おしどり登山隊                                             |山便りへ ホームへ 

 
寒峰(カンポウ):1604.6m
    徳島県三好市東祖谷

 山の概要 寒峰(かんぽう)は、徳島県三好市の東祖谷に位置し、標高1604.6mの山である。
       黒笠山から矢筈山、烏帽子山へと続く祖谷山系の西端に位置する山である。
       頂上付近は草原になっており、一本の樹木もなく吹きさらしで寒々とした感じである。山名もその風情によるものと
       思われる。
       また、その中腹には福寿草の群生がみられ、花の季節には大勢の登山者が訪れる人気の山である。
       登山コースは東祖谷奥ノ井集落の住吉神社から登るコースや落合峠からの縦走コースがある。近年住吉神社から
       林道が伸延し、上ノ登山口からは30分ほどで福寿草の群生地に行くことが出来る。
         
 Route Map:住吉神社から山頂を経て、東の尾根を下る周回コース
 Raod Map :JR大歩危駅Cから県道45号線を西に向かい、県道32号線、国道439号線と進み東祖谷中学校先を八幡神社
         の標識に従い左折して住吉神社に向かう
  
 2012年3月28日(水曜日)  曇り時々晴れ
 ホーム4:20.。。。。 9:05住吉神社駐車場9:10 → 9:33上の登山口 → 10:05福寿草群生地10:20 → 

 10:28急登の尾根道 → 11:02栗枝渡 → 11:17西寒峰巻き道 → 11:36鞍部 → 12:11寒峰山頂12:14 → 

 12:30縦走路分岐 → 雪中迷走 → 13:17尾根道 → 13:25モノレール → 13:40尾根から下山道へ → 

 13:57トラバース道出会 → 14:23廃屋 → 14:37林道終点 → 14:47寒峰橋 → 15:04住吉神社15:15。。。。。
 。。。。 16:05サンリバー大歩危(泊)

 行動時間:5時間56分(休憩、昼食、散策含む)
 昼食時間:
 
 たまには季節の花が咲く山へ出かけよう!と、この度は寒峰へ福寿草を見に出かける。
 通勤割引が最大限生かせるように早朝に出発。山陽道からしまなみ街道、松山道、徳島道を経て井川池田ICで高速道路を
 降り、国道32号線で大歩危へ、国道439号線を剣山方面に進み、八幡神社の標識を左折し、住吉神社に向かう。祖谷地
 方の急峻な山肌に張り付く集落を過ぎると住吉神社に到着する。 さらに林道を進むと上ノ登山口 に行くことが出来るが
 今回は神社から登ることにする。
 駐車場には4台ほど先行者の車が駐車している。 駐車場の横から神社の裏に上がり、登山道に入っていく。作業道を緩や
 かに登って行くと10分ほどで登山道の標識があり、傾斜の急になった山道を登って行く。神社から約25分で上ノ登山口
 ある林道に出会う。ここの路側にも車が停まっている。面白くない植林帯の中を頑張る必要は無かったかもしれない。
 上の登山口から15分、やっと植林帯を抜け明るい自然林の広がる谷に出た。
 登山道の下の斜面に福寿草の小さな群落が見えるが、「ここではないだろう」と先へ進む。
 さらに、植林帯を抜けると白い雪景色、「福寿草、沢山咲いてましたよ!」と福寿草群生地の案内板の前で声を掛けられ、
 先に進むと金色の花が、あたり一面に咲いている。 ここが第一群生地! 花にあまり興味の無い副隊長も感動するほど
 沢山咲いている。
 写真撮影と休憩で一息つく。
   
住吉神社 住吉神社駐車場の横から神社に上がっていく
植林帯の作業道を登って行く 作業道から登山道へ
上ノ登山口   登山口の先にも2,3台の車が駐車している
 
植林帯を抜けると明るい自然林が広がる  登山道下の斜面に福寿草の小さな群生があるが・・・・
もう一度植林帯を通過すると看板とともに樹林帯の群生地が広がっている
金色の花が踏み場も無いほど一面に咲いている     
  福寿草を満喫したあとは、斜面の荒れた道を登り、植林帯へ。 やがて、折り返すように左に曲がると、このコースでもっとも
 急勾配の尾根道だ。雪に足を滑らせながら必死に登って行く。 急登の植林帯を登りきると緩やかな自然林の中を進んで行
 く。 男女4人組と出会う。一人の女性は靴に荒縄をまいて滑り止めにしている。 急登と植林の中で分からなかったが空は
 黒い雲に覆われ、ちらほらと雪も舞って来た。やがて開けたピークに到着、標高1415mの栗枝渡だ。 
登山道脇にも一杯、踏まないように! 福寿草の群生地から植林帯に入ると
この山一番の急登尾根が待っている
暫くは緩やかな雪道  標高1415.1m栗枝渡の三角点
 
