おしどり登山隊                              |山便りへ ホームへ 
青野山(あおのやま):907.6m          島根県津和野町

 山の概要
  島根県津和野町の東方に位置する青野山は何処から見てもお椀をかぶせたようなトロイデ式(鐘状)の
  火山で、周りの山とは一風異なる美しい山体である。
  登山口は、津和野駅から高津川の支流津和野川を渡り、さらに国道9号線を横切り天神山口より登る
  コースと、途中合流するが青野山駅北側より登る北コース、笹山口から登る南コースがある。
  天神山口、笹山口とも登りは1時間ないし1時間30分。どちらも苦しい登りが続くが、笹山口の方が整備
  されている。  
  山頂からの展望は樹木に遮られ東側以外は見通しは良くないが、青野河原登山道のほうへ少し下がった
  所から津和野川が一望出来る。
  
 Route Map青野河原登山口から時計回りに周回するコース
 Road Map中国自動車道六日市ICから国道187号線を北に進み、県道3号線、県道226号線を経て、
          林道笹山線に入る
 

 2013年11月16日(土曜日)
  晴

 ホーム6:30.....8:50青野河原駐車場(登山口)9:00→ 9:35尾根道(休憩)9:40→ 10:10津和野展望所→ 

 10:35青野山山頂(昼食)11:10→ 11:30横木の階段始まり→ 12:06笹山登山口→林道歩き→ 12:32登山口→ 
 12:33青野河原駐車場12:40......徳佐経由・鹿野IC.......16:25ホーム

 行動時間:3時間33分(休憩、昼食時間含む)
 昼食時間:35分
青野河原登山道は急登の連続、笹山登山道は急な横木の階段
県道226号線を津和野に向かって走ると県道沿いに青野山笹山登山口がある。登山口の前で右折し、林道笹山入山線に入る。この林道はまだ開通していなくて、途中の笹山トンネル内も照明が未設置である。トンネルを抜けると青野河原登山口が現れる。左下には広い駐車場と綺麗なトイレが設置されており、至れり尽くせりの環境だ。
駐車場には3台の車が既に駐車している。車のナンバーが北九州、山口、島根とばらばらだから、まさか同じカメラ仲間だとは思いもよらなかった。
青野山まで1.4kmの標識がある登山口からいきなり急な丸太の階段になっているが、これはすぐ上の林道まで。
草の被った林道を少し歩くと植林帯に入り、草の露も気にならなくなる。檜の林を抜け、植林帯に沿って進むとベンチのある開けた所に出る。山頂まで1.4kmの標識から林道と別れ、山道へ入って行く。廃屋になった避難小屋を右に過ごし、杉の植林帯へ入って行く。登山道は植林帯を貫くようにまっすぐ上に向かって延びている。津和野小学校の生徒の手作り案内板「がんばれ!あと1300m」の先で右に進路を変え、さらに折り返して東へと進む。
   
青野河原駐車場 青野河原登山口
植林帯に沿って  あと1.4km地点にある廃屋になった避難小屋
真っ直ぐに伸びた杉林の中、急勾配の丸太の階段 あと1300m先は長い

植林帯を抜け、路面が傾いて歩きにくい道を暫く登るとベンチが置かれた「あと1000m」地点に着く。 東へ東へと向かっていた道はやがて南へと進路を変える。頭上を覆っていた木々が無くなり、北東方面の視界が開けてくる。
眼下に津和野の赤い橋を見ながら坂を折り返すとジグザグの急登が始まり尾根に向かって一気に高度を稼ぐ。
展望の少ない青野河原コースにあって、この辺りが立ち止まれば疲れを癒してくれる風景が望めるところだ。
尾根に乗り、右手に向かえば山頂への急登が始まる。 コナラの木々はまだ色づき始めたばかりだ。ウリハダカエデが僅かに秋色を見せてくれている。山頂まで残り600m、残り500m、コナラはすでに葉を落としている。紅葉しないで終わったのだろうか? 
「あと400m」最後の踏ん張りどころだ! 柔らかな落ち葉の積もった登山道に石が現れると残り300m地点に着く。
ここは津和野市街地展望地の標柱がある。樹木に遮られ市街地は見えないが、青野駅や津和野川に沿って走るJR山口線を眼下に望める。素晴らしい望遠レンズのカメラを構え列車を待ち構えていた3人と暫く談笑する。彼らの持っている機材は10kgを越えるとか。写真撮影も楽じゃないな!
展望地を出発すると山頂までは緩やかな道が続く。広い山頂尾根は落ち葉が積もりふかふかの登山道が明るい陽 の光に輝いている。残り200m、残り100mと歩を進めれば、青野山王権現の鎮座する山頂北西端に到着する。
山王権現を出るとすぐ逆光の中に山頂標柱が見え、二等三角点が置かれた青野山山頂に着く。適当に石が点在する山頂広場は広く、南東方面の展望が開けている。三角点の後ろにある大きな松ノ木は松くい虫に冒されているのだろうか葉が赤くなってきている。だれも居ない静かな山頂でゆっくり昼食タイム。 
あと1000mの標識を過ぎると自然林になり、やがて視界が開けてくる
尾根?に出ると傾斜は一段と増してくる
ジグザグの急登が続く あと500mまだ急登が続く
 
