山陽道広島IC辺りから北に見える気になる山、阿武山に登ることにする。急登の山らしいがどうなんだろう?
緑井のフジグランに駐車させていただき出発する。JR緑井の駅前からは今日の山、権現山・阿武山が青空をバックにクッキ
リ見えている。JR緑井駅の踏み切りを渡り、どこまでも西に向かって歩いて行く。突き当たりの三差路が毘沙門天の参道だ。
あとは道成に山に向かって登っていけば良い。団地下の階段を上がると鳥居が現れ参道らしくなってくる。車道のトンネルを
潜ると間もなく赤い仁王門の前に出る。 門を潜ると一気に境内の雰囲気になってくる。車道を通らず階段の参道を登って
行くと、七福神をはじめ、色々な観音様(お世話になるかもしれないボケ封じ観音等)、地蔵様に迎えられながら本堂に辿り
着く。 毘沙門天は仏様、七福神は神様? 鳥居に仁王門、神仏の混じった不思議な世界だ。
本堂で参拝したら西回りで権現山に向かう。本堂左横から多宝塔へ、絶壁の裾を巻いて行くと広島市街が一望出来る「里
見の岩」があり、後方には朱塗りの多宝塔が建っている。
権現山へは多宝塔の右横から岩場の急な道を登り、ウッドチップの敷かれた階段の遊歩道を進んで行く。汗を掻きながら
急な道を20分余り登ると電波塔のある山頂に到達する。山頂には三角点とベンチがあり、展望を楽しみながら休憩する。
電波塔の前から少し下ると権現山林道の終点があり、山頂駐車場になってトイレもある。 又、駐車場の向かいの丘は展望
休憩所になっている。
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JR緑井駅前から見る権現山と阿武山 |
街角にある毘沙門天 |
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鳥居の奥は参道の上を車道が走っている |
仁王門 |
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七福神の並ぶ参道を登って行く (恵比寿様から大黒様、毘沙門天は本堂の中) |
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階段を登ると狛犬ならぬ狛猫?虎の出迎えを受ける |
毘沙門天本堂 |
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福石で運試し、残念ながら今年は福が授からず |
本堂横から西回りコースへ |
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絶壁に作られた参拝道 |
里見の岩からの展望 |
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多宝塔 |
権現山山頂 標高397.1m |
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林道終点の駐車場 |
阿武山へは車道を5分ほど下って行き、大きな電波塔を過ぎると左手に「阿武山入口」の標識が見えてくる。標識には「権
現山ー阿武山ー太田川ハイキングコース 阿武山まで2,100m 太田川まで5,000m」とある。 今日は大田川まで行き、
さらに3.6kmの車道歩きがあるロングコースだ。
ウッドチップの遊歩道を下っていき、小さなアップダウンを三度繰り返すと鳥越峠に着く。鳥越峠から10分足らずで分岐に出
会う。 左が西回り登山道、真ん中が旧道、右に進むと遊歩道。 ここは阿武山の急登を試すべく真ん中の道を選択する。
良く踏まれた山道はなかなか快適、すぐ遊歩道と合流。さらに旧道を進むと次第に傾斜が増し、阿武山らしい登山道になっ
てくる。 遊歩道を右手に見過ごし、最後の急登を頑張ると貴船神社の祠が正面で出迎えてくれる。
祠の奥には休憩所があるが三角点のある頂上まではあと50mほどだ。
山頂からの展望は東側が開けており、眼下の太田川を挟んで木ノ宗山、二ヶ城山、奥に呉婆々宇山、さらに遠くに尖がった
水ヶ丸山等が望める。
ヤマガラの飛び交うのを眺めながら昼食を食べていると元気な夫婦が大田川コースから登ってきた。 ご主人は78歳との
こと。 絵下山で遭難した夫婦と同じ年齢だ。
我々も太田川に下ると言うと、「雪で滑って危ないからやめなさい」「降りてからアスファルトを1時間も歩くと足を痛めますよ」
と引き止め、それでも行くを言うと、「上から滑って転ぶのを見ていてあげる」と。
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阿武山入り口 |
ウッドチップの登山道 |
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明るい気持ちの良い遊歩道 |
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阿武山が大分近づいてきた |
鳥越峠(マウスON 標識拡大) |
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阿武山名物の急登を体験する為旧道を登る (案外旧道の方が楽かも?) |
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貴船神社 |
休憩所 |
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三角点は貴船神社から50mほど北にある |
阿武山山頂 標高589.4m |
別れの挨拶をして急坂の下山口へ。 藪漕ぎの為の手袋をする時に振り返ると ”エッ、まさか” 本当に覗き込んで見てい
る。思わず笑ってしまった! 手を振って別れを告げ、イザ! 雪の残る急坂へ突撃!
ここからは自然の道、遊歩道は無い。滑って転べば泥だらけ、今日は着替えの用意はしていない。慎重に木に掴まりながら
最初の頂上直下の難関を下りきり、ホッとする間もなく、次の難所が待ち受ける。 しだいにアップダウンの傾斜も緩くなり、
山頂から30分ほどで上八木駅分岐に出る。なだらかな雪道を暫く行くと、三角点のある534m峰に着く。展望は無く、小雪も
舞ってきたのでそのまま通過する。 「太田川河畔まで1.3km 阿武山山頂まで1.5km」の標識を過ぎると檜の植林帯に
入っていく。 何処も植林帯の中は急勾配の道だ。植林帯の尾根道から谷に入っていくと、岩のゴロゴロした急な荒れた道に
なるがルートははっきりしている。突然、虎ロープが行く手を遮るが通行止めではなく右岸に渡れという印だ。古い登山道の
名残か、落石の中に石段が残っている。長く厳しい下山ルートだったが無事、滑る事も無く降りて来ることが出来た。それに
しても山頂で出会ったご夫婦には改めて敬意を表する、そんな阿武山だった。
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下山口、その先は猛烈な急坂 |
木に掴まりながら降りて行く |
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ほっと一息、又急坂を繰り返し |
上八木駅への分岐 |
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534.3m峰の三角点 |
この標識の距離合っているのかな? |
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檜の植林帯の急坂が終ると荒れた谷道になる |
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苔むした石段が残る古い登山道 |
大田川河畔登山口 |
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春を探しながら車道を歩く |
ひとこと:又、また筋肉痛!78歳に負けそう! |