おしどり登山隊                                         日程表へ山便りへ ホームへ 

 羅臼岳(らうすだけ):
1659.7m
   北海道斜里郡斜里町遠音別村

 山の概要 千島を失った今日、日本の東北端は知床になった。オホーツク海に向かって長く差し出したこの半島は、荒涼と
       した僻地に憧れる人たちにまだ夢を残している。その知床の代表として羅臼岳を挙げるのは、決して不当ではあ
       るまい。知床半島というのは細長い山脈の突出であって、殆んど平地がない。海のきわまで山が迫っている。その
       山脈の付け根の方から数えていくと、海別岳、遠音別岳、羅臼岳、硫黄山、知床岳などがあり、羅臼岳が最も高い。
       全体が山脈であるが、殆んどが死火山であって、現在活動しているのは硫黄山だけである。 (中略) 羅臼岳の頂
       上へ私は立ったが、霧に包まれて何も見えなかった。ただオホーツク側から巻きあげてくるすざましい風の音を聞く
       だけであった。   −深田久弥「日本百名山」よりー
              
 Root Map:ホテル「地の涯」前駐車場から極楽平を経て、山頂を往復する。
 Raod Map:知床国道334号線から、左折して道道93号線に岩尾別温泉を目指す。
     

 2012年7月8日(日曜日)  曇り時々雨後晴れ

 キャンプ場4:35.。。。5:10ホテル「地の涯」前駐車地5:23 → 5:30木下小屋登山口5:35 → 6:05熊出没の看板 →

 6:15オホーツク展望 → 6:45 650m岩峰 → 7:03弥三吉水7:05 → 7:12極楽平入り口7:22 → 8:08銀冷水 → 

 8:27大沢雪渓入り口 → 9:10羅臼平9:15 → 9:44岩清水9:50 → 10:30羅臼岳山頂10:50 → 11:56羅臼平12:00 →

 12:36極楽平入り口 → 14:25木下小屋登山口14:35 → 14:45駐車地。。。。。。知床峠。。。。 キャンプ場

 行動時間:9時間22分(休憩、昼食含む)
 昼食時間:20分
  
 羅臼岳、おまえもか!霧と雨の山頂
  いよいよ熊の聖域へガイド無しで潜入。そのため今日と言う日を選んだ。今日は日曜日、登山者も多いはずだ。
  登山時間も10時間ほど懸かるため早めにキャンプ場を出る。   
ホテル「地の涯」と駐車場    登山客は前方の木陰に駐車。
ただ10台ほどの駐車スペースは車中泊の車も含めすでに満車。駐車場を出て進入路の路肩に駐車する。
木下小屋で登山届に記入し、登山開始。平坦な道から、祠を過ぎるとジグザグに高度を稼いでいく
 登山道脇には一面のツタウルシ
当たらないように慎重に歩く(写真は帰路のとき)
登山口から30分、熊出没多発区画の標識
知床五湖のガイドさんの真似をして
時々手をたたきながら登っていく 
 
オホーツク展望台の標識
登山道から岩場が突き出したところが展望台らしいが・・・ (マウスON オホーツクの展望
多発区間は過ぎたが安心はできない。
標高1000m付近の銀冷水の辺りにも出たというから。
 ダケカンバの根を踏みながら、進んでいく
弥三吉水  ここの水は飲みたくない。 極楽平で休憩
平といっても、ただのなだらかな樹林の中 さほど極楽ではなかったが極楽平はここまで
 
平なあとは急坂になるものだ。しかしそれほど急な坂は現れず仙人坂を登りきると銀冷水に着く
銀冷水の標識の辺りに水が出ているところは無かったが?
 
ガスの切れ間に三峰?の姿を・・・・・ 
谷間には雪が残り、雪渓があちこちに見え出した。
大沢の雪渓までもう少しだ。
大沢雪渓入り口(マウス ON 標識拡大  雪渓はザラメ状態でステップもあり、滑る心配はない
 
雪渓終盤は一段と傾斜が急になり、10歩行っては立ち止まりながら登っていく
「今年5月の槍ヶ岳みたい」と副隊長は御機嫌!
雪渓をすぎるとエゾコザクラの歓迎を受け、ほっとするが、雨足が強くなってきた。
カッパを着て羅臼平へ。今まで会うことがなかった登山者が沢山いる。
清里のキャンプ場で一緒だった若い兄ちゃんも追いついてきた。
ハイ松に覆われた羅臼平はのびのびとして、心安らぐ。
ハイ松の丘の遥か頭上に羅臼岳の岩峰の頂を見る事ができないのが残念だ。
ここには熊用のフードロッカーが設置され、テント泊ができるようです(熊が怖いですが)
 
 ハイマツ帯を登りきるといったん平坦な場所にでる。
振り返れば三峰が霧の中から姿を現す。
平坦な道を進むと岩清水分岐に着く
ここから最後の登りが始まる。
岩清水分岐から10分ほど登ると岩清水の水場
雨の中でも岩から滴り落ちる岩清水の水は
冷たく美味しかった 
イワヒゲ  チングルマ  メアカンフスマ  エゾノツガザクラ 
   
 再び雪渓を渡ると後は山頂まで急な岩場だ
 
最後の岩を乗り越えれば羅臼岳山頂  霧で展望無し
 
一緒になった三人組は霧の晴れるのを待つというが私たちは下山することにした
メアカンキンバイ  メアカンフスマ
ガスが取れると雪渓の白さが際立つ
次々と登ってくる
 エゾノツガザクラ
 
 霧が晴れると長い雪渓が何処までも続いている
踏み跡を辿ればアイゼンはいらないようだ。
・・・・・・・ 
 
650m岩峰辺りに下りてくるとすっかり晴れて青空も広がり、オホーツクや知床五湖も展望できる様になった。
やはり、もう少し待つべきだったのか? いやいや、知床連山はまだ雲の中だ。
 ひとこと:重いアイゼンは無駄だった!羅臼岳から知床半島を眺めてみたい!名物の露天風呂にも・・・・
ページTOP 山便りへホームへ 

osidori登山隊