タニウツギ咲く登山道、素晴らしい展望の山頂
今日の二山目、三ヶ上へ。
角ヶ仙から基幹林道美作北線を奥津に向かって車を走らせる。その一番高いところが笠菅峠だ。
泉山に登った時の懐かしい思い出の峠だ。ここから道の駅奥津温泉まで歩き、疲れ果てた記憶が蘇ってきた。車なら10分程で道の駅に到着する。
国道179号線を北上し、上齋原村へ。目印にしていた「はんじょう」の看板は見当たらなかったが「三ヶ上」の標識は見つかった。右折して吉井川に架かる大橋を渡り、案内に従って進み「登山コース これより2200m」の案内から左折し、登山道に入る。さらに未舗装の道を少し進むと登山口に到着する。
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基幹林道美作北線の奥津側に聳える素敵な山、湯岳1058m。
道の駅奥津温泉でトイレ休憩、アイスクリームを食べて再スタート。
登山口前の広くなった所が駐車場所。ここは放牧場の入り口だったそうだ。
AM11:27 遅い登山開始だ。 広いなだらかな道を登って行く。日差しが強く、真夏のような暑さだ。 |
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しばらく進むと頭上を樹林が覆い、日差しを遮ってくれる。
ガクウツギやクルマムグラの白い花が登山道を彩り、明るい若葉が辺りを包んでいる
20分も歩けば「20m先→水場 カツラの木」の案内が見えてくる。
爽やかな淡いグリーンの丸い葉をした大桂の木だ。秋には黄色く色づき、甘い香りを漂わせることだろう。 |
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水場から、折り返すように登山道が続いているが、日差しの強い尾根に出る前に給水休憩する。
木漏れ日の美しい木陰には仄かに冷気が流れて気持ちが良い
折り返して尾根に出ると、太陽が降り注ぐ開けた所に出る。 |
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明るい広場はタニウツギの饗宴だ!
広場から再び樹林の中へ。自然林の中にはギンリョウソウが所狭しと群生している。 |
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木漏れ日が美しい登山道を進んで行くと「山頂まで500m」の標識。
標識を過ごすと少し下り、鞍部左手には牧場の名残の鉄柵や扉がそのまま打ち捨てられている。
さらに進んで行くとロープが渡された岩場が現れる。ロープが無くても足場があるから大丈夫。
岩場から5分程登ると目の前に大杉が立ちはだかる。大杉の横を抜けると突然明るい場所に飛び出る。 |
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もう視界を遮る樹木は無い。低い笹に囲まれた尾根道にはアカモノ等の小さな花が咲き誇っている。
やがて、三ヶ上の三角点峰に続く笹の稜線が見え出すと、眼下には上齋原地区の展望が開け、
周囲の山並みを見渡せるようになる。 |
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三角点に続く稜線 |
山頂は間近 |
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アカモノ |
ヒメハギ |
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さらにもう少し進むと前方の視界も開け、山頂の白い標柱も見えてきた。
緩やかな坂を登ると、間もなく役行者の石像が祀られた三ヶ上の山頂に達する。
ここで我慢していた空腹を満たすことにする。(後500mの標識辺りから)
360度の展望を見ながらの昼食はソーメン定食(ソーメンと稲荷ずし)
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役行者石像 天正元年(1576年)建立 |
不動明王 天正4年(1580年)建立 |
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山頂には役行者の坐像、そして少し下った岩陰には不動明王の立像。どちらも天正年間の建立、信長の時代だ。
三ヶ上はそんな時代から山岳信仰の山として崇められて霊山なんだ。
役行者の横に座り、周囲の山を見渡せば、西に花知ヶ仙の山頂が妹山の稜線の上に顔を出し、
南には泉山の美しい稜線が続いている。泉山の南端には覗き岩の絶壁も見て取れる。 |
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山頂での楽しい時間を過ごした後はもう一つの楽しみ。
三ヶ上の頂上付近の白い岩が点在する風景を見る為、三角点峰まで足を伸ばす。 |
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不動明王を過ごし、滑りやすい岩場を下る。急斜面の笹原は少し角度が違っただけで全く違った景色に見える。
鞍部から登り返し、三ヶ上を振り返るとガイドブックで見る、お馴染みの風景がある。
尾根に上がると右へ。三ヶ上の美しい姿を見ながら、縦走路をさらに西に向かうと、背の高いネマガリダケに遮られ
展望の無い樹林の中で小さなアップダウン。
樹林を抜けると明るい草原の中に三ヶ上の三等三角点がある。周りは刈られて展望は良い。 |
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縦走路はタニウツギ、タンナサワフタギ、オオカメノキの饗宴だ。
喧しい鳥の鳴き声に思わず見上げれば色鮮やかなアカゲラの姿、思わぬ出会いに感激! |
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ネマガリダケの間を抜け、コケイランの花咲く縦走路を過ごし、三ヶ上山頂へと引き返す。 |
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再び山頂にて遊ぶ。 |
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さて、そろそろ帰ろう! 帰路は来た道を引き返す。
登るときには無かった風が帰りは心地よく吹いてくれた。
だれも居ない登山口に我が愛車が待っている。 |
ひとこと:一日二山、やれば出来る! |