中国自然歩道の横木の階段を登り、展望の山頂へ
今年は遷宮の年だ。伊勢神宮は20年、ここ出雲大社は60年の遷宮の年にあたる。今回の山行きは上手くいけば出雲大社に参拝出来るかもしれないがそれには旅伏山から弥山までのロングコースを走破しなくてはいけない。
三次ICから、初めての松江道を走り、ナビを頼りに旅伏山登山口駐車場を目指す。家を出てから2時間半ほどで駐車場の到着。随分早く来れるようになったものだ。駐車場の戸口にある登山口から登り始める。中国自然歩道仕様の横木の階段だ。登り始めてすぐ鹿避けのフェンスがある。看板には、現在鹿や猪は捕獲が進み生息数も少なくなっていると書かれてある。
出発してから35分ほどで汗びっしょりになって鳥居のある一本松に到着、旅伏山へはあと0.9kmの表示がある。
切り倒された巨木の傍で太古の旅人に習ってベンチに腰掛け一休みする。
手摺の着いた木道を渡ると、緩やかな傾斜の道は階段からも開放され気持ちの良い登山道になる。木の間越しに展望を眺めながら進むと再び階段が現れ、旅伏城址の案内板を過ごすと階段の上に鳥居が現れる。
鳥居を潜り、竹林の中を進むと広場の先には歴史を感じる狛犬を従えた傾いた鳥居が見える。鳥居を潜り古びた石段を登ると都武自神社の前に立つ。
社の前を左に進み登山道に合流して、休憩舎を右に過ごすと明るい芝生に覆われた旅伏山山頂に到着する。
山頂から眺める出雲平野の展望は素晴らしく、眼下に流れる斐伊川、西に出雲ドーム、平野の先にはかすかに霞んで三瓶山を望むことが出来る
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旅伏山駐車場 |
駐車場内にある登山口から |
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いきなり横木の階段はキツイ |
鹿避けゲートを潜っていく |
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中国自然歩道仕様の横木の階段が続く |
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ツルリンドウ |
キリの実 |
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やっと鳥居が見えてきた一本松だ。 巨大な幹と根っこ(マウス ON)
伐採される前の看板には
「昔から、ここ一本松まで登るとあと一息といわれ、ここは休憩所として親しまれています。
頭上に聳える一本松は樹齢4〜5百年といわれ太古の昔から松の根っこに腰を下ろして
一休みする人々の話し声を聞きながら今日まで悠々と聳えています。松の先端の方は雷の被害に
再三見舞われていますがじっと我慢して皆を見つめています。もう一息頑張りましょう」とある |
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やっと階段から開放され、緩やかな山道へ |
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再び現れた階段の先にある鳥居を潜り竹林の中を行く |
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傾いた鳥居と都武自神社 |
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旅伏山山頂と出雲平野 |
平坦な尾根からやがて出雲北山三大急坂「駄戻し」の急登へ
出雲北山で視界のきくのは、ここと、鼻高山、西の端の弥山しかないらしい。十分景色を堪能し、体も冷えたところで三角点峰に向かう。芝生の奥の山頂から西に向かって階段を降りる。笹の被ったところを過ぎると快適な登山道になる。小さいアップダウンを繰り返し、15分ほどで三等三角点が設置された旅伏山三角点峰に着く。
三角点峰を右手に見て、そのまま縦走路を西に進む。トレイルランにもってこいのほぼ平坦な道を進み、小さなアップダウンをこなすと伊怒谷峠に着く。ここの分岐を右に下ると30分で紅葉の鰐淵寺に着く。
案内プレートに従って左に少し行くと鼻高山の登山口がある。峠から20分程緩やかに登っていくと「出雲北山三大急坂」の急登に突き当たる。登りきったピークが熊成嶽、さらに400m先が鼻高山の山頂だ。
AM11:15 鼻高山山頂に到着。周りの木々が成長し展望を見るには台がいりそうだが北側を見ると日本海を望むことが出来る。休んでいると小さな子供3人を連れた若い夫婦が登ってきた。こんな急坂のある山は幼い子供には不向きだと思ったが・・・。
風も無く、日が照ってきて暑い。昼食にする気にもなれず軽食だけで次に向かう。
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旅伏山三角点 |
平坦な縦走路 |
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小さなアップダウンも・・・ |
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伊怒谷峠(マウス ON 登山口の案内) |
出雲北山三大急坂の標識 |
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出雲北山三大急坂 |
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急登の先が熊成嶽(527m) |
一等三角点のある鼻高山山頂(536m) |
激しいアップダウンの縦走路
山頂からザレ気味の急坂を下ると三方界の標識がある分岐にでる。左は鼻高山へのメインコース天王山キャンプ場へ下る道、右が縦走路になっている。急坂を下り痩せ尾根を進んでいくと矢尾峠に出る。掘割のような峠を渡ると厳しいアップダウンの連続だ。長連峰、中の小峰の標識があるピークを越えた鞍部で堪らず休憩。久しぶりに拾ったオオズミの強烈な酸っぱさが堪らなくおいしい。
登り返すと鼻高山が樹林の間に姿を見せた。視界の乏しいこの縦走路ではほっと一息つける瞬間だ。
いくつピークを越えただろうか、やっと天ヶ峰だ。さらに10分、下って登ると大黒山、その先で登山道は右に曲がり細い尾根を下っていくと遥堪峠に達する。
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三方界の分岐 |
西峠 |
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矢尾峠 |
坂また坂 |
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庭園風の斜面 |
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急な上り坂 |
オオズミの実(やまりんご)正式名オオウラジロノキ
生食、健康酒などにするが個体数が少なくめったに
見れない。自然保護の目的から、1〜2個
味見する程度にしたい |
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鼻高山を振り返る |
天ヶ峰 |
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大黒山から右に曲がり痩せ尾根を下っていく |
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痩せ尾根を下り遥堪峠(ようたんとうげ)へ |
気力が萎えた遥堪峠
遥堪峠は出雲大社と鰐淵寺を結ぶ要衝の峠だ。ベンチで遅い昼食と採っていると天気が怪しくなってきた。これから先、さらなる鍛錬を続ける気力がなくなってきた。ガイドブック「中国地方の山百選」に倣い鰐淵寺に下ることにする。
大きな杉が茂る林の中をお地蔵様に導かれていくと、やがて川沿いの道となり、苔むした岩を踏み何度も渡渉を繰り返しながら50分程下ると鰐淵寺に至る。
紅葉と弁慶、それに八百屋お七と由緒ある古刹は入山料500円。楓の木に覆われた境内は素晴らしい紅葉に染まるだろう。
山門を潜って、駐車場まで下り、タクシーで旅伏山登山口の康国寺駐車場まで帰ってきた(料金2310円)
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鰐淵寺 |
入園料を払って苔むした階段を登って行く |
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鰐淵寺根本堂 |
ひとこと:この山ってトレイルランニングに絶好の山だって。すごいな〜!・ |