苔むした登山道はミニ屋久島?
国道316号線渋木で「花尾山登山道」の標識に従い県道268号線に入り市ノ尾バス停まで来ると「花尾山登山口の標識がある。深川川に掛かる市尾橋を渡ると右手に市ノ尾構造改善センターがある。綺麗なトイレも「ご自由に」との案内板がある。
改善センターから左手に進み「登山道入り口」の標識に従い道なりに右に曲がり、集落地を過ぎて長閑な田園風景の中を進んでいくと橋が見えてくる。橋の袂には登山案内図がある。今日は本谷コースを登り、炉コースを下山する予定だ。山頂で出会った地元の人の話では本谷コースは数年前に整備した登山道だと言っていた。
橋を渡り本谷コースへと入っていく。真っ直ぐな舗装路の突き当たりを左折し、圃場整備された田んぼの縁を道なりに登って行くと「あと3.0km」の標識があり、そこから植林帯の中へ入っていく。
明るい植林帯を進んでいくとやがて沢と合流し、水音を聞きながら沢に沿って登って行く。
中国電力の鉄塔巡視路を過ぎると苔むした石が右手の斜面に広がり、ミニ屋久島のような雰囲気になってくる。
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市ノ尾橋改善センター&駐車場
(マウス ON 親切な案内) |
市ノ尾橋と桜 |
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東方向の案内板に向かって進む |
コース分岐 橋を渡って本谷コースへ |
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分岐にある案内図 |
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圃場整備された田んぼが終わると「あと3km」の標識
ここから山道に入っていく |
はじめは杉の植林地 |
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渓流に沿って登って行く |
苔むした岩海 |
道幅の狭い滑りやすい砂利のような道を進んでいくと左手に「桂の木」の標識が現れる。谷に向かって少し下ると沢を挟んで桂の大木が鬱蒼とした中に聳えている。元の道に戻り、左手に沢を見ながら進み、沢を渡ると前方に綺麗な滝が現れる。
滝の上部に上がり、暫く行くと二本目の桂の木が現れる。沢を渡り、沢沿いに進んでいくとその先に「あと1.5km」の標識が目に入る。ここから沢と分かれて急な斜面をジグザグに登り、ロープの渡された場所を過ぎると支尾根に着く。植林帯の中のよく踏まれた尾根道を緩やかに登っていくとすぐに尾根を離れて左方向へ向かう分岐に入る。山腹に付けられた水平な巻き道が次ぎの尾根を越え、次の谷へと導いてくれる。
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苔むした石に囲まれ狭くなった登山道 |
樹齢200年と言われる大きな桂の木 |
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沢を渡ると前方に綺麗な滝が現れる |
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どこまでも流れに沿って登って行く |
少し小ぶりな桂の木 |
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「あと1.5km」の標識で沢と別れ、急坂を登り尾根を越えて次の谷へと渡っていく |
新しい水音が聞こえ出すとやがて大きな「なめら滝」に出会う。滝を過ぎ、「あと1.0km」の標識を過ごすと頭上が明るくなり稜線らしき山並みも見えて来だす。水の流れが極端に細くなり、苔のついた岩が点在する平坦な場所に出る。ここが源流域 のようだ。踏み後のはっきりしない道になるが目印のテープを辿り登り詰めると尾根に達する。尾根上にある「あと600m」の 標識を右に行くと「座禅石」がある。分岐まで戻り、尾根の緩やかな坂道を登っていく。左手の木の間から花尾山の山頂部 が見え隠れするようになるとまもなく登山道は左に向きを変え植林帯の中に入っていく。植林帯を抜けると目の前にお椀を伏せたような山頂部が突然現れる。
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こちらの谷には滑滝 |
「あと1.0km」の標識 |
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渓流の源流域 |
白いアセビ |
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源流域を上り詰めると尾根には「あと600m」の標識 |
尾根上にある座禅石 |
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山頂を横目に見ながら尾根道を進んでいく |
樹林を出るとポッコリ丸い山頂が目の前に |
鞍部には「あと200m」の標識。青空に向かって延びる山頂への急登。ピンクのアセビの間を縫いながらゆっくり登れば間もなく花尾山山頂に到着。一等三角点の鎮座する山頂は360度遮るもののない展望が広がっている。広い山頂には祠が二つ祀ってある。一つは長門の権現さん、もう一つは美祢の権現さんだそうだ。折角の展望だが山口の山にはとんとなじみが無い。山座同定以前の問題だ。山頂には炉コースを登ってきた人が3人居た。多いのか少ないのか・・・・・?
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鞍部から「あと200m」の急登 |
ピンクのアセビ |
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まーるい山頂は360度の展望 |
広い山頂には祠が二つ |
山頂は風が冷たく寒い。コーヒータイムもそこそこに下山開始。山頂部の急な斜面を一気に下ると渋木分岐点、ここから登山 口まで1.1km、ここを左に採り市ノ尾の登山口へ。
こちらのコースは余り見るところも無く、大畑小学校児童会の激励標識に励まされ、ひたすら歩くだけ。
山頂から1400m標識を過ごし、丸太の橋を渡ると林道終点の登山口に到着した。ここから1.5kmは舗装路歩きだ。
道端に咲く野ノ花を見ながら、のんびり歩き市ノ尾改善センターに帰ってきた。
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下山口は手前に |
急坂を下っていく |
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林道終点の登山口 |
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林道沿いの杉の木も苔むしている |
今年初めてのミヤマカタバミ |
ひとこと: 秋吉台サファリパークの当り券に始まった山口の旅。楽で楽しかった! |