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島全体が一つの山を形成し、しかもその高さが千七百米もあるような山は、日本には利尻岳以外にはない。
九州の南の海にある屋久島もやはり全島が山で、二千米に近い標高を持っているけれど、それは八重岳と
呼ばれているように幾つもの峰が群立しているのであって、利尻岳のように島全体が一つの頂点に引きし
ぼられて天に向かってはいない。こんなみごとな海上の山は利尻岳だけである。
「日本百名山」深田久弥著より |
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改装中の野営場の横を通り登山口へ(下山時撮影) |
登山口から先も舗装されている(下山時撮影) |
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登山口から10分ほどで甘露泉水に着く
日本最北の名水100選になっている |
三合目を過ぎ橋を渡ると本格的な山道になる |
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鬱蒼としたトドマツの森から白樺やダテカンバの森になるとやがて標高610mの五合目に達する |
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登山道補修用の機材が置かれた五合目からは礼文島の姿も見渡せる
ここで旅館が用意してくれた”おにぎり”で朝食 |
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五合目から石のゴロゴロした急登を90分ほど登ると開けた第二展望所に着く |
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展望所から20分で標高1218mの長官山に着く
初めて姿を現した利尻富士は険しく聳えている 。その急峻さには一瞬たじろぐ程だ。 |
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長官山からはなだらかな尾根道を辿り避難小屋へ、
利尻岳で唯一リラックスできる登山道にはエゾシマリスも姿を見せる |
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避難小屋を過ぎるとザレ場の階段を登り九合目広場へ
九合目標識に書かれた「ここからが正念場!」が印象的 |
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急峻なザレ場 |
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沓形コース合流点、深く刻まれた溝に向かってザレ場を進む |
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深く掘れた登山道 上の写真の溝の所 |
ザレ場を抜けるとローソク岩と山頂の社が見える。
あと一息! |
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標高1719m利尻岳山頂 |
標高1721m南峰とローソク岩 |
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山頂から海に向かって切れ落ちた斜面 帰路はここから恐怖のガレ場下りが始まる。 |
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改修が進む利尻北麓野営場 |
迎えの車を待つ隊長 |
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9月15日利尻島を後にする |
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稚内へ向かって船が島から遠ざかるにつれて、それはもう一つの陸地ではなく、一つの山になった。
海の上に大きく浮かんだ山であった。左右に伸び伸びと稜線を引いた美しい山であった。利尻島はその
まま利尻岳であった。それもいよいよ遠くなり、稚内の陸地が近づいて来た。やがて山も消え、その山の
形に白い雲が一と所海面に湧き上がっているのが、利尻岳の最後の面影であった。
「日本百名山」深田久弥著より |
ひとこと:利尻岳をクリアしたのは一番の大成功! |