横木の階段を登り、展望の白髪山山頂へ
白髪山登山口は昨日のアリラン峠よりさらに遠い。今日は県道217号線を西熊渓谷に向かって車を走らせる。余りの
遠さに途中で現在地を看板で確認し、さらに暫く高度を上げて行くと三嶺のメインの登山口である光石登山口に着い
た。すでに沢山の車が駐車している。ここから登ると8〜9時間の行程になる。狭かった道が広くなるとやっと白髪山
登山口に着く。登山口を越えたところにトイレを備えた広い駐車場がある。4〜5台の先行者の車が駐車している。
駐車場からは青空にくっきりと聳える笹原の稜線が見える。登山口まで引き返し、横木の階段を登って行く。ところど
ころ幅が広く高さがあり、足上げに苦労するところもあるが、おおむね段差が低く歩きやすい階段が続く。登り始めて
30分ほどで視界が開けると一面の笹原が広がる。 爽やかな風が吹き気持ちが良い。立ち止まり周りの山々の景色
に視線を送り、大きく息をする。ジグザグに続く登山道も大岩まで来ると後一息だ。 三嶺と白髪を分ける縦走路の分
岐を左にとると白髪山山頂だ。山頂大岩の展望台から見る三嶺の雄大で美しい山容に感動し、天狗塚に続く稜線の
優美なうねりに新たな登山意欲を燃やしながら白髪山を後にする。
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白髪山駐車場 |
駐車場内にある登山口から |
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いきなり横木の階段はキツイ |
樹林帯の中、横木の階段が続く |
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樹林帯を抜けると青空と一面のササ原 |
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もう白髪山山頂は目の前 |
白髪山山頂 |
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白髪山山頂の展望岩から三嶺を仰ぎ見る |
縦走路の分岐 |
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白髪山から剣山・三嶺縦走路分岐へ
笹の被った道をしばらく下っていくとやがて笹が無くなり、下草の無い茶色の林床のモミの林になる。緩やかな傾斜の
尾根道を小さなアップダウンを繰り返すうちにいつの間にか枯れた潅木の林に捕まってしまった。強引に林を抜け、登
山道に出ると低い崖に沿って緩やかに登っていく。樹林を抜けると小さな丘の前に幾つもの標識が立っているのが目
に入る。白髪分岐だ。 右への道は白髪避難小屋から剣山への縦走路だ。丘の上に登れば、正面にカヤハゲと三嶺、
その右遥か彼方に剣山と次郎笈が縦走路の峰々の先に霞んで見える。
ピーク頂上で目指す東熊山を眺めながら休憩する。
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小さなアップダウンの続く尾根道 |
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モミの木の林の林床に下草は無い |
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枯れた潅木の林を抜け、崖っぷちの登山道へ |
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白髪別れのピークから 後ろは三嶺 |
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白髪別れの山頂から望む剣山への縦走路 |
三嶺を正面に見ながら最後のの急登へ
芝生のピークを少し下ると平坦な道になり、白骨林の林を登っていく。樹林帯を抜けると猛烈な下り坂。一面のタカネ
オトギリの群生だが、今花は無い。帰りにはこの坂を登り返すのかと思うとぞっとする。
鞍部からはなだらかな草原が韮生峠まで続いている。「剣山へ13.8km、三嶺へ3.2km」の標識、いつかはこの
17kmの縦走路を走破してみたいものだ。
巨石を過ぎるとカヤハゲ(東熊山)山頂だ。目の前には雄大な姿で三嶺が佇んでいる。山頂には沢山の登山者の人
影が見える。高知県側から見る三嶺はやはり素晴らしい!
一旦下って何度かアップダウンを繰り返し三嶺山頂を目指す。遠かった三嶺がグングン近づいてくる。目の前に大岩
が迫ってきた。いよいよ急登が始まる。クサリ場を登り大岩の先端に立てば山深い景観と紅葉し始めた木々が爽快な
気分にさせてくれる。大岩を過ぎると、この急登の中でも一番の急傾斜になる。小さな尾根を越えると笹原のスロープ
が美しい三嶺が目の前だ。鹿避けゲートを前に小休止。息を整え最後の登り。休憩が効いたのか傾斜が緩くなったの
か快調に登っていく。
思いがけない拍手に迎えられ山頂へ。「剣から?高知から?」矢継ぎ早の質問。 やはり誰にとっても高知側からの
コースは憧れなのだろう。
天狗塚への稜線を眺めながら軽く昼食。名残惜しいが帰りの行程も長いので早々に山頂を後にする。
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平坦な道から枯れた樹林のピークへ |
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猛烈な急坂を下りるとなだらかな草原を韮生峠へ |
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韮生峠 剣山へ13.8km 三嶺へ3.2kmの案内 |
カヤハゲ(東熊山)山頂 |
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三嶺に向かって・・・・・・・ |
大岩目指して急登が始まる |
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巨石の横は岩場 鎖を使って登る |
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大岩で遊んだ後はまた急登 |
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一番の急登 |
三嶺が目の前 最後の登り |
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山頂はもうすぐ |
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三嶺山頂 |
山頂から天狗塚を望む |
白髪分岐から避難小屋登山口へ
クサリの続く急坂を慎重に下り、緑に輝く苔の絨毯を登りカヤハゲヘ。振り返れば三嶺一番の眺めが・・・・・・。
韮生峠を越え、急登をよじ登り白髪分岐に戻ってきた。ここから剣山への縦走路、白髪避難小屋方面に向かう。
はたして林道に降りる分岐はあるのだろうか?不安がよぎる。朽ちて地面に落ちた「ふるさと林道」の標識を見つけたときは
ホッとした。しかし萱に隠れた道は定かではない。樹林帯に入ると道ははっきりしてきたが、狭くて所々崩れている。
確かに短時間で林道に降りることが出来るがその急さは尋常ではない。
滑りながらやっと林道へ到着。ここから30分弱の林道歩きで駐車場に着く。
念願の高知側から三嶺に登ることが出来、満足の一日だった!
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急坂を慎重に下っていく |
鹿避けのテキサスゲートを越え |
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苔が美しいカヤハゲへの登り返し |
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東熊山から見る三嶺が一番? |
急登を越えれば・・・・・ |
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白髪避難小屋に向けて下っていく |
「ふるさと林道」の標識 |
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巨木の茂る荒れて急な下山道 |
白髪避難小屋登山口 |
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峰越林道を白髪登山口へ |
白髪山が見えてきた |
ひとこと:高知側から登る三嶺はやはり素晴らしかった!・ |