おしどり登山隊                                             |山便りへ ホームへ 

 寒霞渓・星ヶ城山(ほしがじょうやま):816.7m
         香川県小豆島

 山の概要
  オリーブの島、「二十四の瞳」の舞台として知られる小豆島。この島の最高峰が星ヶ城山である。島を代表する
  名勝寒霞渓(かんかけい)の東方に位置し、中世には山そのものが城で、山中のあちこちにその遺跡が残され
  ている。寒霞渓は応神天皇の御代、天王が来島されたとき、あまりの険しさに岩から岩へと鉤(かぎ)を懸けて
  登ったことから「鉤懸(かぎかけ)山」と名づけられ、やがて「神懸(かんかけ)」、さらに「寒霞渓」になったとか。
  星ヶ城山へはこの寒霞渓を見下ろしながらロープウェイで登る方法もあるが、草壁本町からあるくのも楽しい。
  猪ノ谷を経て2時間でロープウェイ山頂駅のある三笠公園。ここから西ノ峰を経て1時間ほどで一等三角点の立
  つ東ノ峰、すなわち星ヶ城山山頂に達する。頂上からは島全体が見渡せ、さらに瀬戸内海や中国、四国の山々
  のパノラマを心行くまで楽しむことができる。  −ヤマケイ「日本の山1000」よりー

 Route Map紅雲亭から寒霞渓表12景を登り、星ヶ城山に登頂後、裏8景を下る周回コース
 Road Map土庄港から紅雲亭駐車場へ
 

 2013年11月21日(木曜日)
  晴時々曇り

 ホーム4;45.。。。。6:35新岡山港7:20。。。。8:30土庄港 → 9:10紅雲亭駐車場9:20 → 表十二景 →

 10:10四望頂展望台 → 10:23寒霞渓山頂10:38 → 10:47三笠山 → 11:25星ヶ城山山頂(昼食)11:51 → 
 12:33寒霞渓山頂12:40 → 裏八景 → 13:32猪谷バス停 →  13:46紅雲亭駐車場14:00。。。。小豆島観光 。
 。。。。。 16:45ホテル

 行動時間:4時間26分(休憩、昼食時間含む)
 昼食時間:26分
日本三大渓谷美の寒霞渓から中世山城跡の星ヶ城山へ
 
今年最後の紅葉は小豆島の寒霞渓で見納めにと何十年ぶりに出かける。紅葉シーズンのこの時期、込み合うはず
 のフェリーも空いている。今日の朝食は船上での”うどん”、幸いにもこの便からの提供だった。
 児島湾をでると遠くに特徴のある屋島の影が見え、小豆島が大きく近づいてくる。土庄港に入っていくと左手に今夜
 の宿が見えてきた。まもなく土庄港のフェリーターミナルに到着する。
 通勤時間と重なったのか草壁まではラッシュで混雑している。草壁のバス停には沢山の登山客がバスを待っている。
 交通整理の人の案内で紅雲亭駐車場に入ると時間が早いのか駐車場の車はまだ少ないし、バスもいない。
 
新岡山港 今夜の宿

 山仕度をして、ロープウェイを横目に表十二景と呼ばれる約2kmほどの遊歩道に入って行く。遊歩道は舗装され
 急な箇所も無く、快適に歩くことができる。
 表十二景・・・・通天窓ー紅雲亭ー錦屏風ー老杉洞ー蟾蜍岩ー玉筍峰ー画帖石ー層雲壇ー荷葉岳ー女羅壁
          烏帽子岩ー四望頂
 などの奇岩が紅葉の中に次々と現れ、目を楽しませてくれる。
 50分程で四望頂と呼ばれる展望台に着いた。素晴らしい展望が広がっているが微かに霞み、写真では紅葉がはっ
 きりしない。
 四望頂展望台から車道沿いに歩いていくとロープウェイの寒霞渓山頂駅に着く。ここで名物のコロッケバーガーを
 食べ腹ごしらえ。
 建設費1億円の豪華トイレの前を通り、三笠山へ。三笠山登山口には山頂まで500mの標識があるが直登すれば
 200mほどだ。かなり急でシンドイが・・・。 鳥居を潜れば広い山頂広場にでる。ベンチや東屋があり弁当を食べる
 にはいい場所だ。
 広場の奥に星ヶ城山の登山口がある。ここからは常緑樹の森の中になる。緩い勾配の道だが汗が噴出してくる。
 15分程登ると傾斜が緩み道が平坦になる。やがて星ヶ城神社が左手に過ごし、次の分岐を右にとり、暫く登ると西
 峰阿豆姫枳神社が石垣に囲まれて鎮座している。説明板には小豆島は「あずきしま」とある。芸人の誰かが「あずき
 じま」と言って笑われていたが・・・・・。
 西峰山頂の大岩からの展望を楽しみ、急坂を下ると鞍部には小豆島ブルーラインの駐車場からの道が合流してくる。
 鞍部から東峰に向かって急坂を登っていくと東峰阿豆姫枳神社が杉林の中に見え、さらに進むと不思議な形をした
 祠?塔が逆光の中に浮かび上がってきた。三笠山から40分、一等三角点の鎮座する星ヶ城山山頂に到着した。
 東西に細長い山頂にはベンチもあり、南東方向が開け播磨灘も見渡せるが今日は霞が掛かっている。
   
