おしどり登山隊                                  |山便りへ ホームへ 
熊山(クマヤマ):507.8m    岡山県赤磐市熊山町

 山の概要 熊山は岡山県南東部に位置し、標高508mの山である。
      古くは霊峰として栄え、山頂近くには奈良時代の一大伽藍の霊山寺があった。その一寺の戒光院境内跡
      と称されるところに、全国でも類を見ない石積みの遺構がある。また、山頂には熊山神社が祭られてい
      て霊峰熊山の往時を偲ぶことが出来る。 尚、三角点は西方の電波塔の立つピークに設置されている。
      登山コースは古くからの参道が数多くあるが熊山駅からは良く整備されたハイキングコースとなって
      いる。  只、案内や標識の無いコースも多く注意が必要だ。
         
 Route Map:熊山駅前駐車場から熊山を経て、伊部駅へ
 Raod Map :山陽道山陽ICから県道.37号線を南下し、瀬戸橋交差点を左折、県道96号線に入り、松木を右折し
       県道79号線を進み、吉井川を渡ると右前方に駐車場がある
  
2012年3月21日(水曜日)  晴れ
ホーム6:30.......8:34熊山駐車場8:42→ 9:12一本松峠→ 9:28林道出会9:35→ 9:48五合目展望台→ 

10:00赤松峠→ 10:23熊山池展望台10:07→ 10:30二つ井戸→ 10:38熊山神社10:42→ 10:49熊山遺跡

11:06→11:29熊山山頂(昼食)12:05→ 12:08山道入り口→ 12:35防火林道入り口→ 12:45伊部駅分岐 → 

12:50防火林道終点→ 12:58黒岩13:10→ 13:25五差路→ 13:53不老山分岐→ 14:04林道下り松線終点 →
14:27伊部商店街→散策→15:00伊部駅...(タクシー¥3900)15:20熊山駅駐車場15:25....15:30ホーム

 行動時間:6時間18分(休憩、昼食、散策含む)
 昼食時間:36分
 
今回は熊山駅から熊山(熊山遺跡)に登り、不老山経由で、伊部駅に下るコースを歩くことにする。
熊山駅南の川土手にある広い駐車場に車を止めると目の前に「熊山遺跡ハイキングコース」看板が立っている。
案内に従いJR山陽本線のガードを潜るとまた大きな「熊山登山口」の看板があり傍らには竹製の杖が用意してある。
民家の間を抜けると可愛い道標に送られて山に入っていくとすぐ舗装が終わり地道になる。 ヘタウマのプレートを見るとこの登山道は「熊山路裏参道」らしい。「石の小径趣は昔のまんま」と書いてある石畳の道が続いている。
歩き始めて30分尾根道に上がってきた。ここは「一本松」と言うらしい。ここは左に曲がり15分程登るとヘヤピンカーブの林道に出会う。広場になっておりベンチもある。一息ついてカーブの先から再び山に入っていく。
登山道が荒れております。お気をつけておのぼりください。」「この分かれ道はこの先で合流します」等 親切な道標と愛嬌のあるプレートに導かれ、熊山池を過ぎるとやがて舗装された林道にでる。ここからは熊山の遊歩道だ。入り口の二つ井戸で喉を潤し、暫く行くと熊山神社に着く。長い階段と立派な鳥居の奥に本殿がある。横には児島高徳の挙兵跡の石もある。
神社を後に遺跡に向かうと御神木の杉の巨樹があり、その先の開けた場所が熊山遺跡だ。 展望台や休憩所(管理棟)、トイレを完備した観光地だ。 
遺跡から山頂駐車場に降り、舗装された林道を東に進むと熊山への分岐がある。標識は無いが左上に向かって登って行くとドコモの電波塔がある。電波塔の奥に三角点が鎮座している。
展望は無いが、暖かい日差しを浴びながら電波塔の前で昼食。ラーメンとおにぎり、それに食後のコーヒー
 
