おしどり登山隊                                   |山便りへ ホームへ 

吉和冠山(ヨシワカンムリヤマ):1339.0m・寂地山(ジャクチサン):1337.0m
 広島県廿日市市吉和

山の概要
 吉和冠山(安芸冠山とも呼ばれ、ただ冠山といえばこの山を指す)は、山口・島根県境の寂地山山塊とともに西中国山地の西部に位置し、広島県の恐羅漢山に次いで広島県第2の標高を持っている。また寂地山は山口県の最高峰となっている。
ブナや自然林に囲まれ新緑や紅葉の季節には登山客で賑わう。また両山の縦走路はなだらかな散策路になって   おり、花の季節にはカタクリやオオヤマレンゲを求めて沢山の登山客が入山する。
登山コースは潮原コースと松ノ木コースがあり、さらに寂地山へは寂地峡からの登山コースもある。
   
 Route Map
いままでの冠山を参照ください。
 Road Map 中国道吉和ICから国道186線の潮原温泉を右折
 今までの冠山:2009.10.162009.03.21(松ノ木コース)2007.04.20 

 2011年6月3日(金曜日)
  曇りのち晴

ホーム6:30..8:10潮原温泉登山口8:12→8:45オオタキ→ 9:16クルソン岩分岐→9:33クルソン岩9:53→

10:05一般道合流 → 10:46冠山山頂10:58→ 11:40松の木峠と合流→ 12:26寂地山山頂(昼食)13:00→
(額々山に向かうも敗退15分程ロス) →14:18冠山山頂14:25→ 15:41登山口15:45..... 17:25ホーム

 行動時間:7時間33分(休憩、昼食時間含む)
 昼食時間:34分

西中国山地の第2位、第3位の高峰を巡る縦走
 
オオヤマレンゲにはまだ早いと思いながらも、貴重な梅雨の晴れ間なので一番近い冠山に出かける。
新緑のグリーンシャワーを浴びながら、気持ち良く進んでいた山行きもクルソン岩で急ブレーキ。ネットでクルソン岩にはマムシがいることは知っていたがまさか巣があるとは・・・。 クルソン岩の根元を用心しながら蝋燭岩へ。もう大丈夫と蝋燭岩に上がると一匹の大きなマムシが逃げていく。やれやれと思って足元に目を移すと岩の割れ目に団子になったマムシが今にも動き出そうとしている。副隊長の「写真だけは撮ってヨ」と容赦ない声。マムシが岩の割れ目に沿って降りてきたら岩の上で孤立無援だ。もう思い出すのは止そう!  「マムシ注意」の看板が欲しい
所だ。 何とか写真を撮って歩き出すと尾根道にもまた一匹。やっぱりこの話はやめよう!
山頂のドウダンツツジは満開だ。可愛いい花がサクランボのように下がっている。冠山のオオヤマレンゲはまだ蕾だ。開花までには一週間あまり懸かるだろう。寂地山への縦走路にあるオオヤマレンゲは木も小さく、開花するのが無理のような蕾が二個だけ目に付いた。
 来週はずっと梅雨空の様だが今年のオオヤマレンゲにはお目に掛かれるのだろうか?
登山口に架かる鉄橋 
手前に5,6台駐車可能な場所がある
登山口から少し入ると倒木と登山道が崩落 
先が思いやられるが・・・・・
 植林帯の登山道にはフタリスズカの群生 木橋を渡り右岸、左岸へ と
約30分でオオタキと呼ばれる巨岩に着く
ここで汐谷から別れ、クルソン谷に入っていく
植林帯から自然林に変わり、明るい緑の中、
石のゴロゴロした道を登って行く
 足元にはニシノヤマタイミンガサやエンレイソウが群生している
   
小さな流れを渡り、しばらく行くとクルソン岩分岐に至る。
分岐からは急登になるが15分ほど頑張ると大きな岩影が見えてくる。 
マムシに怯えながら蝋燭岩の上から撮った 定番の写真とクルソン岩に立つ副隊長
クルソン岩がある東稜を下り、一般道と合流し、暫く雑木の茂るなだらかな道を進むと
やがて、ブナの巨木が立ち並ぶ急登の登山道を登って行くようになる
 
山頂直下になるとドウダンツツジが現れ、可愛い花が疲れを癒してくれる。
山頂には一等三角点が設置されている 
三角点から30m先にある展望台から見える西中国山地の山々もガスで霞んでいる。
山頂から急坂を下り、平坦な道になるとお目当てのオオヤマレンゲの自生地がある
残念ながら未だ蕾、まだ一週間から十日先か
 
縦走路は気持ちの良い新緑の中を行く、どこまでも緑一色の深い森
咲き残ったユキザサとルイヨウボタンが道脇を飾る
 
誰もいない山頂 出会った数組の登山者は冠山のドウダンツツジとオオヤマレンゲがお目当てのようだ
フタリシズカ コケイラン タニギキョウ サラサドウダン
 ひとこと:怖かった!    もう夏にはクルソン岩には近づかない!      
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