 紅雲亭駐車場 紅雲亭登山口
錦屏風 玉筍峰
画帖岩
       層雲壇                              烏帽子岩&九十九折の道
四望頂からの絶景
車道に沿って歩いていくとロープウェイ山頂駅に
 
建設費1億円の豪華トイレ 三笠山への登山口
三笠山へ直登 鳥居を潜れば山頂広場
 
山頂広場の奥に星ヶ城山の登山口(マウス ON) 横木のある緩やかな坂道
平坦になった道を進んでいくと星ヶ城神社
 
 西峰阿豆姫枳神社
由緒によれば                         
 古事記に曰く「次に小豆島(あずきしま)を生みたまひき
亦の名は大野手比売と謂う」               
往古より我が小豆島の祖神を祀る阿豆姫枳神社は 
ここ星ヶ峰の頂上に鎮座ましまして島の平和と繁栄を
祈願し奉祀しています。                  
西峰山頂の大岩
西峰から寒霞渓山頂を見る 西峰・東峰の鞍部
 
 東峰阿豆姫枳神社 山頂が見えてきた
東峰・星ヶ城山山頂 と 一等三角点

 昼食ご、山頂付近の遺跡を見て回る。辺りは南北朝時代の佐々木信胤が築城した星ヶ城跡の遺跡が沢山点在して
 おり歴史好きにはたまらない場所だ。
 佐々木信胤といえば、美貌の「お才(妻)の局」に恋し、彼女をめぐって足利尊氏の重臣高師秋と争って、やっと射止
 めたというエピソードの持ち主だ
 寒霞渓山頂まで元来た道を戻り、裏八景を下山する。こちらは道が少々荒れ気味で、石を敷いているが石畳には
 ほど遠く歩きにくい。しばらくは常緑樹が続き、紅葉がありそうな雰囲気が無いが松茸岩の辺りから一変してくる。
 裏八景・・・・・鹿石ー松茸岩ー石門ー大師洞ー幟岳ー大亀岩ー二見岩ー螺貝岩
 なかでも石門と、大師洞から見る紅葉は見ごたえがあり、寒霞渓でも一二を争う絶景だ。
 大師洞を過ぎると道は舗装され、車道になる。 素晴らしい紅葉の中をのんびり下っていくと猪谷のバス停がある
 2車線の車道に出た。あと15分車道を歩けば紅雲亭に着く。
 駐車場はバスや自家用車でごった返している。
 まだ2時だ。ゆっくり小豆島観光をしよう!
 小豆島ブルーラインに乗り、再び寒霞渓山頂へ、そして四方指展望台に。さらにオリーブ園、二十四の瞳映画村と
 小豆島を駆け巡りホテルへ。遊びすぎて露天風呂から夕陽を見ることが出来なかった。残念!
 
 
 裏八景入り口 石畳?の道
「松茸岩」 「鹿岩」
裏八景一番の見どころ 「石門」を前と後から
大師洞 幟岳 螺貝岩
二見岩の紅葉
車道歩きでクールダウン 車が溢れる紅雲亭駐車場
 ひとこと:50年ほど前には「岬の分教場」は実物だった!・        
ページTOP 山便りへホームへ 

osidori登山隊