから林道へ    立派な林道も陥没や崩落が目立つ
朝、眼下に見えた池に出てきた 獣道を登り、往路の登山道へ
 ひとこと:いろんな所に道迷いのテープを付けて来ました。 登る方は気をつけて!・        
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