おしどり登山隊                                             |山便りへ ホームへ 

 槍ヶ岳
(ヤリガダケ):3180.0m
    長野県松本市

 山の概要 槍ヶ岳は飛騨山脈(北アルプス)南部にある標高3180mの山である。三域は中部山岳国立公園に指定されて
       おり、日本で5番目に高い山である。長野県松本市・大町町・岐阜県高山市の境界にある。日本百名山、新日本百
       名山及び花の百名山に選定されている。通称「槍」。
       名前の如く天に槍をつく形が特徴的な高山であり、その形から「日本のマッターホルン」ともいわれる。登山者でにぎ
       わい、穂高岳などと共に多くの登山者の憧れの的となっている。

 前回の槍ヶ岳:2007.07.26
                          
 2012年5月1日(火曜日)〜5月5日(土曜日)
 5月1日 (曇り)     西条IC22:00.。。。。 山陽道・名神・中央道 → ひりがのSA → 清美IC 

 5月2日 (雨)      清美IC。。。。上高地7:20 →  10:40横尾 → 槍沢ロッジ

 5月3日 (雨後曇り)  槍沢ロッジ7:45 → 8:25ババ平 → 天狗原分岐 → 13:30槍ヶ岳山荘 →14:52山頂

 5月4日 (曇り後晴)  槍ヶ岳山荘7:45 → 天狗原分岐 → 9:57ババ平 →横尾 → 13:15徳沢園
 
 5月5日 (晴れ)    徳沢園 → 上高地。。。。平湯。。。。清美IC。。。。西条IC。。。。。。。18:20ホーム
 
 今年のGWの後半は天気予報が最悪の状態。そんな時に槍ヶ岳に登る羽目になった。”おしどり”だけなら即中止だが・・・・。
 今回の山行きは女8人に男8人、それに超ベテランガイドの塚田さんと土谷さん、それに添乗員二人の豪勢な編成だ。
 
 5月2日
 夜行バス( 運転手は2人(^-^) )に揺られ、降り立った上高地は予報どおり雨が降っている。
 今日は槍沢ロッジまでの、なだらかな道を5時間ほど歩く道程だから、何とかなるだろう。
 河童橋から見る穂高は厚い雲に覆われている。 素晴らしい風景なのに残念・・・・・。
 明神から徳沢、横尾と河原の道を順調に進む。3時間余り経過。横尾までは雪も無くハイキングコースの道だ。しかしここ横尾
 からは雪道になり、登山道らしくなるがアイゼン無しでも大丈夫だ。ここらはずっと梓川と並走している。天気が良ければ気持
 ちのいい道だろうが・・・・
 一ノ俣、二ノ俣を過ぎ、沢から離れると間もなく今日の宿「槍沢ロッジ」に到着する。
  
