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 斜里岳(しゃりだけ):
1535.8m
   北海道斜里郡斜里町

 山の概要 斜里岳は知床半島の付け根に位置する独立峰で、標高1535.8mの山である。
       清里の広々とした平野にどっしりと裾野を広げる美しい山である。山頂付近は険しい地形で、積雪期はいっそう
       荘厳さを増す。
       山名の由来は斜里川の水源であることからサルン・ペッ(葦原にある川)にちなむ地名だ。古くはオンネ・ヌプリ(大
       キナ・年老いた山)とも呼ばれていた。
       日本百名山であり花の百名山でもある。
              
 Route Map:清岳荘から沢沿いの旧道を登り、山頂を経て新道の尾根道を下る。
 Raod Map :清里オートキャンプ場から清岳荘を目指す。
     

 2012年7月6日(金曜日)  曇り時々雨

 清里キャンプ場6:15。。。6:45清岳荘6:55 → 7:00林道 → 7:12登山口 → 8:00下二股 → 9:37上二股 → 

 10:13馬の背10:23 → 10:45斜里岳山頂10:48 → 10:48三角点11:00 → 11:16馬の背 → 11:42上二股 → 

 12:27熊見峠 → 13:20下二股 → 13:56登山口 → 14:13清岳荘。。。。。。 緑清荘(温泉)。。。キャンプ場


 行動時間:7時間18分(休憩、昼食含む)
 昼食時間:12分
  
 天は我に味方せず、雨の斜里岳
  昨日は何とか美しい斜里岳を見ることができたが今日は濃い霧が立ち込めている。
  天気予報とにらめっこするもなかなかうまくいかない。覚悟を決めて登ることにする。
  こんな天気でも清岳荘の駐車場は大賑わいだ。さすがに人気の山だ。
  登山届に記入した後、登山開始。しばらく歩くと林道に出、旧清岳荘の建っていた登山口へと進んでいく。熊注意
  の看板が目立つ登山口から山道に入っていくと小さな滝や瀬が続く一ノ沢を赤いペンキを頼りに渡渉を繰り返しな
  がら登っていく。
  下二股を前にとうとう雨になった。仙人洞でカッパを着て、清岳荘から1時間で下二股に到着した。
     
すでに沢山の車が駐車している清岳荘の駐車場(駐車料金@100円)清岳荘の手前が登山口
登山届のボックス 旧清岳荘への林道に出る
平坦な林道を進んでいく 地図にある旧清岳荘跡の登山口
熊出没の看板と斜里岳頂上まで3.6kmの標識
渡渉を繰り返し登っていく
ウコンウツギの咲く沢沿いの道を進んでいく
結界の印を過ぎると下二股の分岐   第一段階が終わり、いよいよ滝が連続する本番が始まる
  ここから上二股までがこのコースの核心部分。幾つもの滝を越え、瀬を渡る沢登りの道が続いている。最初の滝は
 小ぶりな睡蓮ノ滝、次に現れたのは三重ノ滝。暫く登ると羽衣ノ滝、万丈ノ滝など大きな滝が現れる。滝の沿って岩
 場を登っていくところもあるが意外と滑りにくく、急な箇所にはロープも設置してある。
 この天気では見晴ノ滝も見るところ無し。ますます急になる沢に七重ノ滝、霊華ノ滝がかかり、しぶき?雨を浴びな
 がら滝の淵を登っていく。やがて水量が少なくなり、沢の中を歩くようになると上二股に到着した。これでメーンエベ
 ントは終了する。
   
霧から雨に変わり 仙人洞で雨具を着て、 小ぶりな睡蓮ノ滝 
睡蓮の滝は高巻きし、次の滝を目指す  羽衣の滝
滝の縁を・・・・・・ 急な箇所にはロープが設置してある 
雨降りの急な登りはつらい! 水量が多い万丈の滝は滝から離れたところを登る
見晴の滝も見晴らす余裕なし 霊華ノ滝は水際を登る
 
水量が少なくなり沢の中を歩くようになると上二股に着く
  気がつけば辺りには北国の夏を彩る花が・・・・・。
 石のごろごろした道を登っていくと9合目の胸突き八丁。さらにザレ場の急登を上り詰めた尾根が馬ノ瀬。
 霧で視界の無い鞍部で一休みした後、岩場の急な尾根道を登り、お花畑の中を進んでいくと斜里岳神社の小さな社
 がある広場に出る。さらにひと登りすると小さなケルンが立つ斜里岳山頂に到達する。
トカチフウロウ キバナノコメノツメ オオバナエンレイソウ ハクサンチドリ
エゾキンバイソウ マイヅルソウ  サンカヨウ  サクラ 
花咲く登山道から掘割のような中の急登  九合目の胸突き八丁
 
九合目の溝をぬけると急なザレ場になる。ジグザグに登って行けば馬ノ瀬の尾根
馬ノ瀬から急な岩場を登ればお花畑の尾根道になる
斜里岳神社 最後のひと登り 山頂は目の前
10:45 斜里岳登頂霧で展望無し    一段下がった三角点あたりで軽く食事 
エゾツガザクラ キバナシャクナゲ エゾゼンテイカ シロバナヤマアズマギク
チングルマ チングルマの穂 ヒメイソツツジ 可愛いエゾリス

山頂は濃いガスの為、素晴らしい展望は望めず!ただ真っ白の世界があるばかり。

頂上に立ったが、私たちを迎えたのは濃い霧でしかなかった。頂上から少し下がった所にある粗末な小屋で、1時間
あまり天の御機嫌の直るのを待ったが、ついにその甲斐がなかった。帰路は尾根伝いの新道を採った。時々晴れかけ
てはまた閉ざされてしまうきりの中ではあったが、這い松とヒメイソツツジで覆われた尾根道は、その高原風な美しい景
色で、私たちの登山欲を十分充たしてくれた。−深田久弥「日本百名山」よりー

 
   
雨のため沢状になった道を下っていく。40分程で熊見峠への分岐がある上二股へ
 
名残の雪渓を渡り、ハイ松の尾根道へ。以前展望無し、ただヒメイソツツジの咲くなだらかな道をひたすら歩く
熊見峠は尾根道の先端にある。
ここからは下二股に向け急勾配の下り坂を靴をどろんこにしながら下っていく。
下二股手前の超急坂で悪戦苦闘する10人ほどのパーティに追いついた。
幸い下二股で休憩してくれたので、お先に失礼して、再び二人だけの道程になった。
 ひとこと:見てよし、登ってよし、滝よし、花よしの斜里岳! リベンジは有るのか?
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