栗枝渡から尾根道を辿り、西寒峰の麓へ。 西寒峰の巻き道へ入る手前で休憩と軽食、元気を付け山頂を目指す。
巻き道は雪に覆われ、凍結してツルツル! この辺りが第二群生地か?
この雪の下から芽を出し、花を咲かせるのは、いつ頃だろうか?
巻き道から出ると広い雪原に飛び出す。雪原を渡り、ブナの巨木が茂る尾根を進んで行くと笹の茂る尾根になる。
雲の切れ間の青空に山頂が映えている。もう山頂は目の前だ。
何も遮るものがない山頂は冷たい風が吹き抜け、名前のままの寒峰だ。だが展望は抜群だ。烏帽子に連なる縦走路、振り返
れば雪の西寒峰。空気が澄んでいれば三嶺から天狗塚も見渡せただろう。
ここで昼食と思っていたが、この寒風と雪。座るところも無く、そそくさと山頂を後にする。
  
栗枝渡からは尾根道、前方に西寒峰の影が・・・ 西寒峰の巻き道あたりから寒峰が樹林の間から見える
巻き道を出ると広い鞍部へ ブナの巨木の間を・・・・・ 
目指す寒峰は目の前 12:11    寒峰山頂(標高1064.6m)
烏帽子山への縦走路 振り返れば残雪の西寒峰
 泥んこになって元来た道を引き返すか、ルートの定かでない東側ルートを取るか?
副隊長の一声で東側ルートを下山する事に・・・・・・。
烏帽子への縦走路を下って行くと数分で落合峠方面との分岐に出る。 奥の井方面へと進むが道は雪の下・・・・・・・・。
足跡を辿り、急斜面の道なき道を降りて行く。 沢山あった足跡も次第に少なくなり、一人の足跡が東に向かっている。
ここでGPSで確認、かなりルートから外れ東寄りに歩いている。ここで足跡に見切りをつけ、ルートに戻るべく西寄に向かう。
尾根に戻る直前に、何時の間にか例の足跡も合流してきた。これで一安心・・・・!
尾根道を下っているとモノレールに出会う。ネットに書いてあったナ! 「道が分からなければモノレールに沿って降りれば・・・
・・」と。
突然、何かが登山道を横切った。 「日本カモシカだ!!」 谷を覗き込むと木の陰からこちらを伺っている可愛い姿が・・・・・。
最悪の選択と思われたこのルートで、最高の出会いに巡り合えた。感激! 感激!感激!
1279mピーク手前から左折し、下山コースへ。 壊れた作業小屋を過ぎ、地図上の破線のトラバース道へ。ここからは楽ちん
と思いきや、とんでもない荒れた道だ。急な斜面に刻まれた道はザレて道幅は狭く、残雪と相伴って危険極まりない。
1000m地点に残っている民家(廃屋)の後を通ったのが2時半頃、あともう少し・・・・・・・・・。
10分ほどで林道終点! 林道を歩いてPM3:00過ぎ無事住吉神社到着!
厳しい山行きだったが、福寿草あり、登頂あり、日本カモシカありで充実した一日だった。昼食は食べ損ねたが・・・・・・・。
今日はサンリバー大歩危で温泉に浸かり、ゆっくりしよう!
寒峰を後に縦走路を下る 縦走路から寒峰を望む 一番遠くが山頂
 
縦走路からの分岐 奥の井へ  樹林帯の中を彷徨 
尾根道に突然現れたモノレール 木陰から見つめる日本カモシカ
1279mピークを前に下山道入り口 大滝山(標高425.6m)三角点
作業道のようなトラバース道に出る 斜面に伸びる狭い登山道
 
急斜面に雪の残る足幅だけの狭い道 荒れた道に残る壊れた橋がかっての登山道の名残か?
 
林道終点 降りるのに一苦労
 
林道から寒峰を仰ぎ見る 真新しい寒峰橋 
ミツマタの花 山肌に張り付く「奥の井集落」
 ひとこと:またまたGPSのお世話になりました!
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