おしどり登山隊                                |山便りへ ホームへ 
龍護峰(りゅうごほう):425.5m 山口県美祢市秋芳町

 山の概要
   国定公園秋吉台は日本最大のカルスト台地として山口県の景勝地の代表格である。
   夏には木陰がないので暑いが、8月中旬には早くもあきの花が咲き始める。秋も春に次いで花が楽し
   める。センブリ、リンドウ、ウメバチソウ、そして陽に輝くススキの穂。草原が幻想的な朝霧に覆わ
   れるのもこのころである。
   晩秋から冬にかけては黄金色に枯れた草原を楽しむことが出来る。春を呼ぶ「山焼き」は毎年2月
   第3日曜日に予定されている。   -中国新聞社「中国地方の山100選」からー
      
 
Route Map(1): 秋吉台家族旅行村から龍護峰・西の西山を周回
 Route Map(2): 長者ヶ森駐車場から冠山・地獄台を周回
 Road Map 中国道美祢東JCから小郡・萩道路に入り秋吉台に向かう、標識に従い秋吉台家族村へ
  
 金色に輝く壮大な大草原を散策
  
今年最後の紅葉狩りは秋吉台の草紅葉。秋吉台も小郡・萩道路が出来たお陰で随分早く行けるように
  なった。今回の散策は観光客の多いカルスト展望台を避け、まだ歩いたことの無い龍護峰と、長者ヶ森
  から地獄台を歩くことにする。
  

 2012年11月25日(日曜日)
  晴

秋吉台家族旅行村から龍護峰へ
ホーム6:00.......8:35秋吉台家族旅行村駐車場8:40→9:00樹林帯を抜ける→ 9:12稜線分岐 → 

9:20龍護峰山頂9:25→  9:32御鉢山山頂 → 10:00西の西山登山口 → 10:19西の西山山頂10:32→
10:50 西の西山登山口 → 11:06駐車場11:10..... ....長者ヶ森駐車場


 行動時間:2時間25分
 昼食時間:13分
 
時間が早いせいか車の姿が見えない展望台駐車場を過ごし、秋吉台家族旅行村の駐車場に向かう。駐車場の入り口に登山口を見つけたが今日は駐車場の奥から龍護峰に行くことにする。駐車場にはかなりの車が駐車しているがキャンプをしている人の車のようだ。
登山の準備をしていると大変なことに気がついた。隊長は初めからトレッキングシューズだが副隊長が登山靴を忘れてきたようだ。幸い今日は過酷な登山道は無いだろうが.........。
駐車場の奥から舗装路を右に進んでいくと「龍護峰1,6km」の標識があり、そこから左の地道に入っていく。広く刈られた道を標識に従って登っていくと樹林帯の中に入っていく。10分ほど樹林帯を登り、一汗搔くと目の前に明るいススキの草原が開けた。 防火帯に沿って付けられた登山道を緩やかに登り、平らな尾根にでると朝日に輝くススキの穂の先に美しい雲海が広がっている。足下には、間もなく終わりを告げる秋を惜しむように数少ない花々、カワラナデシコ、ウコンギクやリンドウ等が咲き残っている。
ススキに縁取られた登山道はやがて御鉢山の分岐を経て、龍護峰へと向かう。登山道の右手にはカルスト台地らしい石灰岩の群れも見えてくる。山頂近くの石灰岩の間をすり抜けると秋吉台の最高峰龍護峰山頂広場に着く。
誰も居ない! 雲海に浮く山頂から360度の大展望を独り占め(二人占め)!
 