 津和野市街地展望地で列車を狙うカメラ好きのおじさん三人
平坦になった道  あと200mの標識
 
スッカリ葉を落としたコナラの林 青野山王神社の祠
 山頂が見えてきた 青野山山頂

食後のコーヒーを楽しんだ後、笹山登山口に向かって下山開始。笹山への下りは急傾斜で、広い登山道にはフカフカの落ち葉が一面に敷かれている。 山頂付近の裸だった木々は高度を下げるに従い、赤い衣を纏って山肌を彩ってくる。青野河原コースとは全く違う風景だ。南斜面それとも楓の多さがそうさせるのだろうか。
普通に歩いても滑り易い道を慎重に下っていく。頭上には美しい紅葉が広がり、足下には低い笹が登山道を緑に隈 取っている。山頂から200m、300mと紅葉の中を下って行き、登山道はやがて右、左に折り返しながら緩やかに高度を下げていく。400mを過ぎると木の間越しに大きな山影が見える。法師山だろう。この先の折り返し点にはベンチが置かれており、西に十種峰の美しい山容が霞んで見えている。  
 
さて、そろそろ帰るか 笹山登山口への標識
笹山登山道は紅葉真っ盛り
気持ちのいいジグザグの下り道
 十種峰が見える展望地にはベンチがある

展望地を出発すると笹山コース名物の横木の階段が始まる。檜林に沿った道を出ると再び紅葉が広がる自然林の森になる。500m標識から100mほど紅葉を楽しみ、600mの案内を過ごすと法師山の展望とも別れ、左側に植林帯が現れる。急な横木の階段だどこまでも続く、上りには使いたくない登山道だ。階段が終わるとまもなく1000mの標識が現れる。西に向かってドンドン下っていくを石垣が組まれた場所を通過、山頂まで1300m地点だ。もう樹林の間から舗装路が見えており、間もなく鳥居を潜って笹山登山口に降り立つ。ここにも色々な案内板が立ち、知られざる青野山を知ることができる。
ここからは舗装路を青野河原駐車場へ北に向け歩いていく。道端のフユイチゴを摘みながら散歩気分でのんびり歩いていく。すこしずつ高度を上げていくと前方に笹山トンネルが見えてくる。トンネルを抜けると青野山、そして登山口が目に飛び込んでくる。笹山登山口から25分で青野河原登山口に到着。
駐車場で帰り支度をしていると賑やかに3人組が降りてきた。「きつかった!足がぐらぐらだ!」と...
さて、帰りに徳佐のりんごでも買って帰ろうと津和野から国道9号線を南下する。 
 
展望地を過ぎると横木の階段だ始まる 素晴らしい黄葉
           秋色一色                              紅葉の間に法師山が霞んでいる
 
植林帯に沿った長くて急な横木の階段 1300m地点にある石組み
笹山登山口の鳥居 笹山登山口
林道をのんびり・・・・ ヒヨドリジョウゴ?
笹山トンネル 青野河原登山口
青野河原駐車場に帰着 中国自然歩道入り口から振り返る
 ひとこと:リンゴアレルギーでなかったら、徳佐の美味しいリンゴをたらふく食べるのに!        
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