道迷いの山 忠四郎山に挑戦
宮島の対岸に連なる岩山で最後に残った山、大鉢山、忠四郎山に登る。ネット上では道迷いの山として時々登場し
てくる山だ。その多くは大鉢山から忠四郎山への近道?のようだが今回は笛吹山経由で周回するコースを取ること
にする。大鉢山までは大竹山の会の赤い標識は無く、小さな手製の案内とテープだあるだけで道が荒れてくると不
安になってくる。特に大鉢山のトラバース道はテープも少なく不安が増すが谷筋をひたすら上り詰めると尾根への分
岐に出る。大鉢山から笛吹山、笛吹山から牧場経由で登る忠四郎山への道は退屈で面白くないルートだった。ルー
トとしては大鉢山から引き返し、先ほどの分岐を左に進み540m台ピークから南に下り展望台に出て忠四郎山に登
るのがベストだろう。
大鉢山は南面が180度が開けているが忠四郎山山頂は展望が無いので山頂手前にある岩の上で展望を楽しむ
以外ない。 |
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三ッ石町から狭い道を北上。人里から離れると舗装も荒れだし、道を塞ぐ倒木を片付けながら進んだところの広くなった路肩に駐車
駐車地から100mほど行くと入山禁止の看板が立っている場所に着いた。ここに1台先着の車が止まっていたがあの倒木をどうやって
抜けてきたのだろうか? ふつうの状態ならここまで車で入って来れそうだ。
入山禁止の看板の前を左に取り、荒れた林道をすすんで行く。 |
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左手に堰堤を過ごし、入山禁止の看板から10分程行ったところにある鉄塔標識から右入っていく。
さらに5分ほど進むと右手に大蜂山の登山口の小さな標識がある。進行方向からは見えずらいから注意が必要だ。
(マウス ON 標識拡大) |
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登山口からいきなり羊歯に覆われた急登になる。
高度がぐんぐん上がり振り帰えれば視界がどんどん広がっていく。
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15分程羊歯漕ぎをすると岩に覆われた
特異な形をした大鉢山が姿を現す。 |
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木の疎らな花崗岩と眞砂土の尾根に出ると大鉢山を
左から巻くトラバース道に進むが、入り口には小さな
白いテープがあるだけで見逃さないように気をつける
ことが必要だ。 |
巻道を少し行くと沢沿いになり、岩場の下部に出る。
今日も3人のクライマーが準備中だ。
ここらから登山道は石がゴロゴロした川の中の様な道に
なり、羊歯と小木が行く手を阻み、とても登山道とは言
えないがテープが所々にあるので無理やり進む。 |
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その内、水も流れてきだし、まるで沢の中を登って
いるようだ。小さな流れを渡るとやっと道らしくなった。 |
雪が残る道は快適! |
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やがて540m台ピークへの分岐至り。
尾根を目指して右へ進む。
尾根道までは4,5分ほどで山頂までも近い。 |
大鉢山山頂からの展望は素晴らしく宮島、経小屋山
傘山が一望できる。大きな岩塊の山の山頂にしては
全く岩を見ることは出来ない。 |
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大鉢山からの展望 傘山、経小屋山、弥山の山々 |
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大鉢山から笛吹山への縦走路は展望も無く、だらだらとした退屈な道が続いている。
山頂は標識もなく登山道の途中だ。長い道程が終るとたっぷり残雪の残った林道に飛び出した。 |
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林道を下ってくると車道に出る。
出たところにある登山口の標識。
林道以外の登山道もあるようだ。 |
牛の糞が転々とある、ぬかるんだ道
水溜りの水はまだ凍っている |
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車道を10分余り歩いて行くと大竹山の会の標識があり、橋を渡って林道を登って行く。
林道には雪が残っており歩き易いが、いろいろな棘を持った木が道に群がり容赦なく引っかいていく。
塩見峠まではこの林道を上がって行く。 |
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塩見峠から「尾根道南下」の案内に従い山道に入るがすぐ林道にでる。あとは荒れた林道を
辿り山頂に向かうがまた尾根道に入り展望岩に出る。 |
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山頂手前の展望岩 時間も遅くなったし、お腹もすいてきたので
ここで展望を楽しみながら昼食にする。今日もラーメンとおにぎり |
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忠四郎山山頂、展望は無い |
塩見峠の手前から下山する。
塩見峠には下山道の標識があったがここには無い。
不安に思いながら下って行ったがこの山では
一番良い道のように思う |
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下山道の標識を無視して直進してみるが
やがて道は消失し、無駄骨に |
標識から沢に下り小さな沢を渡り、湿地帯を
過ぎると羊歯のトラバース道になり視界が開けてくる。
忠四郎山の稜線を見ながら緩やかに下って行く。 |
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展望台の案内に従い、まさ土の急登を登る副隊長
30mほど登ると絶景の展望岩がある |
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風化した滑りやすい花崗岩の道を注意を払いながら下って行く |
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大竹市市街から見る大鉢山、忠四郎山 |
ひとこと:羊歯と茨の道には参りました。この山に入るには完全武装が必要かも。
副隊長、わずかに露出した手首を棘で怪我! 追伸:怪我をさせた犯人が判明「イヌザンショウ」でした |