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伊予富士(イヨフジ):1756.0m
    高知県いの町・愛媛県西条市

 山の概要 伊予富士は愛媛県と高知県の県境に位置し、石鎚連峰の一峰で標高1756mの山である。 
       山容は富士山のイメージには程遠く、険しく厳つい姿をしている。
       伊予富士は日本三百名山のひとつで四季を通じて人気の高い山である。
       登山ルートは旧寒風山トンネルから桑瀬峠を経て登るコースと町道瓶ヶ森線からの直登コースがある。
                
 Route Map:寒風茶屋から桑瀬峠を経て山頂へ、帰途は来た道を引き返す
 Raod Map :国道194号線寒風山トンネルから旧寒風山トンネル駐車場へ(注:旧寒風山トンネルは冬季通行止め

 今までの伊予富士:2011.03.24 ・ 2010.04.03

  
 2012年3月3日(土曜日)  曇り時々晴れ
 ホーム4:45.。。。。 8:00寒風山トンネル駐車場8:15 → 9:19桑瀬峠9:22 → 10:18支尾根越え → 
 11:38伊予富士頂上(昼食)12:12 → 13:54桑瀬峠 → 14:40寒風山トンネル駐車場14:55。。。。。。16:00ホーム

 行動時間:6時間25分(休憩、昼食含む)
 昼食時間:34分
  
 天気予報では瀬戸内海沿岸と四国が天気が良いとなっている。迷わず今年最後の雪山、伊予富士に出かける。
 曇り空でパッとしない空模様だが予報を信じて四国に渡ると次第に西が明るくなってきた。
 寒風山トンネルからのアプローチ道は雪も無く、難なく駐車場に到着する。
 駐車場には車が5〜6台ほど駐車している。見上げると笹ヶ峰辺りの斜面は桜が咲いているように真っ白だ。今日は期待が
 持てそうだ。
 登山口の急登には何時も凍った雪が残っている。去年はこの先すぐ雪がなくなっていたので今回はアイゼン無しで歩き始
 めるが、20分程歩くと道に雪があり、アイゼンを装着する。1時間ほど掛かって桑瀬峠に到着。ガスに包まれ、展望は無く
 寒風山も見え無い。 
 尾根道に進んでも展望は無く、ガスの中を歩いて行く。柔らかい雪道は新雪の性だろう。霧氷が美しく登山道を飾っているが
 青空でないのが残念だ。
 北面の巻き道を過ぎ、南面のトラバースに入るが今回はトレースがあり、迷うことなくモミ林を抜け支尾根の窪地に入ること
 が出来た。
  
寒風山トンネル駐車場 登山口 登り始めは凍った雪が残っている
桑瀬峠までの登山道にも雪が残っている 寒風吹き抜ける無人の桑瀬峠
緩んだ雪の尾根道を慎重に歩いて行く 
 
・・・・・・ ・・・・・・・
北側のトラバース道は霧氷のトンネル
急坂を登り、南面の巻き道へ 南面の巻き道、今日はトレースがある
  
支尾根の窪地は冷凍庫の中のように冷たく、凍りついた木々に囲まれ幻想的な風景だ。その出口の小さな峠を越えるとあの
展望が・・・・・・? 肩を怒らせ、登山者の挑戦を真っ向から迎え撃つように対峙している伊予富士の迫力ある姿が今日は見
えない。代わりに戸口の樅木が霧氷の鎧を着て出迎えてくれた。
今日は雲の流れが速く、伊予富士が姿を現したと思うと瞬くうちにガスの中に姿を隠してしまう。
一瞬の陽光を浴びて霧氷は素晴らしい白さに輝き、伊予富士は白い衣を纏い荘厳な姿で立ちはだかる。
瞬間だから余計に素晴らしく思えるのだろうか?
緩んだ雪に足を取られ、踏み抜き転びながら稜線を進み、取り付きの窪地から目の前に聳える伊予富士に挑みかかる。
去年は氷、今年は緩んだザクザクの雪。急斜面にしがみつきながら、アイゼンを突き立てノロノロと登って行く。小さな潅木帯
を抜け、岩場の急登をよじ登ると標高1756mの伊予富士山頂に達する。
生憎、山頂はガスに包まれ展望は無い。
冷たい風に吹かれながら、熱いコーヒーとドーナツで軽い昼食。時折切れるガスの合間に石鎚連峰の筒上山と手箱山が
雲の彼方に姿を現すが、それもつかの間だ。
 
支尾根の窪地は厳冬期の様
窪地を越えると見えるはずの伊予富士はガスの中
 
支尾根の斜面に咲く霧氷  青空に映えて美しい 
ガスが取れ、伊予富士の雄姿が姿を現した
踏み抜き、転びながら伊予富士を目指す 
山頂直下の急登をよじ登って、伊予富士山頂へ
石鎚方面、ガスの切れ間に筒状山と手箱山 北西方向に寒風山、笹ヶ峰がうっすらと
  
寒さに耐えてガスが切れるのを待つが回復しそうにも無い。
360度の絶景を満喫することは出来なかったが満開の霧氷に満足して下山することにする。
頂上直下の急坂をよろよろと4人ほど登ってきている。我々も笹を掴みながら恐る恐る下ると美しい霧氷の森が迎えてくれた。
稜線では何度も振り返り、伊予富士の姿を探すが濃い霧の中に隠れて見ることができない。
やがてガスが段々と深くなり、視界が悪くなった冬山らしい登山道をひたすら下り、桑瀬峠へ。無人の峠は相変わらず冷たい
風が吹き抜け殺伐としている。 峠からは、雪と泥濘の交互する道に靴をどろどろにしながら登山口に無事帰ってきた。
腰が張って屈むことが出来ないほど疲れたがまだ我が家への運転が残っている。
 
頂上直下の急坂を下れば、霧氷の花咲く楽園へ
だんだん濃くなってきたガスの中をひたすら下って行く
 ひとこと:久しぶりの筋肉痛 腰と脹脛がパンパン!
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