遠かったアリラン峠
川之江東JCからは初めての高知道だ。トンネルばかりの道だがトンネル内は明るく結構走りやすい。南国ICを降り
て国道195号線に入るのはかなり複雑、カーナビ任せでも四苦八苦する。今夜の宿「夢の温泉」を確認し、アンパン
マンミュージアムを過ぎ、大栃の永瀬ダムの分岐を左に入る。しばらく走ると笹渓谷の分岐、県道49号線と県道217
号線の分岐だが右方向には三嶺の案内があるが左の県道217号線には何も表示が無い。不安に駆られながら細い
道を進んでいると草刈をされている人がいたので「矢筈峠はこの道でいいですか?」と確認。やっと安心して笹渓谷
の美しい渓流を見ることができた。9時過ぎ、矢筈峠(アリラン峠)に到着。峠の登山口を越えたところにトイレを備え
た広い駐車場がある。「夢の温泉」からでも1時間半ほどかかった長いアプローチだ。全線舗装されていたのがせめ
てもの救いか? 峠から先の祖谷に下る道は荒れて、通行止めの黄色い工事用のゲートが設置してある。
連休で最高の天気なのに駐車場に車は無し。登山仕度しているとやっと1台やってきた。
「アリラン峠」や山の案内図がある登山口から小さなコブを左に巻いて下っていくと大きなブナの木が迎えてくれる開
けた場所にでる。暫く進むと本格的な山道になり傾斜が増してくる。両側を背の高いスズタケに囲まれた道を汗を拭
きながら、ゆっくり登って行く。後ろから来た女性に先を譲り、掘れて荒れた道を登って行くと笹に覆われた頂上が見
えてくる。森林限界を超えると、一面の笹原が広がり青い空には飛行機の白い機体が太陽に輝いている。道は緩や
かに斜に頂上やや左の稜線に延びている。可憐なリンドウに足を留め、振り返れば、綱附森の稜線が一望出来、綱
附森の登山口には2〜3台の車も見える。その左には明日登る白髪山の端正な姿も見て取れる。京柱峠の標識から
右へ10分弱で土佐矢筈山山頂に着く。
誰も居ない山頂から綱附森、天狗塚・牛の背、奥には剣山・次郎笈・・そして左に目を移せば矢筈山、烏帽子、寒峰
の祖谷系の山々、三嶺も天狗塚の横にチョッピリ頭を出している。素晴らしいパノラマ、絶景を二人締め・・・・
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矢筈峠駐車場
奥に延びる林道は綱附森への道 |
アリラン峠登山口(マウス ON アリラン峠の説明板) |
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緩やかに小さなコブを巻いていく |
大きなブナの木 |
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しばらく緩やかに、やがて急登に・・・・30分で山頂が見え出す |
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石ころの急登 |
笹原の斜面を稜線に向けて登る |
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リンドウ |
なだらかな稜線の鞍部へ |
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振り返れば・・・・・ |
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小檜曾山への稜線 |
三等三角点のある土佐矢筈山山頂 |
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剣山系の山々 |
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落合峠を中心に左右に連なる祖谷系の山並み |
オカリナの音を聞きながら雄大な笹原を歩いて小檜曾山へ
展望を楽しんだ後、頂上から戻って、西に延びる稜線を辿る。たおやかにうねりを繰り返す笹原が遥か遠くの小檜山
へと続いている。 目の前の岩を越えると腰までの笹薮・・・笹が終わり樹林帯を下っていると美しいオカリナの音が
聞こえてきた。追い抜いていった女性が奏でる爽やかな音色が雄大な笹原に流れていく。「コンドルが行く」のメロ
ディも・・・・・・
樹林帯を過ぎると笹の大海原・・・・真青な空を背景に、白く輝く露岩と紅葉には少し早いコメツツジ、色づきかけた
広葉樹と深い緑のモミの木が笹原にリズムをつける。飛び出したくなるような景色の中に踏み出し、その風景に埋没
する。
背丈の低い笹に覆われた幅広い尾根をゆっくり辿ると小檜曾山の標識がある1541mのピークに達する。さらに低い
笹を分けながら進むと京柱峠分岐の標識がある。その先の小さなコブ(これが旧小檜曾山?)を越え、緑の中にある
小高い丘に。そこが二等三角点「笹」のある小檜曾山山頂だ。標識が全て倒され地面に置いてある。それを持って
記念撮影。土佐矢筈山へ続く笹尾根を見ながら昼食にする。
帰り道は、また美しい笹原漫歩が待っている。そして楽しい温泉も!
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小檜山へと続く笹の大海原 |
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前を見れば笹の海、振り返れば土佐矢筈が・・・・・ |
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旧小檜山?山頂 |
京柱峠分岐 その先の小さなコブを下れば・・・ |
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三角点のある小檜山山頂 |
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赤く熟れたヤマボウシの実 |
矢筈山に向かって・・・・ |
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ほんのり色づいた木々が美しい |
ひとこと:土佐矢筈山が三等三角点で小檜曾山が二等三角点、?????!・ |