おしどり登山隊                                 |山便りへ ホームへ 
三坂山(みさかやま):902.5m          岡山県久世町・湯原町
 山の概要
  三坂山は岡山県久世町・湯原町・勝山町の境界にそそり立つ岩峰で、櫃ヶ山と同じく、頂上からは美作の
  多くの山々を遠望できる。かってこの山の山腹を瀬戸内海と伯勧とを結ぶ大山道が横切り、湯原の釘貫
  小川の宿へ抜けていた。当時、この三坂越えは盗賊や積雪で大変な難路であった。そこで旅人を守る為、
  元禄5年(1692年)津山藩主により茶屋が建てられたという。現在も十石茶屋跡がある。

 Route Map足尾滝登山口から三坂峠を経て山頂を反時計回りに周回するコース
 Road Map米子道久世ICから国道181号線を西に進み、県道327号線に入り、県道65号線から
       足尾滝の案内従い林道を北上する。 

 2013年9月18日(水曜日)
  晴

 ホーム5:45.......8:30林道終点駐車場8:35→ 8:40登山口→ 8:45営林小屋跡→ 8:55七曲 → 

 9:13林道出会い9:20→ 9:26展望岩→ 9:32三坂峠→ 10:02ピーク→ 10:12三坂山山頂(休憩)10:35→
 10:54十石峠10:58→ 11:12三坂峠→ 11:47駐車場12:05.......神庭の滝......16:35ホーム

 行動時間:3時間12分(休憩時間含む)
 昼食時間:
急登に次ぐ急登、山頂には素晴らしい展望が待っている
山生集落の細い道を抜け、そのまま林道を直進すると足尾滝に着く。水量は少ないが形のよい二段滝だ。
滝を過ぎ鬱蒼とした植林帯を進んでいると突然車の前を猪が横切った。と思ったら、山鳥?が3羽急斜面を駆け上がっていった。この山にはいろいろ居るらしい が、 これは想定外だ。
明るい伐採地に出ると林道林終点の駐車場に着く。ここに4〜5台の駐車スペースがある。ここから先は舗装の跡が残っているが雑草が茂り、車の走行は困難と思われるが真新しい轍の跡がある。ツリフネソウの群生を掻き分けながら5分ほど行くと案内板とトイレのある広場に出る。ここが三坂山登山口だ。小型のスズメバチが飛び交っている。見ればトイレの中に巨大な巣がある。これがいろいろのひとつ。あとはマムシらしいが...
登山口からも緩やかな広い道が続き、5分ほどで「大山道 道祖神700m」の標識がある広場(営林小屋跡)に出る。
ここからは山道になり傾斜も増してくる。ヤマジノホトトギスが咲く道を暫く登ると「七曲」の標識が立っている(実際は寝ている)。植林帯の斜面をジグザグの上がっていくと大山道分岐の峠に着く。
湯原に下る広い道は大山道と見間違いかねないほど綺麗だ。{休め}と言っているように涼しい風が吹くので、ここで休憩だ。
十分体が冷えたところで左の尾根の急坂に取り付く。急坂を一気に登ると眺望が開ける展望岩に着く。
 
足尾滝入り口 足尾滝
 林道終点の駐車場 雑草が茂る林道
ツリフネソウ 登山口 トイレにはスズメバチの巣有り
緩やかな広い道を登って行く 営林小屋跡からは山道になる
ヤマジノホトトギス よく整備された登山道はやがて七曲の急登へ
大山道分岐 まずは最初の急登
 
展望岩に上がると一気に展望が開け、眼下には植林帯、前方には三坂山の山頂方向、後ろを振り返れば形の良い雨乞山を見渡すことが出来る。足下には明るい日差しを浴びてマツムシソウが咲いている。
下から山頂付近を見上げると岩場や急な斜面があり、なかなか険しそうに見える。
展望岩からすこし下ると三坂峠に着く。山陽と山陰を結ぶ難路「三坂三里は五里でござる」と歌われた有名な難所だ。
峠を久世よりに少し下れば険しい三坂の峠越えを見守ってきた道祖神の石碑がある。幕末嘉永年間の表記が見える。
大山道を横切り、峠の右手から急な斜面に取り付き、尾根道を西に向かう。峠から山頂まで約700m、標高差200m弱を一気に登る。猛烈な傾斜の登山道は広く、登山道の幅一杯にジグザグに登っていく。何度かアップダウンし、小ピークに着くと進路は突然左に向く。ピークの標識には山頂まで200mに表示。一旦ピークから少し下り、再び斜面に取り付く。頂上手前には一段と急な坂が待っている。ナツハゼを口に含みながらゆっくりと登っていくと平坦な三坂山山頂に達した。二等三角点の置かれた明るい山頂からは中国山地の山並みが一望出来る。
山頂から西を眺めれば3年前に歩いた櫃ヶ山から星山の稜線が懐かしく思い出され、北には大山、蒜山三座に皆ヶ山を眺めることが出来る。さらに右に目をやればピラミダルな尖峰が美しい雨乞山、三坂山に続く摺鉢山、遠くに見える大きな山塊は泉山だろうか。
  
展望岩到着 岩壁がむき出しの三坂山
展望岩から三坂山を見る           岩場にはマツムシソウが咲いている
    北東には三角錐の雨乞山
三坂峠の道祖神 山頂へは峠の右手から取り付く
峠からは急登の連続
二等三角点のある三坂山山頂 
 
北西方向には星山から櫃ヶ山への稜線 
北方面には大山から蒜山の山並み
北東には三坂山から連なる摺鉢山 遠くに泉山も
 
もう一度大山を・・・  副隊長の好物 ガンス(ナツハギ)

ゆっくり展望を楽しんだ後、十石峠に向かって下りる事にする。十石峠への道は岩が多く、展望も開けている。眼下の眺望を楽しみながら降りていくと峠の展望岩から眺めた岩場に到着する。絶壁の上からからは展望岩や駐車場のマイカーも見える。岩場の先からは植林帯の中を急な斜面を下っていく。間もなく「国名起源の地」の石碑が立つ十石峠に着く。案内板を読み、改めてこの三坂越の厳しさを認識した。
十石峠を出発しクサリが渡された崩落地下り平坦な大山道を通って道祖神の石碑が立つ三坂峠に帰ってきた。
急登を経験した後では七曲もたいした坂には思えない。七曲を過ぎた辺りで野兎の子が山道を転がって逃げていった。なるほどウサギは下りに弱い。 次はマムシに出会った。これでこの山の出演者は揃っただろう。後は登山口のスズメバチに注意して降りるだけだ。
12時前に駐車場に到着。もう一山というのもあるが、その気にならず「神庭の滝」見学に行く。
 
 
十石茶屋跡の十石峠 平坦な大山道
 
 三坂峠に帰ってきた 秋・・・・・
神庭の滝 (日本の滝百選)
 
さすが日本の滝百選に選ばれる滝だ。 高さ110m、幅20mの断崖絶壁を落下する豪快さは西日本一の規模だとか。ただ滝見物で一人300円を取られたのは初めてだ。
 ひとこと:涼しくなれば元気回復!快調に歩けた。自信も回復!・        
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