安山岩の風化した赤土の登山道を登る
今回のミニ遠征は松江の低山三つを登る山旅の予定だ。天気の良いはずの日を選んだつもりだったが、望み通りの天気ではないようだ。
まず、最初の山は松江北山に位置する嵩山だ。
松江の市街地を抜け、四季が丘の団地北を通る農道沿いにある嵩山登山口駐車場の標識に従い、山に向かって進むと再び嵩山登山口駐車場の立看板が目に入る。そのまま直進すると嵩山駐車場に達する。
トイレの完備した広い駐車場だ。駐車場の奥に「鳥打峠P」の石碑があり、正面には嵩山の説明板と、小泉八雲ゆかりの地の説明板が立っている。それによると小泉八雲の「あみだ寺のびく尼」は、ここ嵩山にまつわる伝説をもとに書かれたらしい。嵩山についての予備知識を仕入れて、さて登山開始だ。
嵩山登山歩道入り口には山頂まで1100mの標識があり、距離はたいしたことはないことが分かった。注連縄を潜って6分ほどで「山頂まで900m」の標識を過ごす。大きくジグザグを描きながら登る広い登山道は安山岩の風化した赤い粘土質の土に覆われおり、この山が火山だったことを証明している。曇り空のわりには明るい道は、折り返し場所毎にベンチが設けられ、展望が開けている。
登山口から20分程で参道入口の標識を過ごし、山頂までは300mとなっている。次の折り返し地点からは長閑な里の風景が見渡せる。いくつもある小さな丘は古墳のような姿をしているが......。
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嵩山登山口駐車場の標識 |
嵩山登山口駐車場の案内板 |
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嵩山鳥打峠駐車場(マウス ON) |
注連縄の張られた嵩山登山口 |
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注連縄を潜って登山開始 |
山頂まで900mの標識 |
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ジグザグ道の角にはベンチ |
山頂まで600m付近 |
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滑り易い赤土の道 |
参道と合流 |
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赤い安山岩のままの道も |
牧歌的な里の風景が見える展望所 |
休憩所を過ぎると道は平坦になり、中電の巡視路を左に過ごし尾根に乗ると大きな鳥居が迎えてくれる。平坦な道を進むと、その先には和久羅山を見下ろし宍道湖を一望する展望所がある。
展望所を過ぎ、左に緩く曲がりながら進むと都留支日子命(つるぎのひこのみこと)を祀った布自伎美(ふじきみ)神社が見えてくる。
布自伎美(ふじきみ)神社の左の道を進み、神社の裏に回りこむと二社の祠が立っている。さらに進むとスダジイの巨木の森の先が明るく開け、素晴らしい展望が広がっている。
「大仏の 寝たる姿や 嵩・和久羅」の句碑の傍らに立ち、暫し絶景にみとれていた。天気が良ければ、中海に浮かぶ大根島の彼方に大山まで見通せるはずだが・・・・今日は残念!
ここは大仏の胸の辺り、かって松江の町のどこからでも見えた高殿だ。麓にある遥拝所公民館はその名残だろうか?
展望を楽しんだ後、美しいスダジイも森をを通り下山を開始する。
展望所でコーヒータイムで時を過ごし、鳥居を潜り赤土の道を滑らないように注意しながら坂を下っていく。
信仰の山・嵩山は宍道湖を見下ろす展望の山だった。
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傾斜が緩くなると鳥居が迎えてくれる |
展望東屋 |
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山頂に鎮座する布自伎美神社 |
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スダジイの巨木が茂る鎮守の森 |
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「大仏の 寝たる姿や 嵩・和久羅」の句碑から眺める絶景
中海に浮かぶ大根島 天気が良ければ大山も一望 |
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雪の残る道を帰途につく |
こんな日ににも物好きな登山者が・・・ |
ひとこと:山姿の似合わないイングリッシュガーデン、肩身は狭かったがピザとパスタは美味かった! |