■ 8月28日(火曜日) 南岳山荘〜大キレット〜北穂岳〜涸沢ヒュッテ ルート図はこちら
今日はいよいよ大キレット越えに挑戦する日だ。朝焼けに染まる富士山や南アルプスのシルエットが美しい。槍ヶ岳や北穂高
岳も朝日に映えて、素晴らしい景色が広がっている。
天気良し、体調良し、気力十分、すべて万全だ。まずは最初の下り、岩がごろごろした急坂の岩場だ。落石に注意しながら慎
重に歩く。最後に二つの長い梯子を降りると最低鞍部に到着。
長谷川ピークまでは普通の縦走路で特に問題は無いが左右とも崖であることに間違いはない。
あれ!「Hピーク」の文字は? どうも見落としてしまったらしい。
天気が良く高度感が素晴らしい。そんな中、三角状の大きな岩を飛騨側に大きく跨ぐところでは、足場を探すのに体の小さい
人は苦労している。そして岩壁の下り。一番の難所では塚田ガイドがザイルを張ってくれたので恐怖感は薄れたが、吉沢さん
のザイルの撤去が早すぎ・・・・・・ !?。 最初の難関を突破し、A沢のコルで一休み。
飛騨泣きは猛烈な急登の先にある。岩場を登りきると飛騨泣きの幕開きです。それはものすごい岩の切れ間から始まり、その
先には巨大な岩が立ちはだかる。 全身を使ってよじ登った、次の試練は切り立ったナイフリッジ、そして鎖のあるルンゼへと
続く。滑落と落石の危険を乗り越えた先には北穂高小屋が間近に感じられ、安堵感が広がる。あとは北穂高小屋へひたすら
登っていくだけ。しかし間近に見えた北穂も意外に遠く、とんでもない急な登りだ。
テラスの脇に飛び出すとやっと北穂高小屋に到着。迎えてくれる拍手は無かったが、「命をともにした仲間」(塚田語録)とお互
いの健闘を称えあう。ビールで乾杯したいところだがまだ先があるので我慢する。
北穂高岳から涸沢までは遠く(3時間歩行)、疲れたが、涸沢ヒュッテでは塚田ガイドのお蔭で過大なもてなしを受け、いつまで
も大キレット縦走の余韻に浸った。
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8月28日(火曜日)晴れ
南岳山荘6:20 ⇒大キレット⇒ 8:06長谷川ピーク ⇒ 11:00北穂高山荘⇒ 11:25北穂高岳12:00⇒ 15:00涸沢ヒュッテ |
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ただ素晴らしさに感動! 左端が富士山、次の尖峰は甲斐駒ヶ岳、その次の尖峰が北岳 |
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赤くそまる槍ヶ岳 |
朝日に輝く北穂高岳と北穂高小屋 |
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念願の大キレット越えにいざチャレンジ!
ヨシ!行くぞ! 気合十分! |
右手に見える笠ヶ岳の山肌に映るキレットの影 |
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いきなりガレ場の急坂を下る |
岩に梯子に・・・・ひたすら下る |
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大キレット全貌 |
振り返れば南岳の獅子ヶ鼻が一際そそり立っている |
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梯子を二つ降りて最低鞍部(2748m)へ 一気に200mほど下ってきた |
長谷川ピークに向かって・・・・ |
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長谷川ピークからの下り
滑落事故多発地点 |
長谷川ピークに続く二つ目のピーク
を越える吉原さん |
長谷川ピークの先に聳える岩場は
飛騨泣きへの入り口(マウス ON) |
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最初の難関を越え、A沢のコルで一休み
後ろに頭を覗かせているのが長谷川ピーク |
飛騨泣きへ向かって、ものすごい急登 |
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飛騨泣きの始まる岩の谷間を越えると、とんでもない登り(中の写真)、全身を使って夢中で体を持ち上げる
中央の大きな岩を巻くと飛騨泣きの難所、ナイフリッジの岩峰で事故多発地点の鎖場(マウスON)
続いて鎖のかかるルンゼ(右下)、ここを登ると危険箇所は終了する。北穂は目の前? 真上、遥か上。 |
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難所を越え、一安心、周りの景色を楽しむ余裕も・・・・・・・ |
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難所を終え、後は北穂高岳への壁を手足を使ってよじ登るだけの体力勝負 |
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鎖のある岩場の急登の先に北穂高小屋のドラム缶が見えてきた
大キレット越えもいよいよ最後だ。誰か拍手で迎えてくれるかな? |
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やった〜!大キレット制覇! 久しぶりに見る北穂からの絶景も格別・・・・ |
お互い健闘を称え合いコーヒーで乾杯するも
余りの賑わいに昼食は山頂でする |
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北穂からの下りは急な岩場 |
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涸沢ヒュッテはまだ遥か下 |
北穂から3時間、疲れた体には遠かった
前穂の特徴ある峰々が迎えてくれた |
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