思わぬ雪に興奮
天気を見定めて家を出たはずだったが戸河内IC付近では強い雨脚、「どうしようか?」と思案しながら吉和ICまでくると雨も小降りになり、雪がちらつく空模様になってきた。国道186号線を南下し、飯山(いいのやま)地区に入ると雨もあがり曇り空になってきた。予想とはすこし違ってきたが山行きは決行することにする。
飯山地区に入ってくるとそれらしき神社が右手に見えてきた。ネットで馴染みの飯山河内神社だ。河内神社を過ごし100m程行くと三叉路に鬼ヶ城山の案内がある。左折した先が飯山集会所だ。今日はここに駐車させて頂く。
登山準備を整え、そのまま林道を登っていくと間もなく舗装路は終わり、地道の林道を植林帯へと入っていく。暫く行くと右側へ分岐する林道が現れるが、この林道は帰りに利用することにして左側の林道を直進する。緩やかな坂道を登っていくと幾つも分岐が出てくるが「木材運搬中」の看板と共に鎖で閉鎖しているので自ずから進路は決まってくる。
ぬかるんだ轍に注意しながら、ごく緩やかな峠をこえると林道がふくらんだ場所にでる。林道はまだ続いているようだが、ここが林道終点? 左手の先に雪を被った平たい岩が見える。平岩だ!細い流れを渡り、右手の道を植林地へ入っていく。
登山道は雪に覆われ気持ちよく歩ける。平岩から10分で鞍部に着く。北九州歩け歩け協会登山部の標識があり、そこから左へ急斜面を登っていく。植林帯の急な登りはすぐ終わり、明るい広葉樹林帯の森になる。見上げると一面雪の斜面、雪も深くなって雪山そのものだ。やがて植生はササハラとまばらな潅木に変わり、登山道が右にトラバースしていくと前方に黒っぽい露岩が見えてくる。 この大岩が鬼ヶ城だ。 大岩の上を越えて主稜線に乗り、北側から回り込むと鬼ヶ城山山頂に達する。
三等三角点の設置された山頂は周りが樹木覆われ展望はない。ましてや今日は吹雪のような風と雪に見舞われて眺望どころではない。熱いスープでサンドウィッチを流し込み今日の昼食は終わり。
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ネットでお馴染みの河内神社&駐車場所 |
河内神社の先にある鬼ヶ城山の案内 |
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今回駐車させて頂いた飯山集会所 |
AM9:50出発 舗装路が終わると道端には雪 |
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林道分岐 周回コースの基点 |
はじめは杉の植林地 |
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植林地の中を進んでいく |
出発から25分で林道から別れ、平岩の右手から山道へ |
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雪に覆われた登山道 |
鞍部を左に曲がり急斜面へ |
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鞍部から急坂を登ると自然林の森へ |
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ミズナラが主の広葉樹の森を登り、ササの生えてきた道を右へトラバース |
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鬼の棲家・鬼ヶ城の大岩を越えていく |
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AM11:03 鬼ヶ城山山頂 |
AM11:26 稗原峠目指し吹雪の中を下山開始 |
下山は県境稜線を北に進み、稗原峠から飯山に下る。ササの茂る山頂部を抜けると一面雪景色の急斜面。稜線にある大岩の間をすり抜けて、どこまでも続く急斜面を慎重に降りていく。傾斜が緩くなってくるとヒノキの植林帯。雪床の森が寒峰を思い出した。植林帯との境界線に沿って緩やかにアップダウンを繰り返し、912m地点を越えると稗原峠は近い。
坂を下ったところの三叉路が稗原峠だ。真ん中に立っている木に森林開発公団の丸い標識が掛けてある。左は「ようたあ林道」への道か?右折して100mほど行くと分岐があり標識が立っている。左方向は冠高原への尾根道のようだ。標識まで立っているのだから登山道は整備されているのだろう。谷筋に沿った道を緩やかに下っていくと20分ほどで林道に出る。掘れて石がごろごろした林道を5分ほど下ると往路の林道にでる。山頂での吹雪が嘘のような青空の下集会所に帰ってきた。
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稜線の登山道上にある大岩の間を抜け・・・・ |
滑らないように注意して急坂を下る |
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県境を綺麗に分けた植林帯 |
青空が覗いて明るくなった尾根 |
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PM0:12 稗原峠 左はようたあ林道?へ |
左方向は冠高原の標識 地図上の尾根道だろうか? |
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明るい植林帯の中、谷に沿って下っていく |
PM0:28 林道に出る、ここから10分足らずで林道分岐へ |
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PM0:46 頂上の天気は何だったのだろう? |
雪原にツクシとスイセンのコラボ |
ひとこと:吹雪の山頂は寒さに震えたが、雪のお陰で楽しい山行になった! |