小学生と一緒に・・・・・
今回の遠征最後の山、打吹山は中国百名山に記載されている山の中で一番標高の低い山だ。倉吉観光を兼ねて登ることにする。
倉吉市街には沢山の無料駐車場があるが、打吹公園に近い市役所裏の第一駐車場に車を置き出発する。
打吹公園の入り口には打吹山天女伝説の説明版がある。それによると
むかし、むかし、この山のふもとに天女が舞い降り、水浴びをしていました。ところが天女は農夫の
羽衣を奪われ帰れなくなってしまいました。天女はその農夫と結婚し、二人の子供を生みました。
そして何年かたったある日、
羽衣を探し出し、山のふもとの井戸から天に帰っていきました。残された二人の子供たちは悲しみ、母
が音楽を好んでいたので、山の上に登り、鼓を打ち笛を吹いて母を呼びました。このことから、いつし
か人々は、この山を打吹山と呼ぶようになったということです。
羽衣池を見ながら階段を登ると左手に博物館、右手には大きな木がある「椿の平」という場所に出る。奥の打吹山の標識がある階段を上がり、右手に進んでいくと間もなく鎮霊神社の大きな社が見えてくる。神社の前では大きなスダジイの木から落ちてきた実を拾っている人が居る。どんぐりの形をした実を一粒食べてみると栗のような味した。
焼いて食べると美味しいそうだ。
遊歩道を左にとり、長谷寺方向に歩いていると、かわいい小学生が走ってきた。引率の先生に聞いてみると低学年はこの先の展望台まで往復し、上級生は陸上競技場から周回するそうだ。今はやりのトレイルランをこんな小さな時から..........
小学生の後を追うように、整備された緩やかな坂を登っていくとやがて木造展望に到着した。
展望所からすこし先の峠、長谷寺分岐から右手方向に石の観音像が並ぶ道を登ると越中丸と呼ばれる場所に着く。
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倉吉観光第一駐車場 |
打吹公園 |
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椿の平が登山口 |
スダジイの巨木が立つ鎮霊神社 |
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低学年の小学生に混じって登っていく |
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最初の展望台 |
備中丸 |
峠を左に採り、山頂方向に向かうと櫓を模したコンクリート製の二階建ての立派な展望台がある。展望台に登り倉吉市街を見渡しながら展望を楽しんだ後山頂に向かう。このころから一周して下りてくる小学上級生に次々出会う。
さすが上級生だ、疲れも見せずすごいスピードでどんどん走り下りてくる。
博物館と山頂の分岐を過ぎ暫く登ると備前丸という広い場所に着く。
備前丸を過ぎコヤボウキの群生する明るい道を進み、山頂部を巻くように少しきつくなった傾斜の道を登ると広く、平坦な打吹山山頂に到着した。 広い山頂の北側、すこし小高くなった所には打吹城址の石碑があり、打吹城の由来などが彫られている。
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正面展望台と倉吉市街の眺め |
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備前丸と説明版
打吹城は、室町時代の始めの頃に伯耆の守護山名氏によって築城されたと伝えられています。
戦国時代の終わりごろ、羽衣石(うえし)城主(湯梨浜町)南条氏が支配する城となり、一族や家
臣が城番とし派遣されました。この備前丸は山頂の本丸を守るため、南条備前守が住んだといい
ます。尾根を削って平坦地(曲輪跡)を造り、建物や柵が設けられていました。備前丸の他にも越
中丸や小鴨丸と呼ばれる曲輪跡が打吹山には多数残っています。その後は米子城主中村一忠
が支配する城となりましたが、元和元年(1615年)に取り壊されました。 |
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備前丸を過ぎるとあと一息 |
打吹山山頂(本丸跡)と石碑(マウス ON) |
帰りは小学上級生が登ってきた道を下ることにする。石碑の後ろにある博物館への標識のところから階段を下り陸上競技場に向かう。「森林浴の森百選」に選ばれた素晴らしい常緑樹の森を堪能しながら快適な道を下っていくと武者溜という場所に出る。その先に博物館に下る道があるが、さらに直進し競技場を目指していくと開けた峠に出た。トイレを備えたコンクリート製の展望台と木造の展望ロッジが道を挟んで対峙してある。
人懐っこい犬を散歩させている人に道を尋ねると、この先の分岐をテニスコートに向かえばいいと教えてくれた。
市街地に近いのに深山を思わせる深い森と自然な遊歩道を楽しみながら下っていくとやがて美しい針葉樹の林が現れ、暫くすると陸上競技場の赤いアンツーカーが目に飛び込んできた。
ツツジや桜の名所の打吹公園を散策し、倉吉観光の目玉、白壁土蔵群を観光し土産を買って家路に着いた。
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本丸を横切り直進する |
巨木の茂る森 |
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気持ちのいい遊歩道 |
武者溜にある水道 |
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北面、倉吉市街を見下ろす
展望台 |
南面、山並みを見渡す
木造の展望ロッジ |
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打吹山を下り 峠の展望台へ |
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テニスコートへの道に入る |
木の間から打吹山を見る |
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針葉樹の美しい森 |
テニスコートと陸上競技場の間に下りてきた |
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陸上競技場 |
市街から打吹山を振り返る |
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倉吉の白壁土蔵群 |
ひとこと:静かな森に癒されて鳥取城の怨念から開放された!・ |