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等検境(とうけんきょう):916.3m
         島根県雲南市吉田町

山の概要
 等検境は島根県雲南市吉田町にある標高916mの山である。大万木山山塊の北側に位置し、鋭く尖った姿は周囲の山と比較して飛びぬけて高い山ではないが、独立峰のような山容は一段と目を引き存在感がある。
大万木山から続く尾根はブナの原生林が広がっており、整備された縦走路は新緑、紅葉に覆われ快適な登山が楽しめる。
登山道は北側の林道杉戸篠原線オコナデ登山口から登る等検境ルート、林道大万木線沿いからのルートは新生坊峠または林道終点から登るコース等が選べる。

Route Map門坂登山口から等検境を往復し大万木山山頂から渓谷コース・横手コースを周回するコース
Road Map国道54号線を北上し、頓原交差点を右折し県道273号線に入り、案内に従って門坂駐車場へ
 

 2013年11月5日(火曜日)
  晴

 ホーム5:45.....8:12門坂登山口駐車場8:30 → 8:43権現滝8:50→ 8:57避難小屋→ 9:05林道出会 →

 9:08林道登山口 → 9:15等検境分岐 → 9:23林道駐車場分岐→ 9:34林道→ 9:47等検境展望台9:59 →

 10:40等検境山頂10:52→ 11:30等検境展望台(昼食)12:06→ 12:30等検境分岐→ 12:40地蔵尊展望台→

 13:10水場→ 13:18山頂避難小屋→ 13:21大万木山山頂13:44→ 14:00渓谷コース分岐→14:54避難小屋→
 14:56横手コース分岐→ 13:05権現コース出会→ 15:24門坂駐車場15:35.......18:25ホーム

 行動時間:6時間54分(休憩、昼食時間含む)
 昼食時間:36分
紅葉のトンネルを歩き等検境へ
今日は日本全国晴れマーク、こんな天気はめったに無いと紅葉狩登山に出かける。
大万木山は久しぶり(7年前)に訪れる山、それにいつかはと思っていた等検境を加えて登ってみることにする。
今は国道54号線も空いており、2時間半も掛からず門坂駐車場に着いた。三連休翌日の今日はさすがに車の姿は見えない。身支度をして、山頂まで3.1kmの標識がある登山口から広い緩やかな道が続く登山道に入って行く。
木々は色づき始めているが紅葉には程遠い。 しかし、日陰の谷道から見上げる稜線は明るい陽に照らされ金色に輝いている。これは希望がもてそうだ!
15分ほど歩くと権現滝の標識を見つけた。前回は気がつかなかったので今回立ち寄ってみる。この緑の色と日陰では景観もいまいちか? 登山口から30分で避難小屋を過ぎ、さらに10分程登ると突然林道終点に飛び出した。
一時中止になっていた林道大万木線がここまで延伸されたのだろう。
林道杉戸篠原線と林道草峠線を結ぶ予定の林道大万木線は新生坊峠から2.2km、草峠から2km互いに枝を伸ばしながらも分厚いブナの森の抵抗に遭い、大万木山中腹で繋がることはなかった。「必要の無い林道」は観光道路として今後その使命を果たすのだろう。
林道を100mほど登るとカーブの右手に大万木山山頂への入り口が見える。緩やかに登り始めた道は次第に傾斜が急になり、色とりどりの落ち葉に埋まったジグザグの掘れた道を登り切ると等検境分岐に達する。
 
門坂駐車場 門坂登山口
良く整備された広い登山道  見上げる稜線は色づいている
権現滝に寄り道
駐車場から30分避難小屋に 林道終点に出る ここまで延長されたようだ
林道を100mほど歩くと登山口がある
 
落ち葉で飾られた掘れた道をジグザグに登っていくと等検境ルートの分岐に至る
ここから等検境までの2.7kmは谷筋から見上げた金色に輝いていた稜線歩きだ。
紅葉した木々の間からこぼれる日差しが明るく輝き、落ち葉を敷き詰めた登山道がことのほか美しい。快適な道をしばらく進むと林道が合わさって来、広くなった所に駐車した車が一台見える。そのまま直進し、楽しい登山道を10分ほど散歩すると再び林道にでた。ここから先、さきほどの滝見コース出会いまでは車は進入禁止だ。
道の反対側にある「等検境 オコナデ駐車場」の標識に従い、登山道へと入って行く。
相変わらず、美しい快適な登山道が続いている。小さなアップダウンを繰り返し、短い急坂を登ると「等検境展望台」に着く。平坦な広々とした広場にはベンチが二組設置してあり、360度のパノラマが展開し、展望台の名にふさわしい場所だ。北はこれから向かう等検境が縦走路をともなってそそり立ち、南には大きな大万木山がその大きな姿で迫ってくる。毛無山から大万木山の稜線も一望出来、新生坊峠の背後には猿政山の頭も顔を覗かせている。 
10分ほど歩くと林道駐車場分岐 
 
 紅葉に染まる登山道を進むと再び林道へ(ここに車止めの柱) 向かいにオコナデ駐車場の標識
今日の登山で一番の展望が望める等検境展望台 等検境から引き返し昼食はここでしよう!
北側には鋭く尖った等検境とそこへの縦走路が一望でき、南には大万木山の雄大な姿を見ることができる
等検境展望台からブナ林の中を歩いていると所々に熊の糞が目に付く。ブナに覆われた豊かな森は熊の絶好の棲家のようだ。954mピークは巻き道を通り、鞍部に向け130mほど下っていく。樹林帯を抜けると正面に等検境が大きく見えてくる。ススキの原を過ぎジグザグに急斜面を下ると鞍部に着く。檜林の境に沿って登っていくと、山頂まで100mの標識が立っている。副隊長と別れ、直進の水平な道を歩いてみたが山頂に登るには随分遠回りになるようなので分岐まで引き返し山頂への直登を登る。痩せ尾根の狭い岩場を過ぎると等検境山頂に着いた。尾根上の山頂は狭く、三角点と山頂標識があるだけだが、東から南にかけての山並みを確認することができる。
暫く休憩後大万木山に向けて来た道を引き返す。 狭い岩尾根を渡り、鞍部から急坂を登り、美しいススキで感動し、 そしてあの美しくて、楽しい紅葉に囲まれた登山道を通って・・・・。   もちろん昼食はあの素晴らしい展望が開ける 等検境展望台で・・・。
12:30 3時間15分(5.4km)の楽しい旅を終え、等検境分岐に帰ってきた。 
 
まず目指すのは等検境ルートの最高峰954mピーク  落ち葉の絨毯を踏みながら・・・
945mピークから 等検境に向かって標高130mほど下っていく 視界が開けると大万木山から毛無山が一望
   
 直登コースを登り山頂へ 右はオコナデ駐車場 狭い稜線上の等検境山頂
足場の無い細い岩場を戻ると素晴らしい展望が開ける
左側の沖の郷山の右手遥か彼方に三瓶山の姿が見える 
 
紅葉に彩られた山腹にススキの原が新鮮 954mピークへの分岐
 紅葉、黄葉の登山道を引き返す
 
落ち葉を踏みしめ・・・ 林道駐車場に1台の車
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