あっと驚く馬の背山頂
函館から札幌に向かう国道5号線の大沼トンネルを抜けると一際目立つ尖峰を持った山がある。その颯爽とした姿
が天馬のように見えることから駒ヶ岳と名づけられた山である。いつか必ず登ってみたくなる山ではあるが噴火の
為、登山が規制され山頂までは登ることができない。今は500年の沈黙を守っているが、1640年の噴火では富士
山型の山容で標高も11700mあった山頂部が崩落し、現在のような二つの峰を持つ馬蹄形カルデラと呼ばれる
凹地ができた。
今でも火山活動は続いているが、2010年より中腹(標高900m)の馬の背までは登れるようになった。
赤井川登山ゲートを過ぎるとダートの道になる。砂埃を猛然とあげながら林道を突き進んで行くと6合目広場に着く。
トイレも完備している駐車場には2台の先行者の車が駐車している。登山口には登山に際しての沢山の注意書の
看板が立ち、登山届のボックスもある。
駒ヶ岳の尖峰を仰ぎながら登山道入り口を出発する。広い林道(火山観測用道路?)は大小の石が転がる火山灰
地で、ザレ場のような登りに足がとられて歩きにくい。道は、直線的に、ほぼ一定の傾斜(結構キツイ)の登りが長く
続く。途中所々にベンチがあるが、強い日差しが終始照りつけ木陰の無いベンチでは休憩する気にもなれない。
9合目標識、山頂まで200m標識を見て、大きな勘違いをしているのに気がついた。馬の背は尖峰手前のコブだと
思っていた!そこに見える白い観測機器を人影だと思っていた! が、それは「あと100m」の標識で間違いであ
ることが確定的になった。
現在の「北海道駒ヶ岳」の登山ゴール「馬の背」登頂はあっけなく達成した。しかし、馬の背から見る絶景は素晴ら
しいものがある。独特の尖った形をした「剣ヶ峰」、なだらかな山容の「砂原岳」に囲まれながらベンチで採る休憩は
時間を忘れる一時だ。
帰りは雄大な大沼の絶景を見ながら、来た道を下って行く。次々と登ってくる登山者に混じって、真っ赤な顔をして
汗だくの中学生達が登ってきた。遠足だろうか、中には先生に付き添われるバテバテの生徒もいる。
短時間の山だが、暑さと急坂には、それなりのしんどさがある山だった。
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6合目登山口駐車場 |
6合目登山口 |
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真っ直ぐな広い林道 |
駒ヶ岳の尖峰を左手に・・・ |
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分岐の行く先が隠された標識と9合目標識 |
ザレ場のような急登 |
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剣ヶ峰が間近に迫り、「山頂まで200m」の標識 |
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馬の背で休憩する登山者 |
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馬の背の山頂?標識 |
砂原岳(馬の背より) |
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雄大な大沼の景色を眼下に見ながら下山 |
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駐車場には観光バスも 帰りに出合った中学生のものだろう |
ひとこと:やっと、気になっていた胸の支えが取れた! |
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