JR熊山駅前駐車場 熊山遺跡ハイキングコースの案内に従って
JR山陽線のガードを潜ると大きな登山口の
看板が立っているる
可愛い道標に見送られ登山道へ
熊山路 裏参道の石畳の登山道  (道標ごとに登山道の雰囲気が変わっていく)
 
一本松の標識がある尾根の峠(マウスON)
広場のある林道出会い
カーブの先から再び山道へ 羊歯の生えた道
児島高徳の愛馬が刻んだ蹄跡 五合目展望台
カエル岩(マウス ON)  六合目(マウス ON
赤松峠口(マウス ON 付近 赤松峠(マウス ON 付近
八合目(マウス ON 付近 熊山池展望台(マウス ON 熊山池
林道を横切り、二つ井戸へ 熊山神社(マウスON 
  御神木の杉   
杉林の参道を下り熊山石積遺跡へ(マウスON 拡大
休憩所(管理棟)と展望台がある山頂 山頂駐車場 案内板の横に遺跡への遊歩道
 
熊山山頂入り口  電波塔の奥に三角点(マウス ON 三角点) 
  
熊山遺跡を後にすると標識がめっきり減ってきた。 駐車場を出たところにある「油滝神社」の標識を最後に暫くは地図を頼 りに進むことになる。
山頂からは舗装された林道を下って行く。そのまま林道を進んでもいいが山道に入りショートカットすることにする。ハイキングコースを過ぎると駐車場からは標識も案内板も見当たらない。地図とGPSで慎重に入り口を探しながら下って行くと、電柱(#オオタキ 92)の先にテープと踏み跡を見つける。良く踏まれた道で快適に歩くことが出来る。
土塁の上の道を進んで行くと道が二分するところに出る。共に尺八山を迂回する巻き道だ。ここは左折し谷筋へ入っていく。
再び林道に出て、少し行くと広場(駐車場?)のあるヘヤピンカーブに差し掛かる。ここには案内図とともに標識も沢山ある。
ここからはコンクリート舗装された防火林道を歩くことになる。コンクリートの硬さが足に堪える。
大滝山(標高425.5m)の三角点を左に過ごすと舗装が終わり柔らかな土の道になる。車椅子遊歩道を右手に見送ると広い分岐が現れる。ここを右に下って行くと伊部駅への一般ルートだ。標識も案内もここが最後だ
怪しげな脇道(どこかのルート)の誘惑を振り切り、防火林道を直進すると、やがてそれも終りになる。この先はどんな道が待っているのか? 
終点の石塁を乗り越えると細い山道になるが踏み跡もはっきりして、羊歯が被ることもない。林道終点から5分も行くと左手に羊歯に覆われた道が現れ境界線と書いたポールが立っている。これもルートの一つなのだろう。
しばらく行くと大きな岩が右手に現れる。これが黒岩だ。黒岩からの展望は素晴らしい。入り江に深く入り込んだ瀬戸の海の青さが一際美しく見えた。
黒岩から道成りに20分足らず降りてくると五差路に出る。ここにも標識らしきものは無い。南方向に下れば、どの道を行っても伊部に出るだろうが、今回は計画した通り不老山コースを下ることにする。
これで、あとは尾根伝いに一本道だ!”この思い込みが大失敗だった。まだ不老山への分岐が残っていた。何の躊躇も無く整備された中電の管理道に入り込み、気が付いた時には急登を後戻りする気にならず、そのまま下り松林道に下山した。
林道終点から伊部の商店街へは約25分案外近かった。備前焼をウインドウショッピングし心豊かに帰路に着いた。
  
山道入り口  電柱番号オオタキ92 尺八山手前の分岐
防火林道入り口 大滝山(標高425.6m)三角点
舗装路終点 右に下れば伊部駅へのメインルート
 
防火林道終点 潅木の中を進むと黒岩に到着する
 
絶景の黒岩 振り返れば遥か彼方に熊山の姿
変形五差路 下り松林道終点に下山 
 ひとこと:山で油断は禁物、最後まで慎重に!
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