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大山・三鈷峰(さんこほう):1516.0m
    鳥取県大山町

 山の概要 三鈷峰は、鳥取県西部にある大山山塊の一峰で標高1516mの山である。
       大山山系には数多くの山があるが、三鈷峰は大山の主峰剣ヶ峰に連なる稜線の北端に位置している。
       近年、剣ヶ峰からの銃走路は崩落のため通行困難となっているものの、縦走路にあるユートピア小屋あたりの
       お花畑は沢山の登山者が訪れる。
         
 Route Map:大神山神社登山口から下宝珠越を経て山頂に達する
 Raod Map :米子道溝口ICから県道45号線を東に進み、大山環状道路を左に進む

 以前の三鈷峰:2007.09.06
           
 2012年8月3日(金曜日)  晴れ
 ホーム5:00.。。。。 8:15南光河原駐車場8:25 → 8:45大神山神社登山口 → 8:53下宝珠越登山口 → 

 9:30下宝珠越9:40 → 10:10中宝珠越 → 11:10上宝珠越 → 11:37鞍部11:45 → 12:00三鈷峰(昼食)12:35 → 

 12:54ユートピア小屋 → 13:03分岐 → 13:25上宝珠越 →砂すべり → 14:10ケルンの標識 → 14:55大神山神社→

 15:10駐車場15:20.。。。。。19:15ホーム


 行動時間:6時間45分(休憩、昼食含む)
 昼食時間:35分
 
 久しぶりの三鈷峰だ。下宝珠越の急登が嫌で敬遠していたかって? ウーンそうかも。
 南光河原に8時過に着いたら、駐車場は満杯状態。すでに暑さも強烈。 大山寺の参道でもう汗が噴出す。今日もやばい!
 大神山神社への石畳が201?年の大雨で所々剥げている。水の力ってすごいなぁ!
 大神山神社の右奥の登山口から遊歩道へ入っていく。木陰のなだらかな道は気持ちがいいが、すぐ下宝珠越の分岐がくる。
 荒れた急坂の登山道だが、これは序の口だ。15分ほど登ると林道に出る。ここにも下宝珠・ユートピア登山口入口の標識が
 ある。ここからが急登の本番だ。若い二人組みにアッという間に抜かれ、下宝珠越を前に夫婦連れにも抜かれた。汗びっしょり
 になって、やっとの思いで下宝珠越に到着。やっぱりバテた。
 
南光河原駐車場はすでに沢山の車 大山寺の参道
大山寺の山門前を左に・・・ 日本一長い自然石の石畳
荘厳な権現造りの大神山神社 神社の右奥に登山口
緩やかな広い道から下宝珠越に向かって左に入っていく。
ここからは急登になる。 ペースを守ってゆっくり登り、バテないように!?
二人の若者にあっという間に抜かれる
この後、夫婦連れにも抜かれる。
一気に高度が上がり、大山高原が遥か下に
 
ソバナに励まされながら、やっと下宝珠越に到着。汗びっしょりでバテバテ。
 
 下宝珠越でゆっくり休憩。水とエネルギーを補給して出発する。ここからも結構な坂が続くが、すぐ夫婦組に追いついた。
 これがオーバーペースになり、このあとしんどい思いをすることになった。
 中宝珠辺りからは三鈷峰の西壁やユートピア小屋が見え出し、なんとなく近づいてきた感じがするが、ここから急なアップダ
 ウンが続き、その先には溝状の岩場が次々と待っている。ついに二つ目の岩場で張り出した木に座って休憩。ここで単独行
 の人に抜かれる。今日はよく抜かれる日だ。
 上宝珠の崩落地に上がると大山北壁の絶景が目の前に広がっている。手前の岩場の咲くコオニユリの花が可憐に見える。
 上宝珠越をすぎると三鈷峰の鞍部までは緩やかなトラバース道を登っていく。上宝珠越から30分、色々な花を見ながら鞍部
 に到着。

