奥深い東中国山地も熊の生息地
今回の山旅は中国百名山の東の端に位置している扇ノ山と氷ノ山を登ることにする。
扇ノ山は「水とふれあい公園」から登る「河合谷コース」が一般的なコースらしいが山陽側からアプローチすると遠くなり、次の氷ノ山へは隣の山なのに大きく迂回して行くことになるので八頭町側から登るコースにする。
八頭町側にも「姫路登山口」と「ふるさとの森登山口」の二つのコースがあり、林道で繋がっている。
姫路登山口から登る予定だったが道を間違え「ふるさとの森」に来てしまった。ここからだと「ふるさとの森登山口」までの林道往復が余計だが、間違ったものはしかたがない。
駐車場に車は1台だけ、林道入り口の「危険!熊出没」「全面通行止」の看板を無視して出発する。コンクリート舗装と地道の交互する林道は3箇所水路の工事をしている。河合谷林道終点?と合流すると間もなく登山口に至る。
登山口からは段差の少ない横木の階段道になる。自然林からすぐ杉林の植林帯になり、傾斜がきつくなってくると、尾根に上がる。登山口から40分程だ。尾根道を10分ほど進むとベンチのある休憩所がある。すらりと伸びたブナが青空に吸い込まれるようで美しい。ブナを見ながら一休みする。
1194mピークを過ぎるとネマガリダケのトンネルになり、やがて山頂直下の急な階段になる。山頂には二階建の避難小屋があるが二階へは土足厳禁だし、天気もいいので外のベンチで酢飯の弁当を食べる。
避難小屋の二階からは展望を得ることができるようだが山頂の周りは樹林やネマガリダケの背丈が高く展望はあまり良くない。昼食後、河合谷コースの展望台まで散策し、鳥取市街や日本海を一望する。
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ふるさとの森駐車場
ここでは熊の看板は「注意」から「危険」へ
全面通行止の道を登山口へ向かう |
工事中の林道を登山口へ |
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河合谷林道と合流し、さらに5分程進むと登山口に到着 |
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ふるさとの森コース登山口 |
杉林の中を登って行くと横木の階段になるが
段差が少ないので歩き易い |
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尾根にでると展望が開ける |
1194mピーク手前のベンチのある休憩所
思わず休憩したくなる明るくて気持ちが良い場所だ。 |
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ベンチ前の看板 |
「扇ノ山にはブナの自然林があります。ブナはすらりとした美しい形をしています。」看板の文字 |
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ネマガリダケのトンネル 風を遮り暑い |
山頂手前の階段 最後にこれはキツイ! |
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扇ノ山山頂 &避難小屋
二階は土足厳禁 |
山頂から氷ノ山を望む
明日はあのなだらかな稜線を歩くぞ! |
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河合谷ルートにある木の門を潜って
展望台まで散策する |
展望台、鳥取市が眼下に見える |
帰路は姫路登山口へのコースをくだる。山頂で出会った姫路の人も「林道歩きは1時間余り・・・」と言うと同じルートを帰ることにした。一人でも多ければ心強いはずだ。
はじめは緩やかな下りで始まるが、次第に傾斜がきつくなってくる。しかし整備された広い道だし、下りということもあり那岐山を正面に見て、快適な登山道だ。山頂から約30分で名称檜蔵、切り立った四角な岩の重なりだ。檜蔵を過ぎると傾斜は一段と急になり、ロープも所々設置してある。急斜面を15分ほど下ると沢にでる。沢沿いの道を沢の右岸、左岸へと数度渡り、苔むした橋わたる。橋が連続しだすと間もなく登山口のある林道にでる。
立派な舗装された林道を緩やかに登って行く。登山口から20分、標高差90m(標高1000m)を歩くと林道最西端の「風の広場」展望台に着く。扇ノ山の全容が一望できる絶景ポイントだ。
林道はここから扇ノ山に向かって折り返すように東に伸びている。林道沿いには晩秋の柔らかな太陽の陽を浴びて、幹が白く輝くブナの森が広がっている。観光に来た車も2台、3台と停まっている。1時間の周遊漫歩を楽しんで林道終点に帰ってきた。あとは「ふるさとの森」への林道歩きだ。駐車場には我々の車のみ。
「ふるさとの森」の紅葉が行く秋を惜しむかのように輝いている |
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山頂散策も済んだし、帰るとしょう! 那岐山を正面に気持ちのいい尾根道だ。 |
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奇岩の檜蔵(ひのきやぐら)
(マウス ON 岩の上から山頂を振り返る) |
急坂を下り、沢沿いの道へ |
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右に左に何度も渡渉。 水量が多いと大変だ?今日は大丈夫だ! |
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苔むした橋を連続して渡ると登山口 |
ふるさとの森登山口と良く似た姫路登山口
さあ!今から長い林道歩きだ |
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風の広場展望台
あんなに遠くに見えたのに、もう西の端まで来た。
案外近いぞ! |
展望台から扇ノ山を望む |
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扇ノ山を見ながら林道を帰る
天気はいいし、ルンルン気分だ! |
熊にも会わず無事「ふるさとの森」に帰ってきました |
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今夜の宿「ひょう太くん」 |
大きな窓から見える夕日のパノラマが美しい
「ひょう太くん」の部屋 |
ひとこと:今年最後の秋景色 |