上高地 標高1500m 河童橋と穂高連峰 平坦な道
穂高奥宮の石碑と明神館 樹林の中・・・・・・
 
梓川の清流に沿って登って行く 
河原が登山道? 穂高・槍の分岐点 横尾橋 
 
 横尾山荘 雪道もアイゼン無しで大丈夫 
   
沢沿いのなだらかな道を行く 
 
今夜の宿 槍沢ロッジ 標高1825m
 
 5月3日 
 今日は登頂する日だが、目を覚ますと強い雨、最悪の事態を覚悟するが次第に小降りになってくる。出発時間を遅らせ、小雨  の中を出発する。
 40分ほど登ると視界が開け、ババ平のテン場が現れる。沢の前方には東鎌の尾根が聳え、沢の両側は見上げるような急な
 岩山の底にある小さな野営場だ。野営場から東鎌尾根に向かって、これから登って行く長い雪渓が延びている。
 ババ平から30分ほどで槍沢大曲に着く。これから次第に登りが急になり、しばらく行くと一気に斜度が増してくる。
 槍ヶ岳山荘に向かって一直線の登りだ。視界に入るのは点々と雪の斜面に立つ赤い旗のみ。一歩一歩踏みしめて登る苦しい
 登りが何時果てるとも無く続く。
 そして突然、ガスが切れ青空に槍の穂先が・・・・・・ 感動! 夏山で見る穂先ほど尖って見えない。
 最後のひと登り(とは言っても急登約30分)、槍ノ肩に到着。青空は少ないがアルプスの山々は見渡すことが出来る。
 穂先への登りは夏ルートと違う岩場を登って行く。雪や氷は無く、山頂直下の梯子の手前まで難なく登ることが出来る。
 梯子手前の雪溜まりはザイルを張って梯子に辿り着く。夏道をアイゼンとピッケルで降りて来る若者もいる。
 槍の頂上から眺める大パノラマは言葉を絶する美しさ、荘厳さを持ち合わせている。 幸運にも山の女神がすこし微笑んで
 与えてくれたこの感動を享受し、幸せな一時を過ごした。
 今夜の宿は標高3060mにある槍ヶ岳山荘だ。 トイレもバイオに改装され、部屋も綺麗になっている。食事も良くなったよう
 に思う。
 
今日はいきなりアイゼン装着 ババ平のテン場で休憩 標高2000m
次第に傾斜を増してくる槍沢の雪渓を詰めていく。 僅かな光に赤沢岳が輝いている 
白一色の世界で目印は天まで続く赤い旗のみ
10歩行っては立ち止まる急登 雪に埋もれた殺生ヒュッテ
 
青空と共に槍の穂先が現れた  槍の肩から穂先へ 標高3080m 
槍の肩から表銀座の山並みを遠望 
槍の穂先の登り  穂先着 
 
穂高連峰 
 
後立山連峰 一際高いのは黒部五郎岳か? 
 
標高3180m 槍ヶ岳山頂  今夜の宿 槍ヶ岳山荘 
 
5月4日
 無事、登頂も終わり、今日は下山するばかりだ。ガスに包まれているが、雨は降っていない。
 凍った急坂を一時間余り下り、いよいよ待望の尻セードの時間だ。急登を行列になって登ってくる登山者を横目に歓声を上げ
 ながら滑っていく。 気持ちいい! おもしろい! 気がつけば尻がベチョベチョ。
 アッと言うまにババ平に帰ってきた。何時の間にか青空が広がり、明るい輝きを取り戻した渓谷を気持ちよく歩いて行く。
 しかし徳沢に着くころには再び、天気が崩れだす。この天気の崩れが沢山の遭難者を出したとは・・・・・・・・。
 
ウヮ! 急! 雪渓を上る蟻の行列
 
楽しい尻セードで下りましょう! ババ平のテン場 今日は十張程のテント
 
二ノ俣の沢を渡り 綺麗な沢の流れを見ながら、一ノ俣をすぎると1時間ほどで横尾に着く
横尾から1時間で今夜の宿 徳沢園 到着

5月5日
 初めて、朝から青空が広がっている。爽やかな朝の空気を浴びて、のんびり散歩。AM6:00 梓川の向こうに、焼岳が青空に映 えて美しい、テン場もやっと朝の賑わい・・・・。
 徳沢園を出発して30分余りで明神に着く。
 今回、やっと明神橋を渡って明神池へ行くことになった。趣のある嘉文次小屋を過ぎると明神池に着く。500円の入場料がい 
 るとは予想外だったが、池の風景は素晴らしかった。
 AM10:00 楽しかった、苦しかった思い出を胸に広島へのバスに乗り込む
  
色とりどりのテントが並ぶ徳沢キャンプ場  梓川と焼岳 
 
高い山は雲に覆われている  明神橋と穂高の神様の御神体明神岳
 嘉文次小屋  明神池
 
  水面に映る景色が美しい明神池  龍頭鷁首(りゅうとうげきす)
ミズバショウ ニリンソウ ハシリドコロ
 「ひろでん中国新聞旅行」のスナップ写真はこちら  
 ひとこと:遭難相次ぐ北アルプス、無事帰れたことに感謝!
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