おしどり登山隊                                             |山便りへ ホームへ 

 阿蘇中岳(あそなかだけ):1506.0m
         熊本県阿蘇市

 山の概要
  阿蘇の溶岩の広がりは、鹿児島県を除く九州六県に及ぶと言われる。分離していた大昔の九州を新しい陸地に
  形成したのは、阿蘇の爆発の結果だという。そういう夢のような話はともかく、現在私たちの眼に裾野と映じる部
  分だけでも、その広大さは冨士裾野も遠く及ばない。もし阿蘇山の範囲にこの広がりも含めるとしたら、それこそ
  日本一の大きな山になる。が普通阿蘇山と呼ぶときには、カルデラの中の火丘群が指される。根子岳、高岳、中
  岳、杵島岳、烏帽子岳の五岳である。   ー「日本百名山」−深田久弥著からー

 Route Map仙酔峡登山口から中岳を往復
 Road Map
 

 2013年12月15日(日曜日)
  晴れたり曇ったり

 ホテル7:00.。。。。 7:30仙酔峡登山口7:40 →  9:00ロープウェイ火口東駅 → 9:18展望台9:20 → 
 10:10中岳山頂 →  11:36仙酔峡駐車場12:30 。。。。(阿蘇プラザホテルで入浴)。。 19:30広島駅

 行動時間:3時間56分(・休憩時間含む)
 昼食時間:
百人の難民が行く阿蘇の稜線
 
一夜明ければ晴天? 晴れてはいるが阿蘇山の頂には雲が掛かっている。その雲の流れが風の強さを 物語って
 いる。ホテルから仙酔峡までは14kmの距離だ。
 登山口から暫く階段を登れば、登山道は火山礫を固めた快適な遊歩道に変わり緩やかに登っていく。20分ほど歩く
 と「ここから展望所まで65分」の案内がある。我々の大人数のパーティは80分ほど掛かったが・・・・・。
 廃墟になったロープウェイ火口東駅辺りのシェルターで寒さと強風に備え防寒着を着用する。
 稜線に上がると吹きぬける強風が体感温度をどんどん下げていく。100人に及ぶ長い隊列が稜線上を連なって登っ
 ていく。壮観な眺めだ!凍てついた高原をアフガンの難民が新天地を求めて移動しているみたいだ。
 「100人が遭難したらどうなるのかね?」・・・そんな話が現実味を帯びるほど、立ち止まることも許されない寒さだ。
 ベテランも初心者も混在した大パーティだ。おまけに火山ガスも風に乗って襲ってくる。あちこちで咳き込む声が聞
 こえてくる。この強風の中、高岳に向かうのは無謀だ。高岳登頂を断念し、中岳山頂から早々に引き返す。
 稜線を離れ、ロープウェイ火口東駅まで降りると風も弱くなり、登山道の雪も消え一安心だ。
 ホテルの温泉で体を温め、昼食後、一路広島へ・・・・・・。
 
仙酔峡駐車場 仙酔峡登山口
ここから展望所まで65分の表示 
火山礫を固めた登山道を登っていく 廃墟になったロープウェイ火口東駅
展望台 噴煙をあげる噴火口
寒さに震えながら稜線を行く難民?の集団
 
強風と寒さを堪えて進む 振り返れば雪化粧した山並みが・・・
大きな岩を回り込めば山頂が見えてくる
 
もう一息で山頂 阿蘇中岳(1506m)山頂
さあ 急いで帰ろう! 
 
一瞬の晴れ間に輝く稜線  振り返れば山頂は雲の中
やれやれ帰って来た!寒かった!
 ひとこと:南国、火の国熊本も寒かった!・        
ページTOP 山便りへホームへ 

osidori登山隊