秋吉台家族旅行村駐車場 キャンプ場横の舗装路
登山道入り口 広く刈られた遊歩道を登っていく
潅木の中を登っていく 明るいススキの草原を進む
ススキと雲海を見ながら山頂を目指す
龍護峰に向かって カルスト台地らしい石灰岩
石灰岩の岩場を過ぎると龍護峰山頂
西側に見える採掘場 ・・・・・

龍護峰山頂で展望を楽しんだら次は秋吉台一の眺めがある西の西山に向け、黄金色に枯れた草原をトレッキングだ。
まずは御鉢山へ。御鉢山に登ると隠れていた秋吉台の全貌が見えてくる。素晴らしい風景だ。これからこの景色の中に溶け込んで大草原を満喫できると思うとワクワクしてくる。大きなドリーネの横を過ぎ、東に向かって平らな道を進んでいくと道端にはムラサキセンブリ、思い掛けない花に出会えて感激する。振り返れば真っ赤な草紅葉の向こうに穏やかな丸みを持った御鉢山が見えている。御鉢山から30分ほど楽しいトレッキングをすると西の西山登山口の標識に出会う。
標識に従い暫く行くと分岐があり、ドリーネのところから左に曲がり、西の西山への登りになる。萱の被った思いのほか急な登山道だ。おまけに粘土質の滑りやすい道だ。下りには気をつけよう!
背丈ほどある笹と萱を掻き分けて登ると標高399mの西の西山山頂に到着する。秋吉台が一望できる筈だがこの時期ススキに遮られ、龍護峰も山頂あたりしか見えない。(ここは春に限る!)
山頂の岩に座って昼食にするがバーナーは止めにする。火事になったら大変だ。
西の西山から駐車場入り口までは30分程だ。
御鉢山目指して・・・・・・ 上:龍護峰、 下:御鉢山
御鉢山山頂(マウス ON) ドリーネが連なる草原
ムラサキセンブリ ?・・・・・
草紅葉の秋吉台 西の西山へ
西の西山山頂 駐車場入り口にある登山口に下山
長者ヶ森から地獄台へ

長者ヶ森駐車場11:20→ 11:43冠山→ 11:50天然記念物記念碑→ 12:10地獄台12:27→ 12:40記念碑→
12:57北山 → 13:15駐車場.......16:30ホーム


 行動時間:1時間55分

秋吉台家族旅行村から長者ヶ森へ車で移動。駐車場はかなりの賑わい。遊歩道には散策する人も沢山見受けられる。
駐車場の裏から車道下を潜り遊歩道へ入ると長者ヶ森への標識があるがここは右に曲がり北山方面に向かう。北山には沢山の人が登っているが、まずは冠山に登ることにする。鞍部の十字路を左にとり、階段道を登ると冠山展望台?に着く。
素晴らしい眺めだ。金色の草原の遥か彼方に朝方登った龍護峰や西の西山が連なっているのが一望できる。標高377mの山頂は少し先にある。山頂に出ると白い石をちりばめた地獄台が大きく広がって目の中に飛び込んでくる。
山頂から急坂を降りると天然記念物の石碑がある。石碑に横に地獄台へ続く細い登山道がある。ここから先は旅行の分野から外れ、登山の領域になる。しかし、ここからがカレンフェルトと呼ばれる石灰岩の岩肌が間近に多く見られる絶好のルートだ。石灰岩の間を縫うように登っていくと次々に現れる絶景に感動の連続だ。
地獄台に山頂標識は無く、ドンドン進んでいくと烏帽子岳に向かって下ってしまう。山頂を探して、暫く彷徨するが名前の通り”台”だと納得して降りることにする。 
帰りはドリーネの連なりの向こうにある丘、北山に登って帰ろう。石碑から鞍部の十字路に出て北山に登る。家族連れや若者のグループが賑やかに登ってくる散策ルートだ。長者ヶ森や駐車場も近くになってきた。もうすぐ楽しかった一日が終わる。
秋吉台らしい素晴らしさはこのルートだと思った。
秋吉台は四国カルストより身近に石灰岩の岩肌を感じることが出来るカルスト台地だ。
長者ヶ森駐車場 車道を潜って遊歩道へ
北山を右に見て冠山へ 冠山への登り
冠山展望台 冠山山頂
冠山山頂から天然記念物の石碑を見る
(マウス ON)
石碑の横から地獄台へ
カレンフェルトと呼ばれる石灰岩の岩肌が一番多く見られる地獄台(先行者が2名)
地獄台から北山方面を望む 地獄台を彷徨う副隊長
牧草地の緑が綺麗 長者ヶ森
北山への遊歩道から見た秋吉台
 ひとこと:秋吉台を歩き尽くすなんてことは出来ないネ!      
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