雨で計画変更、楽チン登山に
昨日、磐梯山から安達太良山に移動して来て、「あだたら高原野営場」にキャンプする予定だったが、野営場は
その名のとおり、道路に面した荒れた野営場だった。せめて延び放題の草くらいは刈っていて欲しかった。しかた
なく岳温泉観光協会で宿を紹介してもらった。最近はバイキング形式のホテルも多く、部屋さえあれば夕食付きで
宿泊できる。露天風呂に浸かってゆっくりしていると凄いゲリラ豪雨が襲ってきた。キャンプでなくて良かったと胸を
なでおろした。
岳温泉から安達太良山の駐車場までは15分ほどの距離にある。舗装はしていないが広大な駐車場だ。
見上げれば安達太良山はすっぽり雲の中、今にも雨が降り出しそうだ。山頂から「くろがね小屋」へ周回する予定
だったが、何も見えない雨の中を歩くのは止めて、ロープウェイで山頂をピストンすることにする。
8時30分、思案顔の登山者に混じってロープウェイに乗り込む。霧の中を10分で山頂駅に着く。
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岳温泉 陽日の郷(ゆいのさと)あづま館 |
広大な安達太良山駐車場 |
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安達太良山奥岳登山口 |
ロープウェイ乗り場 |
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山頂駅付近は雲の中 |
ロープウェイ山頂駅 |
ロープウェイ山頂駅登山口からは、シャクナゲのトンネルに木道が伸びている。シャクナゲの花には早く、まだ蕾の
状態だ。先行する4人組はハイペースで歩いていく。20分程で木道が終り、地道になると、先行者の女性が音をあ
げた。いくら緩やかでも坂道は坂道だ。浮石やら滑り易い粘土質のところ、時には70〜80cmの段差のある岩も
ある。すこし速すぎたようだ。
ヨウラクツツジやタニウツギの花を楽しみながら尾根を西に進むと仙女平からに道と合流する。仙女平分岐を過ぎ
ると傾斜も増し、岩礫に描かれた白と赤丸印の道標が霧の中に浮かび案内してくれる。時折降る雨を気にしなが
らガレ場を進み、「くろがね小屋」分岐の上に上がるとだだっ広い広場の中央に「安達太良山山頂」の標柱が立っ
ている。ここが安達太良山山頂になっているようだが実際の山頂は背後の岩場の上にある。ここは写真を撮る為
の場所のようだ。
安達太良山は別名乳首山とも呼ばれるように、頂上は大きな岩場になっており、鎖場もあるなかなかの難所だ。
頂上の岩場では狭い空間に傾いた山頂碑と三角点、そして石祠を見ただけで安達太良連峰も吾妻連峰も磐梯山
の景色を見ることも無く、下山の途に着いた。下山は梯子を使い、岩場を降りる。
雨が本降りになってきたが、土曜日と言うこともあり、多くの子供が雨に濡れながら登ってくる。
雨の中、薬師岳の展望台もパスして下山。
天気が良ければ「阿多多羅山の上に、毎日出ている青い空が、知恵子のほんとの空だといふ」(あどけない話)。
そう高村光太郎の詩に描かれた、知恵子のふるさとを彩る本当の空を仰ぐことが出来ただろうに・・・・。
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山頂駅登山口 |
いきなり木道 |
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木道の両側にはシャクナゲ |
木道が終り山道に |
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ヨウラクツツジ |
タニウツギ |
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仙女平分岐の標識 |
ハイマツの花 |
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仙女平分岐を過ぎると休憩の適地? |
イソツツジ |
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仙女平分岐を過ぎると岩場の急斜面になる。 |
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安達太良山へ 0.6kmの標識 |
ゴゼンタチバナ&イワカガミ |
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くろがね小屋への分岐 |
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乳首下の安達太良山頂標識 三角点は乳首の上 |
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乳首目指して岩場を登る |
ひとこと:ガスの中では何もわからない! 青い空が見たかった! |