アプローチも山も安心・安全冬の那岐山
今年は北日本は大雪だが西日本の山は雪が少なく雪山無しで終わりそうなので那岐山に出かける。
津山ICを降りるが那岐連峰は黒い雲に隠れて姿が見えない。こんな天気の筈ではなかったのに!
国道から「山の駅」の案内に従い那岐山に向かうが雪はない。「山の駅」を過ぎても雪は無く拍子抜け。
那岐山登山道BCコースから登山道に入ってやっと薄っすら雪化粧、お陰で難なく第三駐車場に駐車。
駐車場には2台の先行者の車、そのうち1台の姫路ナンバーの車は若い女性(二人組)が準備を終え出発
するところだ。
10分程林道を歩いて沢を渡り山道に入るが路面を覆う雪が少なくゴロゴロした石の感触が足に伝わり
歩きにくい。
林道出会いから積雪も多くなり傾斜も急になってくる。後ろから来る単独行の人にあっという間に抜か
れた。ウワサの「那岐山の鉄人」だ。今日は服を着てアイゼンも着けている。我々も学習の森でアイゼン
装着。
檜林を抜けると広葉樹の森。トレースが雪の面に真っ直ぐ延びている。標高1000mの大神岩まで来る
と先行した女性が見えてきた。踏み後を外して一人が転んでいる間に「お先に失礼」と前に出た。
1071mピークを越えるとパウ ダースノーがトレースを隠して、真っ白で滑らかな片栗粉の中を歩
いているようだ。木々も白い衣を纏い美しい雪の 世界が広がっている。山頂に向かう真っ直ぐな
トレースは次第に傾斜を増し、ジグザグの登りに息を切らして頑張ると頭上が開け、木々の背丈が
低くなった丸いなだらかな山頂部へと続く。降りしきる雪の稜線に
おぼろに見える標識を確認した時の喜びとそこまでの道のりのなんと遠く感じたことか・・・・。
稜線に人影は無く、トレースも風に吹き消され、休憩舎も凍てついて荒涼としている。雪間に一瞬、那岐
山山頂が姿を現してくれた。
昼食は避難小屋でパンとスープ。寒暖計は−7℃。それでも風が当らないので暖かい。
昼食後、那岐山登頂。風が強く寒いし展望もないので早々に下りる。下山途中には三角点峰も姿を見せて
くれた。避難小屋で食事中の女性二人組に挨拶して帰途に着く。
林道出会いから下は雪も溶け、地肌が顕になっていた。今日出会った登山者7人。
家を出るときの心配は全て杞憂に終わった楽しい一日だったが、欲を言えば青空が・・それは贅沢?
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第3駐車場に駐車 |
まずは広い林道を・・・・ |
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林道が広くなった所に那岐山、滝山、広戸仙の
案内板が立っている。
その先の小さな橋を渡ってBCコースの登山口へ |
Bコース、Cコースの分岐
左手のCコースへ
Cコース2,4Kmの標識 |
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学習の森でアイゼンを装着し、大きなジグザグの登りへ |
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針葉樹の林を抜けると広葉樹の中に真っ直ぐなトレースが・・・ |
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やっと標高1000mにある大神岩 |
先行する二人が見えてきた |
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1071mピーク手前で2人組みに追いついた。
ピークを過ぎるとパウダースノーの下り、片栗粉の中を歩いているよう(マウス ON) |
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樹氷のトンネルを気持ち良く登っていく |
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真っ直ぐ続くトレースと美しい樹氷 |
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急な坂もやがてなだらかに・・・樹木の背丈が低くなると稜線も近い |
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あと少し、稜線の標識も見えてきた 素晴らしい青空が欲しい! |
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1240mの三角点峰から雪のやんだ合間に
姿が見えた那岐山 |
那岐山山頂 |
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山頂から下山途中に避難小屋と三角点峰を |
樹氷の中を下山 |
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大神岩からの眺めは・・・・ |
日本原高原もガスで霞んでいる |
ひとこと:副隊長の冬靴とアイゼン、ピッケルの試着も上々・・・・!・ |