樹林に囲まれた宝珠尾根 中宝珠に登れば三鈷峰の西壁が見えてくる
 
中宝珠越   ここから元谷へのルートは不明 崩落地を慎重に登っていく
 
尾根道はアップダウンの連続。ちっとも楽じゃない!
さらにその先には ロープのある溝状の岩場。同じような岩場を幾つか登り、崩落の激しい上宝珠へ
眼前に荒々しい大山北壁が聳えている、 振り返れば尖った中宝珠の頂が・・・
コオニユリ ホソバヤマハハコ タカネオトギリ
キュウシュウコゴメグサ ヤマジノホトトギス ホタルブクロ
上宝珠越の分岐 右に下れば砂すべりへ。 ここからは鞍部までトラバース道を行く
鉄製の慰霊碑を過ぎると間もなく鞍部が見えてくる 上宝珠越から約30分、鞍部に到着 

 鞍部から見上げる三鈷峰は遠くて、険しそうだが登ってみると案外近く、楽しい道程だ。
 シモツケソウヲ掻き分け、低木の茂みを潜り抜けるといっきにアルペンムードが広がる。岩場の切り立った細い尾根には色とり
 どりの花が咲き、疲れも忘れて先を急ぐ。
 茂みの中から顔を上げると三つのケルンが出迎えてくれる。三鈷峰山頂だ。大山にはガスが懸かり始め、剣ヶ峰から弥山に
 かけては、すでにガスに覆われている。
 日差しのある三鈷峰山頂はかなり暑いが、時折流れるガスはミストクーラーのようで涼しい。
 静かな山頂で二人だけの昼食。もちろんソーメンだが、今日は食欲が無い。
 
お花畑や低木の茂みを抜け、三鈷峰頂上へ。アルペンムード満点の岩場を行く
ケルンも三個並んでいる三鈷峰山頂
ユートピア小屋から剣ヶ峰への稜線
 山頂で展望を楽しんだ後はユートピアへ。
 三鈷峰・ユートピアでは初めて目にするお花畑は素晴らしく、感動ものだ。 写真の腕が無いのが残念だ。(カメラが
 一眼レフじゃないと駄目??
 名残は尽きないが帰途に着く。上宝珠越から急坂を下り、砂すべりへ。上宝珠越で休憩していた人がザイルを用意し
 ている。どうも我々をサポートしてくれるらしい。有難いことだ!
 問題の崩落した崖に来た。ルートを見定めて降り始めるが、崖に足を着くと脆い岩がすぐ崩れだす。 足場に注意しな
 がら足をそっと置き、確かめながら降りていく。我々に続いて、ザイルの人が折り始めた。足を強く蹴ったのか岩が崩れ
 て振られてしまった。 いつものようなザイルワークでは危ないようだ。それでもすぐ体制を立て直し降りてきた。
 砂すべりはあっという間に終わり、後は嫌になるほど長い、河原の石ころ道を歩いて下る。砂防堰堤で行者道と合流す
 れば、やっと遊歩道に出る。
 大神山神社の手水鉢の水で顔を洗い、頭から水をかぶった。それでも足らず降りてからカキ氷で体を冷やす。こめかみ
 の強烈な痛さに耐えながら。
 
雲の湧く尾根道を行く クガイソウのお花畑
お花畑と大山・剣ヶ峰  色とりどりの花が咲く山肌
 
ユートピア小屋 三鈷峰
 
脆い岩場をロープを頼りに降りていく  砂すべり  あっという間に下ってしまう
迫力のある大屏風岩 砂すべりが終わると足場の悪い河原の道
ケルンの標識 あと一息で悪路から脱出できる 大神山神社に帰ってきた。 冷たい・・・・が欲しい
クサボタン クガイソウ アカバナ サラシナショウマ
 ひとこと:やっぱり三鈷峰はきつかった!
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