松本清張「点と線」、水上勉「飢餓海峡」そして石川さゆりの「津軽海峡冬景色」と哀愁と悲哀に満ちた津軽海峡を渡る日が
やってきた。
昨夜は青森駅周辺を徘徊し、美味しいホヤに舌鼓。地酒に酔って楽しい夜を過ごす。
今日は曇り空だが雨の心配はなさそうだ。フェリーターミナルに行く前に日本初の鉄道連絡船ミュージアム・青函連絡船メ
モリアルシップ八甲田丸を訪ねてみる。
オレンジ色の船体に近づき、船首横にある歌碑の前に立つと「津軽海峡冬景色」の郷愁を誘うメロディーが流れる。
開館時間の都合で見学を諦め、フェリーターミナルに向かう。
津軽海峡フェリー「ブルーマーメイド」8820トンで津軽海峡を渡る4時間の船旅だ。思ったほどの郷愁も無く、同乗した中学
生の賑やかな笑い声とともに青森港を後にする。
微かに霞みの懸かった静かな青森湾を出て、陸奥湾に入ると下北半島が遥か遠くに見えてくる。楽しみにしていた津軽半
島の竜飛岬は? と西の空を見るが、見えるのは一面の海原ばかり。あの歌の文句はウソか?
船室に入り、ごろ寝をすると東北の疲れが出たのか、いつの間にか夢の中。
大鼻岬を見ながら函館山を回る込み函館港に入って行くと一世を風靡した高速フェリー「ナッチャンWorld」が係留されてい
るのが確認できる。「ナッチャンRera」は台湾に売却されたが「ナッチャンWorld」は3.11の震災や自衛隊とのコラボで活躍
し、期間限定で夏場に青森・函館に就航しているという。
13:40函館港着。キャンプ場までは35kmほどの距離だ。今夜の食材を調達し、東大沼キャンプ場に向かう。
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